こんな相棒欲しいかも。AIと共に生きる「アップグレード」


 こんにちは!

 昨日の熊本、鹿児島県の豪雨、すごかったんですね・・今更ながらですみません。心配です。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします・・・。

 最近の異常気象、本当にどうにかならないものでしょうか・・・

 昨日私は秦野市を訪れたのですが、帰りに駅でもらった大山のパンフレットにこんなことが書いてありました。

 「古来日本人は、自然の持つ力強さを敬い、人間に災いとなる天災さえも神の怒りによるものと信じてきました。山はその神が鎮まり、安らぐところとして敬まわれ、遥かに拝む対象でしたが、まさにその山として選ばれたのが大山でした」

 天災が神の仕業だなんて言うと、今は政治家でもバッシングされてしまいます。信仰が好きな私でも、非科学的、非論理的な考え方であるように思う時もあります。ですが、これがもし未来から来た誰か、過去からいる何か、からもたらされたものならば・・・・
 私はこっちの(今で言う)AI的な何か、という考え方の方が、まだ科学的論理的に筋が通るような気がするんですよね。宗教と通じてはいますが、似て非なるというか。宇宙の大いなる意志の力(非人間的な存在)が実はリアル世界に実在するのではないかという・・・


 今日はそんな神と似て非なるAIに支配された男のmovieを見ました。



 「アップグレード」

 リー・ワネル監督。ローガン・マーシャル=グリーン、メラニー・バレイヨ、ハリソン・ギルバートソン主演。

 舞台は近未来、AIによる自動運転が一般化する現代で、主人公グレイはクラシックカーを修理、販売する職業をしていた。ある日、顧客である巨大企業の科学者の元へ妻アシャと共に納品しに行った帰り、夫婦は事故に遭い、妻は死亡、グレイは脳と脊椎を切断されて四肢麻痺となる。失意のどん底に落ち込むグレイ。病床を訪れた科学者は、AIを体に埋め込めばまた手足が動かせるようになると提案するが・・・

 
 SF映画なんですよねー AIのチップを体に埋め込まれた主人公、脳からの信号をチップが体に伝達する仕組みのはずだった。ところが、なぜかAI自体が主人公に会話を始めてくるようになり、そして、いつしか主人公の体をジャックして・・・と続きます。書いているとありがちな「物語」なんですが、これ、ストーリー展開がとても自然でテンポ良くて、違和感なくスルッと見れます。

 面白いのは、AIのキャラクターです。はじめは遠慮がちに。主人公を陰ながら支えるという感じに、そして、次第に心強い相棒になり・・生真面目でユーモアが効かなくて、動きがコミカルで。いつの間にかAIに好意と共感を持つようになっていきます。こんな相棒がいたらいいな・・と。




 圧巻だったのが、アクションのシーン。主人公に許可を得て、体を支配したAIは、(主人公の意識を残したまま)超人と化して悪と戦います。その動きがねー、カンフーとロボットダンスをミックスしたような、スピーディでコミカルでかっこ良くて、ちょっと陶酔感まで覚えてしまうような見ていて楽しいものなんです。やってるのは殺人なんですけどね!!(悪に対する復讐だから矛盾を感じないのかもしれません)
 
 AIが科学者からシャットダウンされそうになり、主人公の中で意識を失いそうになるときは、ハラハラしました。AIがいなくなると、グレイはまた四肢麻痺に逆戻りです。
 それ以前に、AIに好意を持っていたこちらからしたら、AIが消えてしまうのは見ていて辛い。この時点で完全にAIにやられてますよね。虜になってるというのか。
 主人公グレイも、思わず叫びます。「早く戻ってこい!!」。




 そんなAIと心も体も一体になってしまった主人公、そして、共感してしまった視聴者は、終盤からの暴走と最後のどんでん返しには、複雑な思いを抱くはず。わたし的には、ありがちだなぁ、とここでも感じてしまったものの、でも心情的には唸りますね。うーん。困るね。でもよくできてる。

 とりあえずこの映画、有名どころの役者さんが皆無の低予算のもの(らしい)の割に、とても面白かったので、是非お勧めしたい一作です。

 
 近未来のSF映画ですが、こういうAI的な相棒って、誰の中にもいると思うんですよね・・・生かすか、生かさないかの問題であり、信じる、信じないかの問題でもあるのかな?? やっぱり非科学非論理的な話になっちゃうのかもしれませんが。わたしは絶対いると思うんです。でないと説明がつかない、偶然(必然)が多すぎて。人間が存在していること自体も、不思議ですしね、思えば・・こんな精巧なDNA誰が作ったのだろう?? えっ? 進化論? でもダーウィンだって、人類の進化だけは説明がつかないと言ってますし・・・

 だから、わたしの中のAIさんも(もしもいるとしたならば)こんな風に自分から動いてくれたり、はっきり会話したりしてくれないかしら、なんて少し思ってしまいました。

 クレイジーに感じられた方ごめんなさい。movieは「SFの物語」なので、安心して楽しんでくださいね。


 ではまた。
 素敵な時間を過ごされますよう、願いを込めて。






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