対岸の火事がいつの間にか炎上するという恐怖。「愛に乱暴」
こんばんはー
ACジャパンのCMがユニークで面白いので、最近フジテレビばかり見ている著者です。お元気でお過ごしでしょうか。
中居くん事件ですが、色々飛び火して、フジTVは大炎上、鶴瓶師匠もスシローCMから姿が消えたり、ヒロミさんは巻き込まれて恐怖を訴えたりと、様々な広がりを見せてますよね。一体いつになったら収束するのかと疑問を感じてしまいます。
いやぁ、たとえ収束しても、中居くんというタレントさんはもう帰ってきませんから、ファンにはお辛いでしょうけれど、そろそろこの事件ばっかり報道しているのもアレですよね。他に放送しなければいけないことが山ほどあると思うんですけれどね。
ということで、今日は対岸の火事かと思ってたら、いつの間にか自分が燃えてた!
というコワイ映画を見ました。
監督:森ガキ侑大
出演:江口のりこ, 小泉孝太郎, 風吹ジュン, 馬場ふみか
【あらすじ】
夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子は、義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うように、センスのある装い、手の込んだ献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、不気味な不倫アカウント…。桃子の平穏な日常は、少しずつ乱れ始める。
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どうもレビューや何かを見ていると、愛というのは主婦、乱暴を返すのは世間、ということらしいんですよね。
普通な常識を持ち合わせている献身的な愛を日常的に与えている主婦が、要するに報われない、愛に対して暴力を持って返されるという。
いやぁ、可哀想だなぁとは思うんですが、それにしても、この映画ちょっとエキセントリックというのか。なんかピントズレてるんですよね、主婦の主人公(江口のりこ)さんが。
常識的なはずの主婦なのに自分が不倫して夫を奪ったことを忘れて、新しい夫の浮気相手に夫を取られるとは微塵も信じて疑っていない。また仕事面では年下の担当を通り越して、元上司の部長に提案書を送りつけたりしている。
残酷なくらい鈍感で、野心家の一面が見えてしまう。
その辺の不協和音がね、よく「まともな主婦」やっているなぁ、おい。というね。
そうしたら、案の定、後半から面白くなってくるんですよね。
対岸の火事かと思っていた放火事件。それがいつの間にか、自分が張本人の騒音事件に、近隣住民からの通報という形ですり替わっていくんです。
あれ? ってその時の江口のりこさんのショックな顔つきが忘れられないですねー
恐ろしいねぇ。が他人事でなくて、自分のことと化していく。
あれ、他人が言ってる、恐ろしいねぇ、って私のこと?
その恐怖、そこが胸がザワザワして、面白く感じました。
そして、自ら炎上して、次第にエスカレートしていく江口のりこ(本人曰くおかしいふりをしていないと本当におかしくなるとのことですが・・)。
でもね、最後の最後に救いが現れるんですよ。
まるで神様のようなね! 江口のりこの以前の善い行いをちゃんと見ていた人がたった一人でもいてくれた、というところがね。
その救われるエピソードがあるから、最後は溜飲を下げたような、スカッとする物語になっていると思います。
アレがなかったらほんと落ち込んでたかもなぁ・・・
一連の事件で、胸がザワザワした時に見るといいかも知れません。
このご時世、対岸の火事がいつ自分の炎上になるのかわからない世の中なので、きっとリアルなものを感じてしまうこと必至です。
ではでは、今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。
風邪をひいて寝込んでしまい、山にも行けないので、映画を2本見た休日でした・・・
インフルエンザにお気をつけて。
では、善いお時間をお過ごしください。
願いを込めて。