風は尊し、夏を生きる力。

 

 残暑が厳しい中、公園を散歩してきました。

 体感では38度近い猛暑でしたが、公園の森の中を涼しい風が通り抜けていて、本当に救われました。

 もし風がなかったら、きっと私はとっくにこの異常な夏に心が折れていたと思います。

 風って、本当にすごい。

 今年は特に、風の存在がありがたく、尊く感じられます。




 思い返せば、昔は冷房なんてなかった時代。

 うちわや扇風機を使って、なんとか涼をとっていました。

 私が若い時は、夏になると会社のお中元に添えて、取引先の業者が社名入りのオリジナルうちわを配ってくれたものでした。

 それがまた、アイディア満載で面白く、センスの光るデザインばかり。

 北斎のような和柄が使われたものも多く、目にも楽しく、季節を感じる楽しみがありました。

 うちわというものはいい。うちわを手にして、誰かのために風を送るその姿には、どこか人間味があり、優しい情景がありました。

 風情があるって、まさにこういうことかもしれません。

 ところが最近は、うちわの姿をあまり見かけなくなりましたね。

 代わりに登場したのが、ハンディファン。

 私も会社のデスクに置いて使ってはいるのですが・・、なんだかあれが流行り出してから風情が消えてしまったような気もするんです。

 子供のおもちゃのようで、持ち歩く様もちょっと幼く見えてしまう。






 最近では、冷房と並んで活躍するのがサーキュレーター。

 私は冷房を28度とやや高めに設定をして、サーキュレーターを使用しています。

 それに、作業着から始まったジャケット内蔵型の小型扇風機も、今では街中で見かけるほど一般的になりました。

 令和の今もなお、風は人に涼を届ける最終兵器なんだなぁと、改めて思います。

 風って、やっぱり偉大です。



 ふと思うのですが、冷房が一般的に使われるようになってから、温暖化がどんどん深刻化してきたような気がします。

 冷房の温度設定や使用時間を、ほんの少し見直すだけでも、地球の未来は変わるかもしれません。



 今日のテーマは、「風は尊い」というお話でした。

 この温暖化の時代にあって、ひっそりと私たちを助けてくれているのは、もしかすると風なのではないか、そんな気がしています。

 冷房ももちろんありがたいけれど、もっと自然の風と、うまく付き合っていきたいですね。 



 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 今日という日が皆さんにとって心あたたまる一日となりますように。

 願いを込めて。


 

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