勝ち組と負け組の違いを見る「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」



 こんにちはー。

 GWウィークも折り返し過ぎましたが、元気でお過ごしでしょうか。
 昨日の憲法記念日は感慨深いものがありましたね・・・・
 なにせ現政権が改憲を熱望しているという・・あれだけ立憲主義をないがしろにしている法律無視の方々が、新しい法律を作ろうという・・・
 どんな法律ができるのかと思うとゾッとします・・・
 
 緊急時に国家と国民の果たすべき役割を決めたいのですって。
 現在の立憲主義に反する、やみくもに国家の権利と国民の義務を増やそうという、それはそれは恐ろしい代物が出来上がるのではないか・・・・などと。

 まぁ、そんな杞憂は置いておいて、今日は「ファウンダー」というmovieを見て、ちょっと暗い気持ちになりました。
 




 監督、ジョン・リー・ハンコック。主演、マイケル・キートン。
 マクドナルド創業の事実に基づいた物語です。

 タイトルは創業者。が、「ハンバーガー帝国のヒミツ」という邦題の副題の通り、その創業者たるには隠された経緯があるというお話です。

 これねー いかにもアメリカらしいアメリカンドリームのお話でしてね。何が何でも成功を掴み取ってやると願う主人公が、最後には成功を掴み取るという・・・
 あんまり話してしまうとまたネタバレになってしまうんですけど、(以下ネタバレ)ぶっちゃけ創業者じゃないんですよ。マクドナルドのシステムや店名、コンセプトを作った人たちは別にいた、エセ創業者はそれを買収して奪い取ったという暴露?話。





 マクドナルドの話として書かれているけれど、いかにもアメリカらしいでしょう。アメリカンドリームだからじゃなくて、その、人のものを奪い取って成功してしまうという点がね・・・

 主人公は言うんですよ。「たとえ最高のシステムを作っても、素晴らしい才能があってもダメだ。それで成功するとは限らない」。必要なのは・・・

 それは、「執念」と覚悟だそうです。

 いや、これ誰の話だか・・・私は見終わった後がっかりしましたよ。作るものと奪うもの、まるで日本とアメリカのようではないか、と。・・・日本はね、アメリカより先にいいものを作ったことが何度もあるんです。私がパッと思いつくのはパソコンのOSとか、PDFですけどね。もっともっとたくさんあると思う。ディズニーのライオンキング(ジャングル大帝のぱくり)なんかもそうですね。

 アメリカはいつでも人のアイディアを持って行って、大成功してしまうんです。人の才能を奪って、自分たちがなぞらえて作ったものを世界標準にしてしまうのです。そして、大金を稼いでしまうのです。

 バカですよね、日本。執念と覚悟が足りないんですよ。

 先の大戦なんかもね、そういうアメリカのやり方に反発したことから生まれたものだと私は思ったりしますけどね・・・結局負けてしまうという。

 あーバカだな、日本。

 落ち込んでいるうちに、日本=自分のことのように思えてきて、まぁ、私には盗まれるような(日本のように素晴らしい)才能もアイディアもありませんが、それでも成功するには執念も覚悟もたりません。

 だから、お前はダメなんだよ。

 と言われているような気持ちになりましたよ・・・


 マクドナルドを奪われた兄弟が言うんです。勝つためには何でもしなければならないと喧嘩を売られて。お前らにできるのか?との問いに。

 「俺たちが作ったシステムだ! 君は何を作った?!」
 「お人好しでは勝てない世界だ。戦争と同じで、食うか食われるかだ。ライバルが溺れていたら口にホースを突っ込む。君らにできるか?」

 「できないし、やりたくもない」
  

 できないし、やりたくもない。この答えが全てです。これが日本ですよ。
 いいものを作ることしか興味がないんです。本物の創業者は。だからエセ創業者に全てを奪われてしまう。なんだかなぁ・・・ほんとお人好し過ぎてため息が出ますよ。

 ・・・・・・・・・・・。


 物語の最後に、でもね、少し希望があったのは、これがアメリカンドリームだ!と高らかに笑って終わりではなくて、主人公がめまいを覚えるのです。その歪んだ画面でエンドロール。ああ・・少しは良心があるのだな、とほっとしました。


 まぁ、負けた創業者になったのは日本だけの話ではないと思いますけど、それにしても現代では中国とかね、彼らは奪われないように頑張って戦っているわけですから、やはり日本の間抜けさ加減は落ち込むに値します・・ 人がいいと言えばそれまでですが。

 先の大戦で去勢されてしまったのでしょうね。
 もう一度何の分野でもいいから、日本が戦う姿を見てみたいものです。
 ユニクロとか頑張ってるけど、ユニクロをぱくったユニクロもどきの大成功メーカーが世界進出してますしね、笑 大国はアメリカも中国もえげつないですよ。


 ただし、野心と執念に取り憑かれた主人公の健闘ぶりは、誉めたたえるに値するものがあります。(むしろ、本家創業者の兄弟の方が悪役として描かれている)その大胆で真摯な姿は学ぶべきものでしょう。
 もしも、成功者になりたかったら、この映画を見てみることを是非お勧めしたいと思います。


 「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」(アマゾンで無料です)





 ではでは。またの機会に!


 素敵な時間を過ごされていますよう。

 願いを込めて。


 


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