ゴールデンウィーク岩手県山田町と三陸鉄道の旅。後編。
平成23年3月11日14時46分、三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震が発生し、本町では最大震度5弱が観測された後、約30分後には千年に一度のレベルと言われるほどの巨大な波が町を襲いました。
津波によって市街地が壊滅的な被害を受けただけでなく、各地で大規模な火災が広がり、道路や水道の寸断により十分な消化活動が行えなかったこともあり、町のいたる所で広い範囲が焼失するという結果となりました。
東日本大震災による死者・行方不明者は825人に達し(H30.11.9時点)、当時の町の全人口の約4.3%にも上ります。
〜山田町御蔵山の東日本大震災津波犠牲者慰霊碑より〜
こんにちは!ゴールデンウィーク山田町旅行の続きです。
三鉄で釜石から帰ってきた私達、陸中山田駅で降りて、ちょうどお昼頃だったので、ランチタイムにすることに!
駅前を目的の喫茶店に向けて歩きます。すると、ちょうど三陸鉄道が上下連続でやってきて・・
駅前はかなり綺麗になっていて、本当に驚かされました。以前は駅自体がなかったですからね。こんなに綺麗な駅舎ができて・・(写真上、陸中山田駅を背景に走る三陸鉄道)
あの廃線の様な線路を・・・ 旧山田線を、電車が走っている。
こんな光景を見られるとは思いませんでした。本当に嬉しかったです。
JRから移管して経営してくださっている三陸鉄道さんに、感謝の気持ちが溢れてしまいます。ありがとう三陸鉄道! がんばれ、三陸鉄道!
お昼は、グルメハウスシンコーさんでドリアとケーキセットをいただきました。
東北に来てまで食べなくても・・どこでも食べられるメニューですよね。そうは思うんですが、ここのメニューは何を食べても本当に美味しくて、大好きなのです。山田に帰ってきたなぁ、という気持ちがいたします。
山田町のレストランや飲み屋さんは関東の様にチェーン店化していませんので、どの店もオリジナリティがあり、味は家庭的で美味しいのですよね。
お値段は関東のチェーン店化されているお店より高めの設定ですが、個人経営でよくこの値段で提供できるものだといつも感心してしまします。むしろ安過ぎる。良心的だと感じます。
低糖、低カロリースイーツを扱っているお店です。
ちなみに、ものすごく美味しかった!!
お一人で製造から販売までされているとのこと。ケーキからパンから焼き菓子まで、お一人でよくあれだけバラエティに富んで作れるものだと感心いたしました。
山田が好きで移住された方かしら?? すみません、そこは詳しくはないんですが、こういう技術を持っていれば、私も山田に移住できるのに、と思うと羨ましいですね。
写真下、唯一津波の被害を免れた奇跡の建物、JF三陸やまだ(漁業協同組合)。
写真上、奥に見える山はよく登った霞露ヶ嶽。年中霧に覆われているためか、低山なのに、貴重なブナがたくさん生えている奇跡の山です。
山田湾綺麗だったな、今度は夏にぜひ来たいと思いました!
そして、新生陸中山田駅前をうろうろして・・
変わったものだなぁ、と驚かされました。
以前は、津波後の更地と重機が並んでいた場所なのに、新しいお店が立ち、防潮堤が聳え、道が綺麗になり、「震災のその先へ」と進んでいました。
頑張ったんだなぁ、山田町。
新しい姿を観られて、山田町のファンの一人として本当に嬉しかったです。
そして、山田町といえばの、山田八幡宮にお参りに行きました!
夜は真っ暗でね、街灯の一つもなくて。怖かったなぁ、笑
写真上、陸中山田駅へと続く線路。
廃線のようだったのに・・・ 見事復活して、電車が今は元気に走っているなんて、本当に奇跡としか。本当に廃線になってもおかしくなかったと思うんですよね。あれだけ長い間、復旧しなければ、普通はバスと車だけでいいか、となりそうですが。赤字路線だし。それでも、復旧してくれた。いやぁ、もう重ね重ね三陸鉄道リアス線に感謝ですね。
山田に住んでいた頃はよくここに来て、海を見たものです。
哀しいことがあった時などは、毎日来ていました。
あの時はまさか8年後の今、ここにこうしてまた同じ場所に座ろうとは思っても見なかったなぁ。人生って何が起こるのか本当にわかりません。
もしかしたら、移住の夢も叶ったりして・・・、なんて。
私が山田町で一番美味しいと信じて疑っていない料理屋さん、笑
いっぷくに来た〜〜! という感じがいたしました。(=山田に来た)
飲み物は梅酒のソーダ割りをいただきました。
メニューに載ってませんが作ってくださいますよ。
どれも美味しくて、大満足でした!
シンコーさんのあとでまだお腹があまり空いていなかったのですが、別腹で食べました!
いっぷくさんでだけは食べて帰らないと、と根性で。
(帰宅したら体重が1.5kg増えていました、笑)
そして、ついにそろそろ山田を去る時間となりました・・・
写真下、夕焼けの陸中山田駅ホーム。
この橋を車で走るのが好きでした。運転していると、頭の上をかもめの群れがわぁッと飛んで行って、それが美しく素晴らしくて、海のある町にいるのだなぁ、といつも感動していましたっけ。
ありがとう、三陸鉄道。最後の最後まで楽しませてもらいました。おかげで、楽しい旅になりました。
また来る日まで、頑張って走っていてください。
私の忙しい旅に1日付き合ってくださって、本当にありがとうございました。
大感謝です。またの機会を楽しみにしています!
岩手船越から、20時発のみちのりエクスプレス(深夜バス)にまた乗って帰りました。
走行時間22時間、滞在時間12時間半の旅でした。
疲れましたが、楽しかったです。
人生の宿題を一つやり遂げたような、達成感を味あわせていただきました。
「復興のその先へ」だから、ここで満足していちゃダメなんだろうけれど。
そう・・近い将来、続編を書けるような私でいたいと思います。
では、最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか。
旅行記、もし書いて欲しいなんてご要望があったら、ぜひお誘いくださいね。
どこへでも飛んでいきます、笑
では今日も。
素敵な時間を過ごせますよう。
願いを込めて。