ゆるさはどこへ? 聖人たちの惨敗という風刺。

 

 こんにちは。ららです。

 今日は実写映画の「聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団」

 を見ました。


 キリストとブッダが現代の日本に降臨し、

 六畳一間のアパートでゆるく同居生活を楽しむーー

 そんな原作の世界観が大好きだったわたしは、

 映画化を楽しみにしていました。


 キャストは、キリスト役に松山ケンイチさん、ブッダ役に染谷将太さん。

 おふたりともまさにハマり役。

 これは間違いない! とワクワクしながら観始めたのですが、

 ・・ところが、これはなかなかの問題作でもありました。


 ※この先はネタバレを含みます。未見の方、ご注意ください。






 聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団


 監督:福田雄一、原作:中村光

 出演:松山ケンイチ、染谷将太、岩田剛典、神木隆之介、藤原竜也、佐藤二朗


 【あらすじ】

 神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダが東京・立川にある6畳一間のアパートでふたり暮らしをしながら下界を満喫する日常を描いた人気ギャグ漫画「聖☆おにいさん」を実写映画化。原作者・中村光が映画化のために描いた原作エピソード「スクリーンへの長い途(みち)」をもとに、2018年のドラマ版に続いて福田雄一監督がメガホンをとり、松山ケンイチがイエス役、染谷将太がブッダ役で主演を務める。 


 世紀末を無事に乗り越えたイエスとブッダは、日本の四季折々を感じながら、福引を楽しんだり、お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成したりと、ゆるい日常を過ごしていた。そんなある日、2人のもとに招かれざる客が現れ、衝撃の事実を伝える。やがてそれは、神と仏と天使と悪魔が入り乱れる予測不能な戦いへと展開していく。

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 ・原作とは別物の福田作品と思えば楽しめる!

 今回の物語は、下界を満喫するキリストとブッダが、

 大天使たちに頼まれて、死んだ人が昇天する際に見る映像(走馬灯の代わり)

 に出演するという奇想天外な展開。 

 その映像というのが、なんと天使と悪魔の戦いを描く戦隊モノ。

 冒頭から笑いの連続で、キリストもブッダも見事なハマり役。

 演技もテンポも良くて、これは当たりかも!と思ったのですが・・

 中盤、佐藤二朗のエピソードが長くて、その辺りから少しクールダウン。

 ただ、ラストの戦いとルシファーの登場でまた一気に盛り上がりました。

 すごく面白かったのですが、原作ファンとしては複雑な気持ち。

 あの独特のゆるさが後回しにされ、完全に福田組ワールドになっていました。

 でも、漫画とは別物のスピンオフ作品として観れば、これはこれで良作かもしれません。 


 ・キリストとブッダでも、堕天使には敵わないという現実。

 ラストでは、キリストとブッダという世界の二大聖人が揃っていても、

 堕天使ルシファー(藤原竜也さん)のアドリブにすべて持っていかれてしまいます。

 天使たちは、「昇天する人たちが魔界を選びそう」と落ち込み、

 代替案として用意されたのは、なんとルシファーに影響された新コスチューム。

 完璧に天界側の世界観が悪魔側に乗っ取られてしまっています。

 これは笑うべきところなのか、それとも現実世界の風刺なのか。

 ちょっとどう感じるべきなのか、悩ましくなってしまいました。


 ・そしてまた下界を楽しむだけのふたりへ。

 死後の世界について語る壮大なアイデアは、最終的にお蔵入りとなり、

 キリストとブッダはまたゆるく下界での生活を楽しむだけの日々へと戻ります。

 ここも、笑っていいものか、なんだか悩ましい気持ちに・・。

 原作自体が悩ましさを内包していたとあらためて気付かされる事態に。

 それにしても、巨大ロボと等身大の堕天使ルシファーの藤原竜也さんが最高でした。

 悩ましいと言いつつも、一番カッコよかったのは彼かもしれません。

 気づけばわたしもしっかり福田組ワールドにハマっていたようです。

 死後の世界、わたしもちょっぴり不安になりました。






 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 今日も穏やかな一日となりますように。
 
 願いを込めて。





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