怪談・キャッチャー・イン・ザ・ライの蜻蛉たち 〜水事業という化け物と終戦記念日の靖国神社〜





 東北旅行の話の合間に、怪談です。いえ、ファンタジーです。靖国神社に行ってきたのでそのご報告をしたいのです。
 いえ、やはりその前に。
 夏休み特集で怪談ばかりを目にしていた私のもとに、背筋がぞくっとするニュースが飛び込んできました。

 【厚労キャリア刺殺】医系技官・北島智子さんの悲報に絶句 「きっぷよく気さく」「ほんわか優しく芯強い」 趣味はお酒とスキー

 12日の朝、水道事業の厚生省のキャリア、北島智子さんがお亡くなりになりました。水道事業の維持・向上に関する専門委員会の部長であり、国会でも水道事業民営化の件で、答弁していた方です。驚きました。なぜかというと、私は雨で夏休みに東北に行けなくなった時間をもてあまして、(怪談と)水資源問題の本ばかりを図書館で借りてきては読み漁っていたのです。すでに、5冊半読みました。まだ2冊残っています。
 つまり、頭の中は、水のことばかりだったです。

 そこを、水道民営化の先鋒に立つキャリア官僚が、突然、殺された。

 女性の方です。彼女は、精神病を患っていた身内に刺されたのです。
 悪い言い方をすれば、サリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を愛読していたイカれた犯人が、平和論者や大統領や歌手を殺した(殺しかけた)事件のようなものです。(解説すれば、おかげで、「ライ麦畑でつかまえて」はイカれた奴が好む小説だと誤解されるようになりましたが、それは間違いであり、たまたま何か目的のある方々・・個人、もしくは勢力が、サリンジャーの有名な本を事件に利用しただけです。「ライ麦畑でつかまえて」は、決して殺人マニュアルではなく、主人公の少年が、インチキな人間たちに対して、言霊による多少のお仕置きをする物語です)

 そして偶然が重なることに、私は怪談と水問題の本の合間に、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読み直している最中でした。村上春樹訳が出た後ぶりなので、何年ぶりでしょうか。とにかく珍しいことです。英語の勉強用に英語版を購入したのです。英語版だけ読んだら文節の意味がわからなかったので、昔愛読した野崎孝訳版(私は村上春樹のファンですが、この小説に関しては村上春樹訳版より野崎訳のほうがいいです)を買いなおして、英語と日本語の文章を見比べていました。
 私がぞくっとした偶然が少しお分かりいただけたでしょうか?

 整理するとこんな感じです。死人が帰省するお盆時期に、水民営化問題トップのキャリア官僚女性が、マーク・チャップマンのようなイカれた弟に殺された。

 いえいえ、イカれた弟が何かの目的に利用されたとか、彼にご先祖様が乗り移ったなんて一言も言っていませんよ。
 ただ、水資源問題とライ麦畑と怪談ばかりを目にしていたので、ぞくっとした、というだけの話です。
 雨がしとしとと降り続く静かなお盆時期の夜は、亡くなった者たちのことばかりをついつい想うものですから・・
 もしも、ほんの少しでも共感していただけたなら、話を進めます。

 キャリア官僚が死んだと報道された翌日、安倍内閣の天敵である朝日新聞は社説で、水問題を取り上げました。

 水道の将来、50年先を考えよう

 14日の朝日新聞の社説から一部を引用します。「水道が直面している課題は地域ごとに異なる。まず現状を正確に分析し、50年後も安定供給を続けるためにはどんなあり方がいいか考える。(中略)政府は、都道府県が議論をリードするよう促している。(中略)住民の関心を高める努力も大切だ。水道料金は安いにこしたことはないが、長期的視点に立てば多くの地域で値上げが避けられない。自治体は水道の将来像や施設更新に必要な費用をわかりやすく示し、住民に危機感を共有してもらうべきだ」

 政権の天敵に言われ放題です。政府が地方自治体に丸投げで、水問題の未来を考えていない、と言っています。また記事では、水道管の設備更新のために値上げ必至のような言い方をしていますが(こういう記事が多いです)確かにそれもそうなんですけど、そもそも水道事業は料金収入だけでは経営が成り立ちません。著しく高い資本費により、給水原価が値上がりし・・つまり、日本の水道事業のやり方は先進国ならではの高い維持費のかかる化け物であり、一般会計や国庫補助金から援助を受けなければにっちもさっちもいきません。途上国にオススメできるインフラ事業ではそもそもありません。水道管以前にそもそもが赤字経営が前提のシステムなのです。だから、すべてを古い水道管のせいにしなくてもいいと思います。今でさえ国民は、クラシアン等の工事会社に頼りっぱなしです。よくわかってます。水道管が古いのは。
 水道事業は援助ありきのシステムですが、その国庫補助金が平成19年を境に減ってきています。21年、民主党政権時に事業仕分けをされて激減したとも言われています。

 それにしてもわからないのが朝日新聞の結論です。だから民営化をして、外資のウォーター・バロンに(化け物水事業の)身売りをしろと言いたいのか、だから国庫からもっとお金を出して、地方自治体の負担をカバーしろと言いたいのか。文字通り、ただ危機感を煽っているだけなのでしょうか。厚生省の水民営化リーダーの官僚もお亡くなりになったし、安倍政権も危機感を持ったと思いますが。住民の危機感が浸透するかどうかは、はなはだ疑わしいです。(何せ住民がクラシアンで解決している水道管のことしか理由としてあげてないのですから・・)

 この水の化け物システム問題、個人的にはダムを作りすぎたのではないかと思います。あと、住居や公衆トイレに至る隅々まで飲用水での水洗トイレにしているのはどうかと思います。

 とにかく、世界中で水資源が足りていないのは、国民のあまり知らない事実です。

 日本は水資源に恵まれています。ところが、雨水をあまり有効活用せぬまま、川から海に流してしまっています。戦後の植林計画により、日本の国土は保水力ががた落ちの状態になっています。(早急に日本の森林を間伐し、広葉樹林中心のものに戻す作業が必要です)そして、そうやって豊かな水資源をないがしろにしてどうしてるのかといえば、世界中から食料を輸入して、(食料を作るには水資源がかかります。たとえば1キロの牛肉を作るのに20,000倍もの水が必要です)・・つまり世界中から水をかき集めて、それを残飯にして、かき集めた貴重な水を捨てているのです。維持不可能の水インフラシステムに、他国頼みの水と食料。食料自給率を上げることが解決につながりますが、そのための種を安倍政権はまた外資(外国からの輸入)に頼ろうとしています。今年、種子法を廃止してしまいました。どこへ向かおうとしているのか、まるで補給できないとわかりながら突き進んだインパール作戦(※)のようです。


 水も食べるものも絶たれて、さぞ苦しい思いをしたでしょうに・・・・


 (※)NHKが15日、終戦記念日の夜にインパール作戦の特集を放送したのは、現政権への当てつけでしょう。(戦慄の記録インパール ←オンデマンド)


 さて、そんなこんなで、怪談と夜の霊への想いに親しんだお盆。終戦記念日の15日に、靖国神社に行ってまいりました。



 まずはとても印象的だった軍服姿の栗林さんのお写真から。終戦の日に満州でソ連軍と戦っていたという栗林さん。那須戦争博物館の館長さんです。毎年この日に靖国神社にいらしているのだそうです。
 写真を撮ったあとに、お礼を言ったら、何か質問はありますか、という目をして、じっとこちらを見てくださった。なのに、私はドキマギするばかりで、何も訊ねることができませんでした。

 今の日本、どう思います? なんて訊けばよかった。
 



 小雨の降る火曜日、九段下の駅を降りると、相変わらず右よりの方々のチラシ配りが騒がしい。警視庁もばっちり配備されています。話によると、中国の仕込みらしき市民団体が(靖国神社や天皇を汚すために)騒いでいたそうなのですが、幸い、私の行ったお昼時刻にはお目にかからずにすみました。普通の方たちばかりでした。自らの魂を持って、平和の礎を築いて下さった先祖たちに、労いと感謝の気持ちを伝えようと願う老若男女、たくさんの方々が、まるで吸い込まれるように、大きな第一鳥居に向かっていきます。

 ※靖国神社マップ

 この鳥居、くぐるのが怖いほど、馬鹿でかく物々しく見えます。ここと、菊の御紋の神門を通る前に、一礼をして、ご先祖様に感謝の意を表す方が多いです。
 私も急いでいたのでついつい通過しそうになった、普通の日本人の方々の真似をして、まずはご挨拶と感謝のお礼をしてから靖国神社に入りました。


神門

中門鳥居と拝殿 行列はこのずっと後ろまで続いています


 なぜ急いでいたのかというと、11時50分からの戦没者追悼式を、お亡くなりになった皆さんと一緒に聴きたかったのです。いつもは参拝の行列に並ぶところですが、今日は拝殿のある先へと先へと向かいます。参拝の行列は今年も長かった。雨だから少しはマシだったのでしょうか? 普段は靖国問題も、愛国心も、右翼も左翼も、気にも留めない(ように見える)方々が、ちゃんとこの日に、私たちの未来のために戦ってくれた祖先の方々に労いと感謝の意を伝えにくる。平和を祈りに来る。これだけ集まってくる、そのまともさに、奇跡のような想いを感じます。遺族だけとは思えません。営業途中のサラリーマンらしきスーツ姿だったり、小さい子供を肩車した家族連れだったり、少女の二人連れだったり、本当普通の方々に見えます。

 ニュースでは、A級戦犯を祀っている神社だから、と隣国がお怒りのようでした。中国の仕込みらしき市民団体は騒いでいました。それでもインパール作戦じゃありませんが、司令部ではなくて、一般の兵士が平和を築くために命を捧げて死んだのです。靖国で会おう!と声を掛け合って、大勢死んでいったのです。この日1日くらい、彼らの魂を慰めに会いに行っても、いいのではないでしょうか。内政干渉もほどほどにしていただけると幸いです。それに、靖国神社には韓国のご先祖様も神として祀られています。日本のために戦ってくれた兵士21,000人が英霊となり、魂がいらっしゃいます。あまり靖国神社を侮辱すると、自分たちの先祖を侮辱することになりますので、もう少し考えていただけると幸いです。いえ、多分まともな普通の韓国の方々は、この日に祈ってくださったと信じていますが。 

 


 少し離れた元宮の辺りから、拝殿の様子をみたところです。

 不思議なんですが、怪談ばかり聞いていたせいでしょうか。本当に、霊に思えて仕方がなかったのですよね。

 お昼の黙祷前後の時間のことです。拝殿の上、私たち参列者の頭上を、たくさんの、たくさんの、トンボが飛んでいるのです。
 お盆の時期は祖先の霊が帰ってくる、虫などに宿ってくるから、小さな虫もこの時期は殺してはだめだと、よく祖母に聞かされました。祖母は信心深い方だったので、私たちにお盆の時にそういう話をしては、仏教の無常を教えてくれました。
 虫には、亡くなった人の霊が宿る。そう繰り返し聞かされていたせいか、ぐるぐると、祈りを捧げる私たちの頭上はるかを飛んでいくトンボたちが、この国を護り、今も私たちを見守ってくれている兵士たちの魂に思えて仕方がなかったのです。
 
 うん、少しファンタジーすぎますかね。でも、その時刻が過ぎて、元宮近くで(ここは静かでベンチがたくさんあり、参道の混雑が嘘のような穴場なのです)休憩していたら、もうトンボは消えているんですよ。森の中のような静かな場所なのに、そこにはトンボはもう一匹もいないのです。


元宮

 ぐるぐるぐるぐる、飛んでいた無数のトンボたち、形も少し零戦に似ていたりして。蝉の鳴き声は響いていましたし。やはりこのお盆の時期(新盆)を終戦に選んだ先人たちに、並々ならぬセンスを感じます。亡くなった方々に敬意を表し、霊のことを想うことが、ごく当たり前に、自然に行われるんですよね。なので、ひしひしと無常を感じましたよ。無常観に包まれました。

 哀れな、使い捨てにされた方々の痛みを思ったり、世の無常を思ったり、自然な流れで、これからの平和を切に願うことができました。もうインパール作戦はこりごりです。

 また、先の大戦では、靖国にさえこられない(英霊にされない、補償も受けられない)民間の補給船の船員の死者も大勢いたと聞きました。国内での補給を諦めて、輸入と国際資本に頼る経済活動を今のまま続ければ、民間の補給船もまた無くなります。外資とはその規模で戦えず、経営がなり行かず消滅する民間(民間のみならず地方自治体も?)出ることでしょう。これからの話をしています。歴史を繰り返さないよう、切に願った、という話です。

 あの無数のトンボたちは、私たちを見守り、励ましてくれていたようにも思います。
 まともに考えれば、亡くなって神になった方々の魂が、まだこの世の中の出来事に執着しているはずもありませんが。そう思う反面、不思議なのですが、やはりあの曇り空の上をぐるぐると飛んでいたトンボの群れが、忘れがたいほど印象的でした。祖母の、虫に魂が宿って帰ってくる、という話を思い出し、思わず、お帰りなさい、と迎え入れたい気持ちにならずにはいられませんでした。

(くれぐれも、無名戦士や民間の霊の話をしています。司令部の霊の話をしておりません、隣国の方が読んだら誤解するので)


 ファンタジーですが、いえ、でも、不思議なことはあるものです。

 なにせお盆のことでした。ニュースの不思議な記事を読み、彼らが今も護ってくれているようだ、とふと思ってしまうことは、あながち可笑しなことではありません。
 想いは、通じるものです。

 


 最後に、おまけ。
 第一鳥居の前で、アンケートをしていました。
 

 マスコミの偏向報道、お見通しですね。


 トランプ大統領に期待しているそうです。



 右寄りの意見ですね。さすがです。まともに考えれば、その通りです。
 ですが今のままでは、自衛隊員も中国人ばかり、食料自給率は39パーセント(カロリーベース)、水資源も、バーチャルウォーターから管理まですべて外国にお任せしようという国が、戦争などできるはずがありません。この日に配られた自衛隊トリビアという冊子によると、戦争になったら、自衛隊のミサイルや弾は3日で無くなるそうです。戦争は3日間しかできません。お金がないから防衛費の80パーセントは自衛隊の人件費と維持費で終わってしまい、(中国人を養ってるみたいですね・・)、武器の調達は1割だけです。3日以外の新しいミサイルも買えませんね。
 まぁこのトリビア雑誌、大川隆法さんのところが発行していたので、多少怪しいですが、自衛隊に1万人(※)の中国人がいるというのは、レコードチャイナさんがおっしゃっている事実のようです。また、自衛隊員の配偶者は800人が外国人、そのうちの600人は中国人妻だそうです。ハッピーピープルみたい、読んだことないんですが、怖いですね。知らぬ間に日本はどんどん奪われていきます。(蜻蛉も心配するはずですよ・・)


(※失礼。およそ20万の自衛隊のうち、1万人が中国人です。20人に1人ですね)

 

 おまけ2。
 靖国神社の近くの築土明神に立ち寄りました。始めの祭神が平将門だったので、彼にちなみ、武勇長久の神社になったそうです。武道館の氏神です。念入りにお参りしてまいりました。
 お隣に、世継稲荷という子宝と安産祈願の稲荷明神があります。こちらもお参りしてまいりました。人口が少しでも増えますように。



 終わり。
















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