「岸辺露伴は動かない 懺悔室」を観て。
こんにちは!
今日は「岸辺露伴は動かない 懺悔室」という映画を観ました!
シリーズ2作目になります。
まず第一に感じたのは、高橋一生さんの演技力の凄さです。
もう完全に、「岸辺露伴」そのもので、彼以外では考えられないほどハマっていました。
実写化がこれほど成功している漫画作品は珍しいのではないでしょうか。
「岸辺露伴は動かない 懺悔室」
監督:渡辺一貴、出演:高橋一生 飯豊まりえ 玉城ティナ 井浦新
【あらすじ】
荒木飛呂彦の人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスピンオフ「岸辺露伴は動かない」を高橋一生主演で実写化したテレビドラマの映画版第2作。原作漫画「岸辺露伴は動かない」シリーズの最初の作品「懺悔室」を基に、映画オリジナルエピソードを加えながら、邦画初となる全編ベネチアロケで映画化した。
人気漫画家の岸辺露伴はベネチアの教会で、仮面をかぶった男の恐ろしい懺悔を聞く。それは、かつて誤って浮浪者を殺した男がかけられた「幸せの絶頂を迎えた時に“絶望”を味わう」という呪いについての告白だった。男は幸福から必死に逃れようとしてきたが、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。その瞬間、死んだはずの浮浪者が現れ、男はある試練に挑むことになる。そんな男の奇妙な告白にのめりこむ露伴は、相手の心や記憶を本にして読む特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使用するが、やがて自身にも呪いが襲いかかっていることに気づく。(映画.comより)
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・ジョジョ素人の私でも、世界観に惹き込まれた。
私は「ジョジョの奇妙な冒険」を4部まで夢中で読んだのですが、
それ以降は、少し離れてしまったので、このシリーズの原作については詳しくはありません。
正直、「岸辺露伴シリーズが何部のスピンオフなのか?」ということすら曖昧なまま観ました。
ですが、それでも楽しめましたし、イタリア・ヴェネツィアの舞台と物語の空気感が非常にマッチしていると感じました。
奇妙さ、華麗さ、そしてほんのり漂うダークさ・・
それらが「ジョジョ」らしさとしてしっかり表現されていたと思います。
・懺悔室で語られる恐ろしい告白。その構成について。
さて、本作の中心となるエピソード「懺悔室」。
設定やアイデアは非常に興味深く、「幸福そのものが呪いとなる」という発想は斬新で、惹きつけられました。
ただ、ポップコーンを3回投げる場面は、個人的に少し唐突に感じてしまい、
物語の緊張感がやや削がれてしまった印象を受けました。
(もしかすると、これは原作から来ている演出なのか、映画のオリジナルなのか・・・)
とはいえ、物語全体にはしっかりとした構成と独自の理論世界があり、
「呪い」やその回避方法についての考察には、濃厚な説得力が感じられました。
他の方のレビューを拝見すると、原作ファンや映画ファンの方からの評価も高く、
やはり本作が描く世界観に深く魅せられた方が多いのだなと感じました。
私自身は「名作」とまでの感動には至らなかったものの、
多くの視点から評価される作品であることに、なるほどと納得しました。
・映像美に、ただただ圧倒される。
何よりも、イタリア・ヴェネツィアの映像が圧巻でした。
歴史と芸術が息づく街並み、荘厳な教会に天井画、静謐な水辺の風景。
どのシーンもまるで絵画のようで、何度も「美しい」とため息が出ました。
光と影の表現も絶妙で、燦々の陽を避けた、
ヴェネツィアのやや妖しげな空気感が、ジョジョの世界観と絶妙にマッチしていたと思います。
また、高橋一生さんの立ち姿、衣装、佇まいもその世界の一部として完璧に調和しており、
まるで異国の人物のように見える瞬間すらありました。
・まとめ
ストーリー構成については好みの分かれるところかもしれませんが
映像美や役者陣の演技だけでも、観る価値は十分にある作品だと感じました。
特に、ヴェネツィアという美しい舞台と、それに溶け込む露伴の存在感が素晴らしく、
一見の価値あり、と思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今日も心休まるひと時を過ごされますように。
ささやかな願いを込めて。