王道映画「TOKYOタクシー」の良かった点と疑問点。
こんにちは。
この記事が予約投稿される時には、長い長い梅雨が
やっと終わっているはずですが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
すでに夏バテしていないことをお祈りいたします。
さて、今日私は「TOKYOタクシー」という松竹創業130年記念の映画を観ました。
山田洋次監督作品、倍賞千恵子さんと木村拓哉さんが主演です。
サブスクで有料(500円)でしたが、
一緒に見た母が奮発して奢ってくれました。
「TOKYOタクシー」(2025)
監督:山田洋次
出演:倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優、迫田孝也、優香
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感想は・・・
山田洋次監督らしい、これぞ王道の映画でした。
人と人が織りなす、優しくて奇跡に満ちた世界。
見終わった後の静かな余韻も素晴らしく、期待を上回る、申し分のない物語でした。
さすが松竹130周年記念映画です。
有料でも観て本当に良かった! 笑
観終わった後、母と二人で「良かったねー」と大変満足して頷き合ったのですが、
実は気になった点が一つだけありました。
倍賞千恵子さんの若かりし頃(蒼井優さん演じる女性)のエピソードです。
彼女の行動があまりにもクレイジーで、エキセントリックに感じられてしまい、
思い出話に共感することが少し難しかったのです。
これは、原作の「パリタクシー」を模倣しているせいだろうか。
あるいは異文化の感覚のせいかもしれないと思い、
原作のあらすじやレビューを調べてみました。
すると、原作映画では「出会うべくして出会った二人の運命が交錯して、
奇跡が起こる」という物語の筋書きが大成功しているようなのです。
原作のパリタクシーの運転手は、多少の女性蔑視を抱えた、人生崖っぷちの男。
だからこそ老女の壮絶な過去を聴くことで、彼の人生にも変化が生まれます。
しかし、このTOKYO版の運転手(木村拓哉さん)は、
昔の女性運動(女性の自立)とは無縁の、
普通の家庭の優しいパパとして描かれています。
ただ極端な過去を持つ老女の物語に同調しているだけのように見え、
原作のような「出会うべくして出会った二人」という必然性が
少し薄れてしまっているように感じられました。
結果として、女性の自立というよりも、ただ彼女が
「残虐な加害者」に見えてしまうという、
とても残念な昔話になってしまっている印象を受けました。
何せ、男性の体に煮えたぎる油を浴びせるという、
あまりにも凄惨な復讐シーンがあるのです。
火傷を負わせるというレベルを超えた恐ろしい描写で、
「ここまで過激なシーンは必要だったのだろうか・・・」
と個人的には少し疑問が残りました。
けれど、その点を除けば、倍賞千恵子さん、木村拓哉さん、蒼井優さんをはじめ、
役者さんの演技は本当に素晴らしかったです。
本当に見応えのある「映画らしい映画」でした。
こうした人生の奇蹟を描いた王道の映画はやっぱり、良いものですよね。
なかなかこういう映画を作れる監督が少なくなって来ている現実を考えると、
山田洋次監督には、これからもいつまでもお元気で
素晴らしい映画を撮り続けてほしい、と心から感じました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今日も心穏やかな素晴らしい一日となりますように。
願いを込めて。


