ホスピスで死にたいと純粋に思えてくる。「ライオンのおやつ」

 

　こんにちはー！

　キムタクさんがこのタイミングで、仲間とBBQの動画をアップしたとか。彼の何があろうと我が道をいく、という決意を感じた著者です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

　アレでせすね、キムタク氏は中居さんが引退発表した日も、いつも通りの犬との散歩写真を上げていて、日常何も動じず、をアピールしていましたよね。さんざん中居さんに４対１にされて虐めれていた、という話も聞いたことがありますが、まぁ、まぁ、それはおいておいても、キムタク氏の強さは見習うべきものがあるように思います。

　たとえ世界に何が起こっても、動じずに我が道をいく強さを身につけたいと思いますが・・。

　さて、今日も読書をしましたよ！　２０２０年本屋大賞第２位に選ばれ、ドラマ化もした小川糸さんの「ライオンのおやつ」です。

　

　「ライオンのおやつ」

【あらすじ】

　人生の最後に食べたいおやつは何ですか―― 若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。 ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。 ――食べて、生きて、この世から旅立つ。 すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。（Amazonより）

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　ライオンというのは王者でね、外敵に脅かされたりしないそうなんですよ。自分の思うがままに悠然と生きることができる。人は人生の最後にね、そんなライオンみたいにわがままに生きてもいいではないか、ということで作られたホスピス、「ライオンの家」での物語です。

　ホスピス、というのをよくわかっていなかったんですが、こういう施設があるとは驚きでしたね。私もこんな場所で死にたい、と切実に思いましたね。

　主人公が同じ時期に入院されている方達を仲間や同志と呼ぶわけですが、そう、家族のような絆さえ感じてしまうという。これはもうおひとりさまで死を迎えるものとしては理想形と思いました。

　死を迎え討つ同志。たまたま同じホスピスに居合わせただけの同志。こういう深くてユルい繋がりがいいんだよね、と。

　また小説の舞台が素晴らしい瀬戸内の島なわけですよ。海が美しくて、人の温かさに満ち溢れている。料理も美味しい。おやつは至福。人生が愛おしくなる空間なわけです。ああ、こんな穏やかな場所で最期を迎えられたらいいなぁ、とね。これは物語なんだろうけれど、本当にそう思いましたね。

　そして、この小説を読んだらね、考え方次第で、最期の場所をこういう心温まる場所と捉えることはできそうな予感がしてしまいましたね・・

　どう最期を迎えたいのか。どう最後まで生きたいのか。

　この本によって、今まで思いもしなかった考え方が溢れて来て、自分でもびっくりするくらい心穏やかになったり、また反省点も多かった。

　例えば、私は今まで最後は愛猫と再会することしか考えていなかったのですが、この物語を読んで、人は死ぬ時に誰かが迎えに来てくれるという話を聞いて。

　こんな私には迎えに来てくれる人は誰もいないだろうな、と思ってしまいました。

　唯一、迎えに来てくれるかもしれない貴重な存在である親のことを、今までは運命から逃げるように深く考えないようにしていたのですが、この本を読んで、最後までちゃんと看取ってあげないといけないな、と改めて考えさせられてしまうというね・・。

　人との繋がりの大切さに気がついたというのでしょうかね。何かハッとさせられるような気付きがこの本には溢れているように思います。

　自分はどう生きたいのか、そしてどう死にたいのか、そんなことを考えてみたい時に読むといいかもしれません。若い方でも生と死について考えておくと、充実した生き方ができるかもしれません。私も泣きっぱなしで読みましたので、おそらく誰しも感動して読むことができるのではないかと思われます。

　人は生まれてくる時も死ぬ時も一人なんですよね。そのことをあらためて思い知った一冊でした。それと同時に、人との繋がりがこれほど大切なのか、と思い知ることができる一冊でもありました。一人だけど、一人じゃないんだ、みたいなね。うまく言えませんが。

　キムタクさんみたいに何事にも動じずに、逞しく我が道を生きていかないといけませんが、最後に自分の蒔いた種を刈って終えるのが人生ですから。だから決して、仲間の不幸に無関心になってはいけないようにも思いました。（キムタクさんが無関心というわけではないですが・・　自分のことを反省したという意味です）

　ところで、私自身が人生の最後に食べたいおやつは、なんでしょうかね。

　母が作ってくれたプリンや寒天でしょうか。それとも家族で食べた昔懐かしいバタークリームのクリスマスケーキでしょうか。まぁ、まだ最後までもう少し時間があるので、ゆっくり考えてみることにします。

　最後に食べたいおやつというのは、自らの人生を考えることに似ていますよね。

　さて、今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。

　素敵な時間を過ごされますよう。

　願いを込めて。