2時間退屈したカンヌで高評価されている映画。「ベイビー・ブローカー」
夏休み3日目、是枝監督の「ベイビー・ブローカー」をアマプラで見る。
う〜ん。
これがね・・・ どこが面白いのか、さっぱりわかりませんでした。
是枝監督は社会的底辺を浮き彫りにする作品がお好きなようですけれど、何だかここまでくると、社会的底辺のアイコンをデフォルメしているような・・
ありがちすぎる設定に、見ていて白けてしまいますね・・
ある若い女性が登場するんですね、その子が赤ちゃんポストに、自分の赤ん坊を捨てるところから物語が始まります。
赤ちゃんポストって日本にも(九州?)にあるらしいんですけれど、日本ってもう「箱」と「ルール」はガチガチですからね、こういうブローカーが出てきて・・・というアジアの混沌とした空気は残っていない。韓国ならかろうじてまだある、ので、韓国を舞台にしたのはよかったと思いますが。
その女性が売春婦というところで、もう白けてしまいました・・
「こういう家族の形もある」という感動への誘導も白々しかった・・・
見ていて退屈してしまったなぁ。2時間辛かったです。
ずっと社会的底辺のギャグかパロディを見させられているようでしたからね・・・
いや、そもそも社会的底辺にさえなっていないというのか。
貧乏人があんなにホテル住まいや移動三昧の豪華な旅を続けられるわけがないですよね。
「生まれてきてありがとう」と主人公がいうところがあるんですが、そこも全く胸に刺さってこなかったです。
おかげで食べ逃したステーキの方が気になってしまった。そんな言葉を聞くよりも、たまにしか食べられないステーキを思う存分食わしてやれよ、とね、笑
名優のソン・ガンホさんも男優賞とか獲ってましたけど、本当に??
そこしか褒めるとこなかったからじゃないの、とか思いましたが、勿体無いくらい魅力的じゃなく描かれていました。
あんなにいい役者なのになぁ・・・勿体無いなぁ、と何度も思ってしまった。
監督がソンガンホさんを好きじゃないんじゃないでしょうかねぇ。じゃなきゃあんなに魅力なく描けないだろうとか思いっちゃいますよね。
余計なお世話ですけれどね、この作品の失敗(成功なの??)を教訓にして、是枝監督はもう社会的底辺の作品を取り上げるのはやめた方がいいと思いますね。全然リアルじゃないし、深く掘り下げられてもいないですし、ステロタイプのパロディのようになっちゃってますからね。
上から目線でこんなこと言って本当に申し訳ないですが、全く別の笑えるエンタメでも作った方がいいんじゃないかな、と思います。その方が逆に切ないような気がしますね。
とにかく個人的には、2時間見るのが辛い映画でした。(退屈で・・・)
これ、金出して作るのかなぁ、とか思ってしまいましたね・・・
でも、韓国のアジア的ディープな雰囲気を堪能するには良いのではないかと思います。韓国の自然もとても綺麗でした。アマプラで無料ですので、ぜひご覧になってくださいませ。私がメタクソ言っているよりは、全然いいじゃん!! と思うかもしれません。
では、今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。
素敵な時間をお過ごしになられますよう。
願いを込めて。