韓国映画のすごいところを4つあげてみた。「THE WICH 魔女」

 

 こんばんはー

 寒くなりましたね。今日は中華料理屋に行って、暖かいお粥を食べました。体が温まりましたよー お粥はいいねー カロリーも少ないですしね。

 さて、久しぶりのおうちmovie、先週も見ていなかったので(以前見た映画をブログ化しました)二週間ぶりの映画です。話題作の「THE WITCH 魔女」を見ました。

 韓国映画なんですよね。すごいいい、と評判を聞いていたので、なんとなく見る気にならなかったのですが、なぜなら日本映画のダメさを思い知りそうだったので・・今日は意を決して見ました! 韓国映画の凄さを味わうぞー



 「THE WITCH 魔女」

 パク・フンジョン監督。キム・ダミ、チョ・ミンス、パク・ヒスン出演。


 【あらすじ】

 特殊な施設でDNA操作され人間凶器として育て上げられたジャユン。8歳の時に、制御不能となることを恐れた上部に始末されそうになるところを逃げて、ある酪農家の夫婦の娘として平凡に暮らしていた。過去の記憶は失っていた。高校生になり、彼女は頭に激痛が走るようになる。放っておけば2、3ヶ月の命だという。手術代の工面、母の認知症、酪農経営が傾いたことなどから、賞金を求めて、歌手のオーデション番組に出演する。その際に、手品を披露したことから、元の施設の関係者に身元がバレて追われるようになる。なぜ自分に謎の男たちがつきまとうのかわからないジャユン。しかし、彼らは一様に彼女のことを、魔女、怪物、と呼ぶのだった。そして、ついにある夜、ジャユンの覚醒が起きて・・


 正直に言いますと、前半から後半の初めまでは韓国映画すごいなぁ、と思って見ていました。

 が、ラストからエンディングで続く、となった時に飽きてしまった。もう次はないな、というのが率直な感想です。魔女の少女の、(怪物のようなあの)笑顔が飽きるんですよねー もうお腹いっぱいです・・・




 初めに戻って、すごいなぁ、と思ったところ、その一。

 悪役がヒールすぎてかっこいい。タバコとかバカバカ吸っているんですが、時代錯誤やバタ臭さは一切ありません。ヒールの美学が突き抜けています。日本の映画だと、(北野武を除いて)こうはいかないなぁ。なんせ悪役を描くのが下手で、いい人しか出てこない映画ばかりですから。
 悪党二人が韓国の摩天楼を背景に、朝食を食べるシーンがあるんですけれど、そのブルーの美しさに、悪いやつらのいかにも悪そうな、邪悪で腹黒そうな、それでいて美しいシーンにちょっと感動すらしてしまいました。

 韓国映画は悪役を描くのがうまい。



 すごかったところその二。前半と後半の緩急のつけどころがお見事。初めは、とにかく平凡な少女ですから、映画自体も主に韓国の田舎が美しく描かれているんですよね。カメラワークももう朴訥で、風緩やかで、穏やかなわけです。(そこに追っ手がサスペンスのように現れてめちゃ怖い)で、後半は打って変わって、特殊施設での残虐なアクションシーン。後述しますが、スピード感あふれるカット割りのカメラワークに変身します。
 まぁ、主人公が覚醒したせいでもあるんですけどね、それを抜きにしても、韓国の田舎の風景はなんとも言えずにいいですねぇ。後半の残虐さがより効果的に心に突き刺さってしまいますね。
 多分計算しているんでしょうけど、日本だと田舎が出てくるともう田舎の映画で、アクションは都会が舞台、とかね、決められちゃってて、なかなかこういうギャップがないのですよね。




 すごいと思ったところその三。
 
 しつこいけど、悪役が良かった。女博士も、かつての仲間の男も美学半端ない。魔女が覚醒して、アクションシーンに突入するんですが、ゴジラが出るぞ、出るぞ・・・みたいな感じで面白かったですね。それは置いておいて、勧善懲悪になっていないんですよね。悪党は確かに悪いんですけど、自分の意思で(上部に背いて)主人公を生き残らさせたという善良さも併せ持っている。そして、主人公が悪党の上をいく悪党だったと明かされる。
 日本映画の「みんな善人」、ならぬ「みんな悪人」なんですね。
 そこがなんとも言えずにいい。あの並々ならぬヒールな奴らに、全然負けてない。主人公の強さを感じて、爽快でした。




 すごいと思ったところその四。
 アクションが漫画的でカッコ良い。以下は、アマゾンレビューです。


 引用開始〜
 「ああ超人の動きをアクション映画として見せる方法はたくさんあります。 「CGを用いて主人公を早く動かす」または「周りをスローにして主人公の動きを早く見せる」 この『The Witch/魔女』はこういうありきたりな‟つまらない”見せ方ではないんです。 主にカメラのカット割りで主人公の超人的な速度を見せています。 これが正に「目にもとまらぬ速さ」を見事に表現し、銃を構え撃つ間に数人を倒す超人の動きに迫力と納得を生み出しています」
 〜引用終了

 カット割りね、もう見る前から、これ漫画の手法だなぁ、と漫画のコマ割りをうまく利用しているでしょ、と思ってしまいました。
 実物を見たら、漫画の上をいっていて、さらに良かったですが。

 アクションシーンいいね。ハリウッドのアクションものに負けてない。むしろアイディアでは勝っていると思います。



 ところで、日本の映画って、どうして、こういう風に漫画の要素を取り入れないんでしょうね。

 韓国映画は漫画のようだといつも思います。漫画の荒唐無稽さだったり、無限の想像力だったり、コマ割りをカット割りにして映像に取り入れたり、うまく融合させていますが、日本は漫画はすごいのに、実写は下手ですよねぇ。

 どうして、初めから鬼滅の刃やドラゴンボールやAKIRAみたいな実写ドラマを思いつかないんでしょうか。(ジャンプの編集者に映画作らせればいいのに・・・)

 漫画の中では思い切りはっちゃけてるのに、映画だと借りてきた猫みたいですよね。韓国映画は映画という実写の中で、漫画のように縦横無尽に遊んでいるというか、想像力を尽くしている感じがたまりませんね。


 と、韓国映画の底力を感動して見ていましたが、最後の最後に、くどい、と飽きちゃったんですよね。魔女の余裕かましている笑顔がしつこすぎたというのが正直なところ。

 もう少し、メインのシーンだけにして、あとは真剣な顔にできなかったんでしょうか。

 あれじゃ愉快犯みたいですよね。喜んで見てたら、おふざけにもほどがある、と辟易してしまった感じです。漫画もほどほどにしましょう・・と監督にアドバイスしたい。(何様だと怒られそうですが・・・笑)



 そんな感じで、まぁ、総合的に見たら、日本映画とは雲泥の差と思ってしまった韓国映画。とっても面白かったです。

 日本映画も頑張ってほしいなぁ。


 それでは今日も最後までおつきあいありがとうございました。

 素敵な時間を過ごされますよう。

 願いを込めて。




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