ピークを見るな、テイク・オフを制覇しろ! 〜抜け毛的悪循環の中での飛翔〜




 ストレスで抜け毛が酷くなった。ふと気がつくと髪の付け根が白い。ずいぶんと地肌がよく見える。部屋の隅には抜け落ちた毛髪。シャンプーすれば、またごそっと抜け落ちる。ストレスの原因は何か、ここを根本的に直さねば抜け毛は治らぬ。

 ところがだ。それがまた人間にはどうにもならない、自然の業によることが多いから困ったものだ。ストレスを与える悪者=人間、の背後には、見えぬ敵がつらつらと並んでいる。山頂が見えぬ山のようなものだ。悪者は、山頂と見間違える「ピーク」でしかない。登山家なら知っている。その背後の、本物の山頂を制覇しないかぎり(叩きのめさない限り)根本など治りはしないのだ。
 決して到達しない山頂目指して、ピークからピークを渡り歩いて疲労困憊。A級戦犯もどきの「原因」だけが重なっていく・・


 実は、近年では、自然の業も兵器として作り出せるそうである。もしそうなら叩きのめせる可能性もあるが、まぁ、仮説は置いておいて。可能性はない、という前提からすると、近年の自然の業・・ 気象変動問題で、同じ思いを抱えている人は多いのではないか。なにせ異常気象による被害が半端ではない。台風、豪雪、豪雨・・個人のみならず企業ごとオシャカになった。国策企業さえお釈迦寸前だ。

 豊かだった時代はいつのことやら。被害を取り戻そうと夜中まで働けば働くほど、抜け毛は増える。効きもしない高いヘアケアをして、出費が重なる。

 抜け毛は抽象的な話である。日本経済は抜け毛的マイナスを補填するために、さらなるマイナスを生んでは苦しみ続けている。個人も、企業も、その悪循環の繰り返しだ。


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 さて、今週は、抜け毛ストレスを抱えて、散歩に出かけた話を。ゆるく近況状況的に進めるので、抜け毛が出ない程度にゆるくお付き合いいただけると幸いである。
 と言っても、個人的には、最近変えたヘアケア(シャンプーとコンデショナー)のおかげで、抜け毛はだいぶ減っているのだ。そのご利益もぜひおすそ分けしたい(※)と思う。
 (※)興味のある方限定です。





 まず、出かけた場所は、釜石に気仙沼に大船渡。
 釜石では、カマウォーズという、イングレスのミッションをやった。(スターウォーズと釜石をもじった絵柄のメダルが欲しくて、強風の夜に恐る恐る出かけてきたのだ)小佐野駅(写真上)では釜石線の電車がちょうど到着して、学生さんが二人乗り込むところを目撃した。ラッシュ時少し手前だが、たった二人って・・寂しいものを感じたが、走っているだけ素晴らしい。

 山田線の方は未だ開通(復旧)のめども立っていないらしい。山田湾沿いの45号線にはあちらこちらに、震災の名残の建物がいまだに放置されている。どういう理由でいまだに取り壊しがされないのか、余計なお世話的にあれこれ考えてしまうほど、きれいな、震災後の状態のままで、残されている。皮肉なものだ。

 



 山田線に乗れないまま、45号線を歩いた。
 山田湾の向こうには、おわん状の霧露嶽(かろがたけ)が見えている。




 この日は、大船渡の三陸町へ出かけたのだ。
 
 先日、一緒に栗駒山に登った同僚の方が教えてくれた。夏虫山の温泉施設の隣に、パラグライダー教室があるということを。

 三陸町はマリンスポーツとスカイスポーツが盛んなところである。

 パラグライダーは以前やっていて、途中で挫折したもののいつか続きを習おうと、ずっと(パラグライダー)協会に入り続けていた。温泉施設に行った際、その会員カードを見せたら、OKとのことだったので、ひさしぶりにやってみようと思ったのだ。



 

 11月でクラブハウスは冬休み。春のスクールは4月からだが、問い合わせたら、特別に、1日だけ体験レッスンしてくるということになった。が、あいにくの強風で飛べないということになり、それでも、せっかくだからと、テイクオフまで案内してもらえることになった。

 だが、今年は雪の降りが早い。テイクオフ(パラグライダーが飛び立つ山頂の地点)まで、道の雪が深くてたどり着けなかった。

 これも自然の業か。決してたどり着けない山頂の暗示なのか。

 不思議なもので、たった1日体験して、山頂のテイクオフを目にしたら、私は納得して、それで終えてしまったかもしれない。ところが、体験もできぬ、テイクオフも間近に見れぬ、ということで、ますますパラグライダーを久しぶりにやりたくなってしまったのだ。





 遠くにに見えているのがテイクオフ、夏虫山の山頂。



 山頂の下には、クラブハウスと温泉施設(※)がある。なぜか鹿が住んでいる。鹿の厩舎の後ろにそびえているのが夏虫山。


 (※)夏虫のお湯っこ(温泉施設・宿泊もできる)
    S.E.T三陸パラグライダースクール
 






 テイクオフからランディング(着地地点)までの地図がある。
 浜の方まで降りていくこともできるそうだ。海を見ながらテイクオフして(飛び立って)、海の上を飛んで、浜に降りる。それはそれは気持ちがいいとのこと。海面はキラキラと眩しいくらいに輝いて、そして鳥たち(カモメ)は真横を飛んでいくのだそうだ。




 紅茶とリンゴとバナナをご馳走になり、お話をたっぷりうかがった。



 S.E.T三陸パラグライダースクール(三陸エアスポーツクラブ)は27年の歴史を持つ。以ピーク時は100人のスクール生がいたそうだ。当時は風が違った、と代表の八幡さん。海から飛べる風がやって来て、フライト率(飛べる確率)が高かった、と振り返る。また山際や、田んぼ等の地面からのサーマル(※)も多かった。

 (※)上昇気流のこと以下ブリタニカより一部抜粋

 (上昇気流は)地表面が熱せられ地表付近の空気が膨張し上昇する場合と,山の斜面や前線面に沿って上昇させられる場合,低気圧の域内で上昇する場合がある。


 「温暖化のせいでしょうね」

 飛べる風が減ったのは、地球環境の変化のせいだと八幡さんは断言する。ここにも、見えぬ山頂・・ 自然の業が影響しているらしい。100人のストレス発散方法に影響が出てしまった。残念なことだ。

 いや・・ でももしかしたら、どこかの国からの大気汚染の影響などもあるのではないか。もしそうなら、気象兵器という仮説と同様に、「見える山頂」ということにはなる。見えぬ敵ではない。たかがテイクオフが見れなかったからって、そうそう簡単に暗示的に思い込んで、あきらめる必要もない。





 八幡さんによると、パラグライダーのできない冬、岩手県内でブギーブレードという短いスキーを楽しむのだそうだ。ブギーブレードは雪山をまるでスケート場に見立てて、自由に遊べるウィンタースポーツだという。(ブギーブレードはS.E.Tが初めて海外から来年から輸入したのだそうだ)大勢で手をつないでグルグル回り、パッと離して、雪山に散っていくのが面白いのだそう。
 イメージが湧かなかったので、ヨウツベで探して、下の映像を見たら、めちゃくちゃ楽しそうだ! パラグラーダーができない冬はぜひこちらもチャレンジしたいと思う。八幡さんの私物のブギーブレードをレンタルできるそうなので、興味のある方はぜひ連絡してもらえればと思う。
 






 また、パラグライダーでは、春からまた新しい楽しみが増えた。新しくできた三陸自動車道。山から山をつなぐ、高い橋としてそびえる自動車道の、なんとその上方にテイクオフがあるのだ。だから、山にかかる自動車道の白い橋を飛び越して、社会の叡智の結晶の大橋を、小さな個人である私たち鳥人間の飛行機(パラグライダー)が飛び越して、浜まで飛翔していく様は、また今までにない、スカイスポーツの醍醐味となるだろう。



テイクオフの夏虫山

ランディングの吉浜


 三陸自動車道を通ってみた。(写真ではわかりづらいが高い陸橋になっている)
 テイクオフの夏虫山が進行方向の左手に、ランディングの吉浜が右手に見えた。

 うん。もしもこの上を本当に飛べたら、抜け毛も(根本的に)なくなりそうだ。

 「もっと自然と共に生きないといけないよ・・」

 とは八幡さんの弁。

 政治が、蔑ろにしすぎているんだよ、と。
 うん。経済が、と付け足してもいいかもしれない。






 釜石まで戻ってきて、三陸鉄道南リアス線を見た。可愛いなぁ。
 この一両電車で、ぜひ通いたいものだ。
 そして、山田線の復活も待ち遠しい。








 釜石。大船渡。そして最後は、気仙沼。

 パラグライダーから遡ること一週間前。気の合う人たちと気仙沼までドライブをして、復興途中の町と、それから途中の陸前高田の、奇跡の一本松を初めて目にした。
 ニュースで見たときは、すでに人口の樹木のような佇まいだったが、それでも復興現場の先から長く伸びる姿はとても印象的だ。実物は違うものだ。スマホでしか撮れなかったのが残念だった。

 何かを待って、生き残ったかのような一本松。今も私たちを待ち続け、警告を発するように、佇んでいる。


 「忘れないで。忘れないで。本当の原因をきちんと見つめて」


 (まるでそんな声が聞こえてくるよう)



小さいけど、道の向こうに一本松 夜はライトアップされていた






 陸前高田と気仙沼訪問をもっとじっくり書きたかったのだが、今回は車でざっくり通っただけなので、また次回ゆっくり訪れた時にしたいと思う。

 地元の、気仙沼漁港で取れたての魚は、とにかく美味しかった。またぜひ食したいと思う。



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 ゆるく、近況状況的に、散歩に出かけた話は、これで終わりだ。


 そして、家に帰れば、猫が待っている。






 最近お風呂の浴槽のフタの上がお気に入り。

 ぬくぬく暖かいのがいいのか、ずっとここで丸くなっている。




 ドライブは怖がるくせに、外を見るのが好きらしい。




 ご近所を散歩してたら、山田線のトンネル発見。




 いろんな(可愛い)稲荷神社がある。





 そして、日は暮れて。





 鉄は錆び、横木は枯葉に覆われた山田線。
 スタンドバイミーみたいに、伸びる線路をどこまでも歩いて、復旧を祈った。

 山頂が見えますように。
 私たちの苦しみの根源が、少しでも、消えて無くなりますように。






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