人間界ではありえない美しい人々、「君に届け」。
こんにちはー
コロナ感染者が増えていますね!
沖縄県や岐阜県は独自の対応をされているようですが、全国的にはGoToトラベルキャンペーンがある限りは、矛盾しまくりの緊急事態宣言は出せないだろうという予測ではありますが、やっぱり心配ですね。
というか、やっぱりGoToのせいで増えているんでしょうか。そこの因果関係をはっきり書いている報道はないようです。どちらにせよ、タイミング悪すぎますね・・
というわけで、今日もおうちmovie。
今日は三浦春馬さん追悼中のため、三浦さん主演の「君に届け」です。
熊澤尚人監督。多部未華子、三浦春馬主演。
【あらすじ】
黒沢爽子は天使のようにピュアで心優しい女の子、幼い頃、人のために尽くす「座敷童子」に感銘を受け、クラスのためになることを思って人知れず行動している高校生だ。そんな彼女は見た目が怖い。何もしていなくても恐れられ、「貞子」というあだ名までつけられている。だが、クラスメイトの風早は爽子の内面の美しさに気がついて・・
クラスメイトの人気者の男の子が三浦春馬さんです。なんか今とちょっと顔が違うのね・・微妙に少しなんですけど。もしかして整形したのかな、なんてふと思いました。(失礼)いや、そんなことはどうでもいいんですけど・・
漫画が原作のせいなのかなぁ。主人公の爽子がありえないくらいに性格がいい。自分の思いをうまく伝えられないという不器用さはあるものの、その純真さ、自分を差し置いて人のことを第一に思う心、いつだって自分の本当の気持ちに正直に伝えようとするところ、もう人間(作者)の理想形ではないかと思えるほどの美しさです。
そして、たとえ見た目が「貞子」でも、その内面の美しさにきちんと気がつく三浦春馬さん演じる男の子の、そのまた美しさ。うーん、これはすごいね。
ありえない、と思いながら、感銘を受けて、涙する自分がいました。
いいですね。たぶん舞台が「青春時代」だから、このピュアさが自然と受け入れられるのだろうなぁ。
見た目が貞子だったら、普通はいじめの対象ですよ。それが、クラス全員から「畏れられて」いる。目が会うと、ごめんなさい、と謝られたり。要するに、わけがわからないけれど怖いという理由とはいえ、「一目置かれて」いる。いじめの対象になるような少女とは決定的に違うんですね。そこがまず意外でした。
映画を見ているうちに、爽子の性格の美しさが自然と理解できて、やっと三浦春馬くんの恋愛感情や、クラスメイトの(爽子に対する)畏怖に納得してしまうような感じです。
こんな性格になれたら、どんなにいいだろう、と思いましたよ。それくらい私が生きてきた世間には見当たらない、稀な、希少な、宝石のような少女。
その少女を一途に思う少年の、そのまた美しさ。繰り返しになりますが、本当に、ピュアで、拙ささえも切なくて、たまりません。
三浦春馬さんがうまいですね。こういう「青春もの」の透明感を、嫌味なく演じられる役者さんというのはそういないのではないかと思います。彼の魂が役に反映されているんだろうなぁ、と。
重ね重ね、思います。惜しい役者さんを亡くしてしまいました。
ここからは映画の感想とは違いますが、ふと昨日観た「メルー」という映画を思い出したんですよね。山が人生だとしたならば、三浦さんは険しい登山の途中で誤って転落してしまった・・もしくは自分から諦めて谷底に身を投げてしまったのでしょうか。
三浦さんが自殺したのかもしれない、とふと思ってしまった。
私は高い山といえば富士山止まりですけれど、たぶん三浦さんのような方はメルーのような山を登っていらしたんだろうなぁと思ったりしたんです。それは辛い、困難な、険しい道だったのだろうと。あんな山なら降りたくもなるよね・・・・なんて。
それでも、やはり三浦さんの映画からは、彼の純粋でまっすぐな魂しか感じ取れないんですよね。残念なことです。重ね重ね、惜しい役者さんを亡くしてしまいました。
三浦さんの過去の作品を巡る旅はまだまだ続きます。
よかったらまたお付き合いくださいね。
それでは、素敵な時間を過ごされますよう。
願いを込めて。
コロナにかからないよう、お互い気をつけましょうね。