敬老の日に見た「ババンババンバンバンパイア」が予想外に深くて面白かった件。

 

 こんにちは!

 敬老の日、いかがお過ごしでしょうか。

 私はお出かけもお墓参りもせず、アマプラの配信をのんびり楽しんでしまいました、笑

 今回観たのは、「国宝」で人気の吉沢亮さん主演の、

 「ババンババンバンバンパイア」です。

 同名の人気コミックを原作とした本作、とっても面白く拝見しました!

 「単純に楽しい映画が観たい!」という方に、ぜひオススメです!


 ※以下の文章はネタバレを含みます。未視聴の方ご注意ください)


 



 ババンババンバンバンパイア

 

 原作:奥嶋ひろまさ、監督:浜崎慎治

 出演:吉沢亮 板垣李光人 原菜乃華 関口メンディー

 

【あらすじ】

 銭湯で働く森蘭丸(吉沢亮)、その正体は450歳のバンパイア。至高の味わいである「18歳童貞の血」を求め、銭湯のひとり息子である15歳の李仁(板垣李光人)の成長と純潔をそばで見守る日々だったが、ある日李仁がクラスメイトの葵(原菜乃華)に一目惚れ!恋が成就してしまえば、それすなわち童貞喪失の危機!突如訪れた絶体絶命のピンチに「恋をさせてはなるものか!」と蘭丸による決死の童貞喪失阻止作戦が幕を開ける!

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 ・文句なしに面白い!

 感想としてまず浮かぶのは、「こんなん絶対面白いやろ・・」という感覚。

 450歳の森蘭丸が銭湯で働いている、という設定だけでもう可笑しくてたまらない!

 しかも、本人は正直に「450歳のバンパイアです」と公言しているのに、お世話になっている立野家では、完全に「キャラ設定」としてスルーされている。

 このほのぼのホームドラマ感が絶妙で良いんです。

 息子・リヒトの清らかな血を狙いつつも、そこにライバルが現れて・・と話は展開していきます。

 ホームドラマの中にバンパイアが混ざるだけで既に面白いのに、さらに、

 ・バンパイアハンター

 ・ライバルの個性的な兄

 ・敵バンパイア

 などが続々と登場!

 そしてそれぞれのキャラ紹介がミュージカル風なのも最高!

 登場人物たちが歌を通じて、自分の生き様を披露してくれるので、説明臭くなく、でもきちんと人生の背景が見れて、とっても楽しかったです。

 

 ・ドタバタ喜劇かと思いきや人生哲学が?

 脚本は「ごくせん」シリーズの松田裕子さんとのこと。

 なるほど、最初はドタバタ喜劇として笑って見られるテンポの良さで、

 「これはジェットコースタームービー的に気楽に終わるのかな?」と思っていたのですが、

 なんと最後の最後に、ドカンと「人生を楽しく生きるための秘訣」を教えてくれます。

 そう、ただの喜劇じゃないんです。

 不老不死という「生き地獄」を長年味わっているバンパイアからの、心からのアドバイス。

 その言葉がとても沁みました。


 その秘訣とはーー

 「好きなものを持つこと」


 人間界では「推し」と呼びます。

 好きなものは人間でなくても、ペットでも、アニメでも、ぬいぐるみでも、電車でもいい。

 とにかく「自分の推し」を見つけること。

 そうすれば、「明日が来るのが楽しみになる」そうです。

 450歳のバンパイアに言われると、妙に説得力があるんですよね。


 「私も好きなものを作って生きていこう」と自然にそう思わされる物語でした。


 良い意味で、最後に裏切られました。

 ただ楽しいだけじゃない、とてもためになる作品。

 生きるのにちょっぴり疲れた時に観るのもおオススメかもしれません、笑



 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 今日もどうか、心穏やかな素晴らしいひと時を。

 願いを込めて。




 

 


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