女二人旅・熱海編 ~韓流トータルビューティスパで「エキゾチック・ジャパン!」~




 やってきました、女二人旅編、今回は静岡県の熱海です。
 日頃のストレスの解消と癒しと美を求めて、日帰りトータルビューティスパ(しかも韓国式の)に、出かけてきました。

 熱海駅、現在駅舎を立て替えているところだそうで、駅前の風景がだいぶ変わっていました。バス停も仮移転、熱海らしからぬオシャレっぽい仮駅舎(の一部)も建っていて、熱海の街に降り立った瞬間、ここはどこ? 状態に。そもそもあの時代遅れの万年「会社旅行の宴会温泉街」のような熱海で、韓流トータルビューティスパ、と聞いた時点で、疑問に思わなければいけなかったのだけれど、廃れて、売られて、韓国資本が買い取ったのね、くらいに思ってスルーしてしまった、というより、いや、違った、そもそも、韓国式エステだと気がつかなかったのだった。私は友人から「よもぎ蒸し」と聞いて、「よもぎ蒸しの饅頭」のデザートがついた温泉プランなのかとばっかり思っていたのだったっけ。まさか、国鉄時代の名残のようなこの駅舎の三角屋根ももうすぐ見られなくなるとは思わなかった。新しく生まれ変わる熱海、と考えればいいわけだけれど、やっぱり、廃れて、売られて、どっかの資本が買い取ったのじゃないかと妙な勘ぐりを入れては、切ない気分になったりするからおかしなものだ。いや、いや、だからJRだって。まさかそれはないかと思いますが。



 
熱海到着 この駅舎ももうすぐ消えてしまうそうだ

駅前は桜が満開


 おNEWな熱海駅前は、桜が満開。訪れたのは3月23日なんだけれど、地元神奈川は満開だったし、暖かい熱海じゃもう桜吹雪も近いんじゃないかというネガティブ予想も裏切って、ちょうどいい具合に満開。翌週訪れた京都インクラインもいい具合に満開だったし、今年の私のお花見遍路はどうもツイているようじゃないですか。

 ところでこの満開の桜の裏の、ちょっとした避暑地っぽい裏山に昔ながらの温泉旅館が立ち並んでいて、あれは30年近い学生時代のある夏休みに、その避暑地もどきの古びた温泉旅館のひとつで1ヶ月ほど、住み込み女中のアルバイトをしたことがあるって、友人に初めて語ったら、
 「○○ちゃん、すごいねぇ」
 と尊敬の目で見てくれたようなただの勘違いのような、とりあえず、とても懐かしいことを思い出してしまったわけで。

 その旅館へと続く駅前の道が、ちょうど駅前の工事で消えていて、愕然。また胸に迫る郷愁、いや、そこまで大げさなものではないんだけれど、あの年は国鉄最後のキャンペーンソング、2億4千万の瞳(エキゾチック・ジャパン)をひろみ郷が熱唱していて、ジャパン! ジャパン! と。歌は別世界へ誘うメロディのようで、それはそれは心ときめかされたりしたものだった。それが今じゃ、国鉄もジャパン! も消え失せて、新しい駅舎に、道に、韓流トータルビューティスパ、とかいうものだら、まぁ、時代というか何というか、何とはなしに寂しいような思いがしたというか、時は過ぎ去っても、熱海だけはちょっとダサいあの熱海のまま、国鉄時代の名残を引きずっていてくれても良かったんじゃないかと思うのだけれど、いや、もうこのネタ引きずりすぎだから、とっととスパの話に行こうか、と思う。



この上に私のアルバイトした温泉宿が



 スパに行くには、熱海駅前から送迎バスで10分から15分くらい。熱海梅園前交差点から南へ入る道は、源頼朝が伊豆と鎌倉を結んだ「頼朝ライン」と呼ばれていて、その「頼朝ライン」沿いの高台を送迎の黒車でぐんぐん登っていくと、あっという間に海が見えて来て、目的の美のお城にたどり着く、ということなんだけれど、この森の城の門から先の登り道が、驚くくらいな結構な急坂でしかも狭い一方通行で、あれは少し怖かった、行きはワクワクしないでもなかったけれど、帰りは下っている最中に前から車が突っ込んできて、すれ違うことができずに立ち往生したものだから、いや~この無茶な設計というか実より見た目というか何というか、これはちょいダサ熱海の伝統(山の上の旅館が多いからね)のせいかもしれないけれど、韓国の作るものはドラマでもお菓子でも実用品でも何でも漫画チックだから、思わず、ここもかよ、と納得してしまったというか、とても夢のある漫画的なお城への道だったということだけは、ぜひ誤解のないよう伝えておきたいとは思うけれど。

 

トータルビューティスパ 森の城美ingのお迎えが

この急坂を登って「森の城」へ

駐車場から降りて入口へ向かうところ 海が見える

エントランスを入ったところ


まずはフロントの奥の部屋に通されて説明を受ける

フロント (2階リラックスフロア)

温泉とエステの後はここで変身

これがオススメだそう

ヘアカラーしている人向けのシャンプー
いい匂いのアメニティ 
上のヘアカラー向けのシャンプーもこちらも美の泉で使い放題

露天風呂から海を一望

いい湯でした


 
 さて、着いたらまずは温泉。2階フロントで施設の説明&ちょいセールスを受けたあと、1階のデトックスフロアに行って温泉・美肌の泉へ。ここの泉質は、肌荒れをはじめとした皮膚疾患に効果があるカルシウムとナトリウムを含む硫酸塩・塩化物泉。塩分が汗の蒸発を防ぐから、保湿効果にすぐれていて女性には嬉しい泉質。源泉は約70度と高温、一度汲み上げた温泉を山の上から流し入れる方法で温度を調節しているという完全源泉かけ流しの贅沢な天然温泉。露天風呂は海に山々、自然の景色が一望できる絶景。文句なしの眺めで、あれもこれも大満足な割に、やはり韓国風だったか、不思議な光景を次々と目の当たりにするのだった。
 なぜかお湯ではなくて、水が出しっぱなしの檜風呂(非常にぬるい)、温度調節のため巡回する水着姿のスタッフ、このひっつめヘアーの女性が神妙な顔をして(ちょっと温度上げてくれない、と話かけられると張り付いたような笑顔になる)、水を出したり、お湯を出したり、温度計を睨みつけたりしながら、忙しげに歩き回っている。アメニティのシャンプーはお菓子のような匂いだったり、コパトーンを思わせるトロピカルハワイココナッツのような匂いだったり、いや、そこはいいのだけれど、体重計かと思うと、体脂肪計だったのか何なのか、何も測れない体重計らしき機械、思わず背中が痛くなる強力なマッサージチェア、さっきそこはいいといったけれどやっぱりあの尋常じゃない泡立ちの、何度お湯で洗い流そうとしても泡が落ちない尋常じゃない泡立ちのアメニティー。いやはや、すごい。



 極めつけは「よもぎ蒸し」で、これは漢方材料のヨモギを利用した韓国の伝統的なエステらしかった。血行促進や殺菌効果に優れるヨモギ効果、大きなバスタオルを持ってよもぎ蒸しの部屋まで行くと、温度調節担当に負けず劣らず強烈なキャラ立ちのよもぎ蒸し担当の女性が、首から下をすっぽりとマントのようなタオルで覆い、中央に穴が開いた椅子に座らせてくれる。よもぎと漢方を煮立たせた鍋のような容器を椅子の下に置いて、その蒸気が沸き立つこと約40分間、マントタオルの中がサウナ状態になって全身にたっぷりと汗をかくまで温めてくれるのだった。よもぎには血液を浄化する作用があって、女性に多い貧血や冷え性を解消してくれるとか。生理痛や生理不順を改善し、更年期障害、不妊症にも効果を発揮するといわれているのだとか何だとかかんだとか・・うんぬん。
 


温泉のあとはオリエンタルガーデン(レストラン&バー)でランチ
後ろにオープンスカイデッキとウォーキングプールが見える




 何より気に入ったのは、3種類の中から選べるランチ。確かチヂミとネギ海鮮焼きとサラダから、選べたと思うけれど、野菜好きの私は迷わずサラダを選択、サラダにパンとドリンクがついている。

 このサラダがとても良かった。新鮮野菜がボリュームたっぷりで、ドレッシングも美味しい。
 また、後ろの壁は明るく開放的なガラスの扉になっていて、オープンスカイデッキとウォーキングプールが見渡せる、何とも避暑地風の良い雰囲気。

 ちなみに、入館料(温泉、泥パック、韓国式サウナのハンジュンマクなど、施設使い放題)+よもぎ蒸し+このランチのセット料金で、全部で3000円ちょいでした。(安いですね~)
 
 が、オリエンタルガーデンにはキャラ立ちのスタッフは無し。スラリとした綺麗な韓国風のお姉さんが、心地よい笑顔で給仕してくれるだけです。(ちょっと残念?)










 ランチ、よもぎ蒸しの後、ボディパックサウナに漢方黄土汗蒸幕(ハンジュンマク)、それからまた温泉入って、露天風呂から山桜を眺める。桜の傍には、未だ元気そうにススキが枯れ尾花の穂を揺らし、きぶしは花を咲かせ、春の野草が茂っている。荒涼とした裏山の、まるであの国鉄キャンペーンソングを聴き続けたあの年の温泉旅館のような光景がそこにはあり、懐かしいような寂しいような、忘れかけていたものを思い出した時の切ない気持ちを味わいながら、しかしあまりに不似合いな作り物の夢の城の、その牙城が背後にそびえているのだ、この風呂場の窓枠、何て安っぽい工事施工をしやがるのかなぁ、何て独りごちながら。


 帰りは熱海駅前の平和通り商店街でラーメンを食べて帰る。がっつりラーメンを食べたい気分だ、死ぬほど汗をかくからお腹が空いた、せっかく痩せたのに食べたら意味ない、とは思うけれど、そこは自分へのご褒美ということで。商店街のラーメン屋を3件ほど回って、繁盛していそうな一件に飛び込んで、シンプルな味噌ラーメンを頂く。お目に適った「大宝」さんという昔ながらっぽい昭和っぽい店である。
 この商店街も変わるのだろうか。それともここは変わらないのだろうか。ここだけは見慣れた熱海が残っている。頭の中に流れるひろみ郷。エキゾチック・ジャパン! 彼の肉体は未だ20代のままだというが本当だろうか・・


 久しぶりの熱海、何だかんだで美と癒しの旅もいいもので、汗をかいて、すっきりして、いい気分で、気持ち良かった。エキゾチック・ジャパンの替りに、大宝さんは地元ラジオのニュースを流し続けていて、夜桜のライトアップの情報何かを聴きながら。ライトアップの花も見ぬまま熱海の夜は更けてゆく。
 
 


大宝さん、 ちなみにとても美味しかった

味噌ラーメンにお酢をたっぷり入れて食べるのが好き

平和通り商店街

駅前の桜 夜桜もなかなか良い感じ




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