ヒューマンファクターこそが奇跡の鍵だった?!落ち込んだ夜に見て欲しい『ハドソン川の奇跡』



 こんばんはー

 コロナ感染者が増えていますね。まだまだおうち時間が続くのかな。
 また緊急事態宣言が出ないうちに、不二家スイーツバイキングやお買い物も楽しんでおかないといけませんね。(今週はいけないのですが・・)
 旅行も当分行けそうもありません。どちらにせよ、最近いかないんですけどね・・

 というわけで、今日もおうちmovie。

 今日は、クリント・イーストウッド監督の「ハドソン川の奇跡」を見ました。





 【あらすじ】
 2009年1月15日、ラガーディア空港発シャーロット空港行きのUSエアウェイズ1549便は、わずか離陸1分半後、巡航高度に向かう途中で鳥の群れに遭遇。バードストライクにより、機体の両エンジンが停止してしまう。制御不能に陥り、高速で降下する70トンの機体。管制室からは近くの空港に着陸するよう指示があるが、経験から高度が足りず不可能と判断した機長のサリーは、ハドソン川への着水を決断する。奇跡的に助かった全乗客155名、その不時着水の難易度の高さから「ハドソン川の奇跡」と謳われるが、事故調査委員会はサリーの決断を問題視して、コンピューターやパイロットのシミュレーションを元に、サリーがいたずらに乗客を危険にさらしたのではないかという疑惑を突きつけるが・・・




 いやー 重かったですね。

 もう事故シーンの初めから重い。奇跡的に一人の死者も出さなかったというのに、サリーが1549便をニューヨークの街並みに墜落させてしまう夢や幻覚を何度も見るところも、事故調査委員会に疑惑を向けられるところも重い・・・

 おまけに、片方のエンジンは壊れていなかった、という事実と違う事故報告を受けるんですよ。そして、シミュレーションの結果は、空港に引き戻せたし、違う空港に着陸することも可能だったというのです。わざわざハドソン川になど、墜落(不時着ではなく墜落だと!)しなくてもよかったのに、というの。

 もうサリーがかわいそうで見ていられなかったです。最善の選択をしたはずなのに、罪人にされているようなものです。

 あまりに辛くて、眉をしかめながら見ていたんですが、なんでこんなに辛く感じたのか、見終わった後にハッとしました。

 こういう「事件」って、誰の中にもありませんか??

 終わった過去を、事故調査委員会のような頭でっかちな自分(理性?)が裁いているというのか・・・
 過去の失敗や、決断に疑惑の目を向けることって、誰でもありませんか?

 私は結構多い。まるで機械のシミュレーションのように、後付けで、その時の情報と数字だけを考慮して、ああできたのに・・こうできたはずなのに・・・・

 ところができなかった!

 サリーは、自分のパイロットしての経験や能力を疑い始め、でもある時、タイミングという言葉を聞いて我に返るのです。

 コンピューターや模擬パイロットのシミュレーションには、その瞬間の「人的要因」がまるで考慮されていない。それは、タイミングと相まったものであり、選択の正解が分かっている後付けの事実に基づいたシミュレーションとは相違があるものだと。

 「そのシミュレーションは何度目で成功したのですか?」と事故調査委員会で聞くサリー。答えがふるっています。
 「17回目です」


 17回! しかも人的要因を考慮して、決断するまでの35秒を追加したら、シミュレーションはついに破綻したのです。(一度も成功しなくなりました!)

 だよねー そうですよね。

 私も、過去の自分に対して、まるで似たような酷い仕打ちをしたことにやっと気付かされたというのか。私の場合は、サリーのように全員無事だったというわけにはいかないので、偉そうなことは言えませんが、あの時できたタイミングでの判断では、一番被害の少ない、最善の道だったのではないでしょうか。
 
 それを・・・・

 何度も何度も裁いていたなー私。


 誰の中にもこんなことありませんか? もしも、嫌な思い出があったとしたら、正確な答えを知っている後だからこそ、安易に、過去の自分を責められるのだと思ってあげて欲しいです。
 それは何度も思い返してやり直す状況とはまるで違います。それはあなたにとって初めての体験だったのでしょう、と。
 つまり、その時の自分の人的要因を考慮してないのじゃないか、と。
 今の自分をこそ、疑って欲しいと思います。


 何を言ってるのかなーと思われた方は、落ち込んだ夜などに、この映画を見ると元気になると思いますよ、・・・ということを言いたいんだということかしら・・・


 クリント・イーストウッド監督を褒めている方がたくさんいました。(レビューで)わかりますね。きっとクリント・イーストウッドも過去の自分を責められることがあるのだと思います。他人からかもしれない。自分からかもしれない。けれどもこんな重たい映画を作れるのですから、しかもハッピーエンドにして! 複雑な人生を送られているのだろうなぁ、と察します。監督は人間的に深みがないと面白くないですよね・・・・

 関係ないけど、日本の映画監督では、北野武が好きなんですけど・・最近映画撮りませんね。(お金ないのかな??)


 話が逸れてしまった。繰り返しますが、落ち込んだ夜は、ハドソン川の奇跡を。
 あなたの今の人生が、奇跡に満ち溢れた最高のものだということを思い出させてくれることでしょう。


 では、素敵な時間を過ごされますよう。
 願いを込めて。




 


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