未来を憂う芸者たちが身につまされる「銀座の女」

 

 こんにちは!

 週に一度のアマプラ鑑賞会。

 今日は1955年の映画、「銀座の女」という芸者さんたちの物語を見ました。

 当時は最先端の映画だったのだろうと思わず想像するほど、

 東京の街角の様子が意欲的に描かれていて、

 その中で、古典的な芸の道を生きる芸者たちの悲哀と逞しさが

 爽快に描かれていました。

 古い映画ですが、なかなか面白かったです!





 銀座の女(1955年)


 監督:吉村公三郎

 出演:轟夕起子、乙羽信子、藤間紫、北原三枝、島田文子


 【概要・あらすじ】

 山田典吾の製作によるもので、脚本を「愛すればこそ」の新藤兼人と「泣き笑い地獄極楽」の高橋二三が共同で執筆し、「愛すればこそ」(第一話)の吉村公三郎が監督に当る。撮影は「愛すればこそ」の宮島義勇。出演者は「愛のお荷物」の轟夕起子、北原三枝、「愛すればこそ」の乙羽信子、「川のある下町の話」の長谷部健、「おふくろ(1955)」の宍戸錠、「お笑い捕物帖 八ッあん初手柄」の藤間紫のほか南寿美子、日高澄子、清水将夫、金子信雄、島田文子、殿山泰司など。

 銀座にほど近い芸者屋しづもと、女将いくよ(轟夕起子)は将来面倒を見てもらう約束で矢ノ口英作に学資と生活費を与えている。琴枝(乙羽信子)は兄が税務署に勤めているので人気がある。照葉(藤間紫)は子供と一緒の生活を夢みて宝くじを買い続け、ミサ子は初めの旦那、年寄の浪曲師に反撥してかジャズファンである。さと子(島田文子)はまだ芸者の臭のしない薄幸の少女である。(映画.comより)

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 この映画を見てまず驚いたのが、銀座に芸者さんがいたということ。

 私は銀座といえば高級クラブのイメージしかなくて、

 古典的な花街だとは知らなかったのです。

 調べてみると「新橋花柳界として大いに栄えた」とありました。

 この映画でも、和服を着た芸者さんたちが大いに奮闘します。


 まずオープニングが面白い。

 古い映画を見ていると必ず出てくる人気名女優、飯田蝶子さん。

 彼女が演じる売れっ子芸者が、落ちぶれて老人ホームに入るところから物語は始まります。

 その様子を知って、「自分たちはああはなるまい」と、

 置屋の女将・いくよは老後の面倒を見てもらう代わりに若い学生に貢いだり、

 照葉は子供のと生活を夢見て宝くじを買い続けたり・・・。

 また、牛の代わりに、銀座に売られてきた薄幸の少女も登場します。

 この少女が東京の悪い空気にやられて肺を病んでしまうのですが、

 咳をしながら愛猫を抱えて街を彷徨う様子がなんとも物哀しいのです。

 作中には「人身売買」という重い単語がさらりと出てきたりもしますが、

 コメディタッチで描かれているので、不思議と暗くなりすぎることはありません。


 貢いだ学生に捨てれられたり、

 その学生が作家になって自分たちをネタに小説を書いたり、

 置屋が火事になったりと、後半は踏んだり蹴ったりのドタバタ事件が起きます。

 見ながら少しモヤモヤはするものの、

 それでも最後は、銀座を生きるプロの女性たちの逞しさが力強く描かれていて、

 すっきりと溜飲を下げることができました。


 それにしても、老後を不安に思うなんて今では誰でも当たり前のことですが、

 この頃はこうした花街の女性たちなど、

 限られた人たちの悩みだったのかもしれませんね。

 そう思うと、当時は幸せな時代だったのか・・・。

 現代の私たちからすると身につまされるものがあり、

 思わず我が事のように見入ってしまいました。


 暗くなりがちな題材も、こうして明るくカラッと描いてくださると、

 とても救われます。

 私も明日の活力をいただきました。



 最後まで読んでくださりありがとうございます。

 今日も心穏やかな素晴らしい一日となりますように。

 願いを込めて。


 



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