可愛いミーちゃんの話 その2と、時々プーチンのこと。

 

 こんにちはー

 今日は可愛いミーちゃん(うちの腎不全末期の猫)と最後のお散歩に行ってきました。

 おそらくミーちゃんはこの先衰弱するばかりなので、今まだ少し体力があるときに、チャレンジしておかないと難しい。昔よく二人で行った公園にもう一度だけでいいから行きたいなぁ、と思いまして。

 昔はよく二人で車で出かけました。そして、お気に入りの公園の丘の上まで一緒に駆け上ったものです。ミーちゃんはなぜか急ぎ足で行くのです。丘の上に着くと、ロープを張ってある散歩道をそれて、林の中の道無き道を(道無き道なのに!)いつも同じコースで、ザクザク進んで行くのです。最後の終点もいつも同じ場所で。ここ掘れワンワン、じゃないけれど、毎回同じ地点に導かれているような気がして、ここに何か宝でも埋まっているのか? と不思議な気持ちになったものでした。

 ある時期から、ミーちゃんがさりげなく嫌がるようになったので、散歩に行くのをやめてしまったんですけれどね、そういった経緯も踏まえて、もしミーちゃんが嫌がらずに行けるようだったら行ってみよう、と決行しました。

 途中のローソンで、ちゅ〜るとカフェオレを買って。気分は遠足です。これが最後の機会でなければ、もっと気分は晴れるのでしょうが、ミーちゃんが嫌がって中止になるかもしれないし、泣いても笑ってもこれが最後のチャンスだと思うと、哀しく感じられましたね。運転しながらミーちゃんを見ると後部座席の足元にうずくまって、おとなしくしていました。嫌がってはいないようですが、喜んでもいないようです。昔は、車に乗るととても嬉しそうで、後部座席の椅子の上に飛び乗っては、外の景色を眺めていたものですが・・



 公園に着いたミーちゃん、写真上。

 で、結果ですが。今日は人も少なかったこともあり、ミーちゃんは怖がらずにすんなり車から出てきました。キャリーに入れて散歩道まで連れて行って、丘の上に向かう道の始めのところで、ミーちゃんを出してみると・・タカタカと元気に歩き始めました! 尻尾まで振っていた! (ミーちゃんは嬉しいときに尻尾を振る癖があります)ああ、よかった、と思いました。途中で、草を食べたり、座り込んだりもしながら、丘の上まで登りきりました。

 この道ってこんなに長かったのか、と私は初めて気がつきましたが。

 それでもミーちゃんは、(途中で開いたキャリーを真ん前において)「もう入る?」と聞くと、嫌がって、キャリーの横をすり抜けて、また登っていました。

 写真下、坂道の途中で座り込んだミーちゃん。



 ここで一旦話が変わって、昨日の夜のプーチンの演説のことですけれど。

 


 昨夜、ロシアの大統領ウラジーミル・プーチンがウクライナ4州の併合を宣言しました。私はリアルタイムでLIVEを見て、今日になって全文も読んでみましたが・・

 いやぁ、あれだけ西側の欧米諸国のことを悪く言える人も珍しいですよね。いじめっ子に「それいじめやろ?」と恐れも知らずに言い放つ、空気の読めない正義漢という感じです。日本のことも言ってくれているんですよね、確かこれ二回以上はどこかで言っていましたけれど、またかと思いました。「ドイツ、韓国、日本をいまだに占領している。皮肉にも、それを同盟国と言っているが・・」とか。「広島、長崎に必要もないのに原発を落とした」とか。

 日本人でも言わないのにね、他の国のこともいろいろかばっていました。それらの被害を受けた国(いじめられっ子)が皆、誰一人何も言わず黙っているのに、一人で言ってくれるプーチンって・・(何?)とツイッターで書いている人がいましたが。

 ほんと何なんだろう。

 でも「いじめ」であろうと、プーチンの言うように、「抑圧と搾取」であろうと、西側のそれは世界の「秩序」でしたからね。生きていきたいなら秩序を守るしかなかった。それに、プーチンの作ろうとする新しい秩序は今ひとつ信用できません。

 なぜなら・・・

 ロシアって、ロシア文学は大好きなんですが、昔日本人を捕虜にしていろいろ悪いことしたでしょう。先の大戦の時、ロシアって、日本の敗戦が決まる直前に、日本との同盟を破って連合国側についたんですよね。そして、やっと戦争が終わって、国に帰れる!と思った日本人の兵隊さんたちを大量にロシアに連れて行って、捕虜にしたんですよね。捕虜になった胡桃沢耕史の「黒パン俘虜記」という直木賞受賞作の小説を昔読みましたよ。衝撃を受けたものです。

 なぜ、戦争も終わったというのに、何の権利があって、日本人をロシアに連行して、無理やり、ロシアのために働かせたのだろう。戦争は終わったのに。なぜ。何の権利があって? その謎がずっと解けないままでした。どう考えても、人間の仕業とは思えなくて。悪魔か何かとしか思えませんでした。今でもその気持ちは変わらないです。

 プーチン、日本のことかばってくれるのですが、ロシアと同盟を組みたいとはどうしても思えません・・

 (ごめんね、プーチン)

 (でも、悪魔やろ??)



 ミーちゃんと最後の散歩、後編です。

 丘の上まで登ったミーちゃんは、4年前と同じように、ロープで張った道を左にそれて、道無き道の林の中に入って行きました。
 ここ掘れワンワンだ! 何年来ていなくても、同じ道をやはり行こうとするんです。草をかき分けて、転がる竹や枝を乗り越えて。同じ道を覚えているのだな、とちょっと感動しましたが、いかにせん、蜘蛛の巣がすごくて、やぶ蚊が多くて、私は半袖を着ていたので手が痛痒くてたまらなくて、またミーちゃんがダニやノミに襲われていないか心配になって仕方なくて。

 「ミーちゃん、帰ろう」
 キャリーを前に置きました。まだここ掘れワンワンの終点ではありませんでした。ミーちゃんは唸るように啼きました(怒った時に出す声です)が、私は耐えられなくて、ミーちゃんをキャリーに促して、急いで藪道を引き返してしまいました。

 不思議なもので、以前、よくミーちゃんと一緒に散歩していた時は、ミーちゃんがダニやノミに刺されることなんて気に留めたこともなかったんですよね。何てひどいやつなんだろう、何で気がつかなかったのだろう、と今になって思いました。ダメな飼い主・・・

 そして、最後の散歩を、私が切り上げてしまった。途中でダウンしたのは、私でした。ミーちゃんじゃなくて。それが何だか本当に情けないというか、ひどい飼い主だなぁ、自分で連れて行ったくせに・・という思いでいっぱいです。付き合わせてごめんね、ミーちゃん。




 ミーちゃんは帰ってくると、お水をゴクゴク飲んで、ちゅ〜るを食べて、そして、ぐっすりと眠りました。疲れたろうね、本当にごめんね。

 そして、最後の散歩、本当に楽しかった、しっぽも振ってくれて嬉しかった、どうもありがとう。ありがとうね、ミーちゃん。


 最後に、ミーちゃんのうちに来たばかりの頃の写真をあげます。7年近く前になります。

 車の後部座席の上で、まったりするミーちゃん。こんなに車好きだったのにね。ママとよくドライブに行ったよね・・




 ミーちゃんは来たばかりの頃、よく目をつぶっていて、本当に「ブサカワ」な猫だと思いました。本当は美猫で、目がぱっちりしている、ということに、随分経つまで気がつかなかったものです。




 写真上、岩手の家の庭で。目をつむってばかりのミーちゃん。
 写真下、車好きのミーちゃん。
 後部座席の足元にうずくまる今日のおとなしいミーちゃんは、この頃は想像もできなかった。


 お昼寝するミーちゃん。


 「ブサカワ」のミーちゃん。


 ドライブが大好きだったミーちゃん。




 ありがとうミーちゃん。

 また絶対会おうね。もし先に行ってしまったら、虹の橋のたもとで絶対に待っていてね。



 今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。


 素敵な時間を過ごせますよう。

 願いを込めて。



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