夏の残響、蜻蛉の影。(写真の記録9日目)

 

 「熱中症の危険がありますので、なるべく外に出ず、室内で過ごしましょう」

 そんな、まるでAIの音声のような警報が、今日も市から鳴り響いていました。

 それでも、私はカメラを持って、ふらりと近所の公園へ。

 蝉の声がジリジリと鳴き、陽射しもジリジリ。

 警報の影響か、いつもの公園は静かで、人影もまばらでした。




 公園と公園の間には、いつjも猫たちがたむろする自動車工場があります。

 ここの猫ちゃんたちは、5匹ほど。

 ご飯をもらってのんびり過ごしていて、ほとんど飼い猫のようなものですが、

 その野良の貫禄たるや、すごいものがあります。




 続いてこちらは、神社の大銀杏。

 毎年秋には、まばゆいほどの黄金色の葉を広げてくれる大木です。

 けれど今年の初め、枝をばっさりと切られてしまいました。

 今は、まるで電柱のように真っ直ぐ立つ幹に、申し訳なさそうに葉がくっ付いているだけ。

 あまりに痛々しいので、今日は根元の力強さだけを撮ることにしました。




 公園の花壇には、鮮やかな歯や小さな花が並んでいます。

 これは・・ コリウスでしょうか?(違っていたらごめんなさい)。

 どうやら、緑の財団の方々が、せっせと手入れをしてくれているようです。


 さて、今日はなかなか納得のいく写真が撮れず、

 もう帰ろうかな・・と歩いていた時、飛行場のそばでトンボを見つけました。

 「やったー!」とカメラを構えたその瞬間。

 あれ・・ 捕食中・・??
 



 ぎゃー! と思った次の瞬間、

 「もう(獲物は)動かないのかも・・」と思ってそのまま撮り続けていたら、

 なんと、まだ生きていて、もがいていたのです。

 もう一度、ぎゃーーー!!となって、思わず足でフェンスをどん!と蹴ってしまいました。

 トンボは飛び立ちましたが、ご飯を離したのかどうかまではわかりませんでした・・


 ああ、本当にびっくりしました。

 「良い写真を撮りたい」と欲張っていた私に、

 神様がちょっとしたイタズラを仕掛けたのかもしれませんね。

 捕食中の残酷シーンを、「ラッキー!」と喜んで撮っていた自分に呆れてしまいました。

 今度はお食事のあとで、のんびりしているトンボさんに出会いたいものです・・



 そんなこんなで、今日はさっぱり成果なしの1日でしたが、

 また暑さと仲良くしながら、撮りに出かけたいと思います。

 

 最後まで読んでくださってありがとうございます。


 どうか皆様も、あたたかな1日となりますように。

 心を込めて。





人気の投稿