「少年の君」。いじめがある世界でも私たちができること。

 

 こんにちはー

 春一番が吹きましたね。季節の移り変わりを確信した先週でした。

 ご近所の梅も満開・・花粉もたくさん飛んでいるとか。(私はあまり気が付かないのですが)





 さて、意欲的に映画を見ている1週間でしたが、一番印象深かったのがこちら。


 「少年の君」。2019年の香港中国合作映画です。





 この映画、ぱっと見ありがちな青春映画なんですが、若者のいじめや大学受験戦争などの社会問題を丁寧に書き出しています。
 痛烈にではなくて、丁寧に。
 子供達が、親の知らないところで、壮絶な戦いをして、「小さな自身だけの力で」生き抜いている姿がよく映し出されています。

 親の知らないところ、というのもやるせ無いのですが、親に見捨てられたところで、とでも言うべき主人公たちの境遇の切ないことといったら無いんですね。

 で、その孤独な戦いを強いられている少年と少女が協力し合う、そして、お互いの孤独な魂と魂が共鳴し合って結びつくわけなんですが。

 あかん。これ絶対泣いてしまうやつや、と思った時にはもう遅くて。
 世界観に引き摺り込まれてしまいました。

 ラストの方になると、二人のその絆の深さと、一ミリの打算もない純真さに、心を打たれて、涙が何度も何度も頬を伝って・・・





 泣けるわ。泣いてまうわ。
 いかんよね。ツボを押さえすぎているよね、香港中国・・映画大国だけありますね。

 
 現実との落とし所を知った大人ならば絶対にしない選択をするわけですよ。絶対にしない関係性を築くわけなんですよね。心の一番深くて一番弱く柔らかいところで結びついてしまった男女の、自己犠牲的な愛情と、若さゆえの一途な貪欲さにハッとさせられます。




 そして、もう一つ印象的な箇所が。

 いじめられて死んだ少女がいるのですが、その子が死んだ理由がエグかった。

 少女が絶望して死を選ぶことにした一番の理由は、唯一の味方と思える少女が自分のいじめに無関心だったと言うこと。

 つまり決していじめそのものに絶望したわけではなくて、助けてくれる人がいなかったこと、味方に裏切られたことに絶望してしまったと言う哀しい結末でした。

 友達のイジメに無関心だった少女と言うのが主人公の少女ですよ、私たち見るものの分身そのものです。

 その子が言うわけです。「(いつか大人になったら)この世界を守りたい」と。


 いやぁ、胸が痛みますね。決していじめのせいではない。私たち一人一人がこの世界を守ることも壊すこともできる存在なのだと言われているようでした。



 そのほかには、日本映画のトルソやコンフィデンスマンJP英雄編、スペイン映画のパラドクス、イギリス映画のクーリエ 最高機密の運び屋、などを見たのですが、日本とスペイン、イギリスも、香港中国合作映画に遠く及びませんでした。(印象深いと言う点ですけれど・・ あくまでも個人的な感想です)

 心を浄化したい時に見るといいんじゃ無いですかね。
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 あとは何があったかなぁ。
 とにかく、ミーちゃんがいなくなって、あっと言うの間に時が過ぎて行きます。
 早過ぎますよね。早い。

 カレンダーを捲るのが辛くて。まだ1月でいてほしい。うちのカレンダーは3ヶ月ごとなんですが、1月をまだ残しています。ミーちゃんが生きていた時が、遠い昔の話になってしまうのが嫌なんでしょうね、きっと。





 まるで、昨日のことのような証拠や思い出に出くわすと、ホッとします。
 まだ、そんな昔のことじゃない、この間まで生きてたんだ! と思います。

 その証拠や思い出を噛み締めるんですが、それでもやっぱり、時はどんどん過ぎていくように思えてしまいます。

 哀しいね、ミーちゃん。




 さて、長くなりました。

 今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。


 素敵な時間を過ごせますよう。

 願いを込めて。



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