「これが私の夢だ」~誰も見たことのない場所へ~ 読書と岩本町と大槌町ドライブあれこれ



 ゲームの開発者にはユートピア思想があるのかもしれない。

 それとも、あれはディストピア思想か。

 うん、ディストピアかもしれないな、なんてほくそ笑みながら橘玲さんの(日本人)かっこにっぽんじん、を読了。






 現代は福祉国家(保守勢=破綻してる)とポスト福祉国家(新自由主義が代表)の争い、という説明のくだりがわかりやすかった。

 私はイングレスというゲームを通して、この現代の戦いを毎日体験しているので、最近感じていた行き詰まりにも、それなりの答えが出せたと思う。

 また、何十年来の私の疑問や思想が、(バラバラに分断されていたものが)ピン!と一つの線で繋がった、という感じ。

 いや~、読んでてすっきりした。自己実現するまでは結婚したくない、と、ずっと思っていた。その答えまで出てきた。

 そんな大昔の答えが、今頃出てくるとは思わなかった。

 また、桃源郷(ユートピア)というものを、これまたずっと探し求めていた、が、その桃源郷思想もけっこう曖昧だった。桃源郷ってなんじゃい?? みたいな。それ答えも、スッキリと出てきた。

 うん。頭のいい人の本を読むと、私が何十年来、もやもやと考えていたことが僅か数時間で片付いてしまう。

 さっさとこの本を読んでいれば良かった。ということで、賢明な読者の皆さんにもオススメします。

 ↓ 橘玲さんのかっこにっぽんじん。


 


 橘さん、他の作品も全部読んでみたい。
 

 橘玲公式サイト 書籍目録


 で、三連休、読書の他には焼肉とドライブ。

 大槌町の内陸の方へ行って来ました。
 



 大槌町には数多くの馬頭観音が存在するらしい。写真上もその一つ。馬頭観音ってなんだかそもそもよくわかってなかったが、観音菩薩の変化身の一つで、日本では観音としては珍しい忿怒の姿で表現されることが多いそうだ。




 馬頭観音の傍には田んぼに小川のせせらぎ。田舎っぽい長閑な雰囲気が最高だった



 土曜日は焼肉会があり、写真上は、そのあとの焼きそば。(メチャ美味しかった)




 こちらは、岩本町の胡椒饅頭さん。最後に記念に撮った写真をまだアップしていなかったので、今日まとめてご紹介。偶然の一致なんだが、馬頭観音っぽい(これは不動明王?)憤怒の形相の像がある。




 大槌町。八幡神社さん。



  大槌町。こんなんですよ。めちゃくちゃ住みたいでしょう。





 でも、神社には、こんなユニークな神様もいる。金勢さま。どう見ても生殖器ですね。(撫でると子宝を授かるのだとか)




 写真上は、とある日の台風が近づいた大槌町。浪板海岸方面を望んでいるのですが、何も見えず。



 大槌町内陸部の小さな稲荷神社さん。田畑を見下ろす小高い丘にひっそりと建っている。


 
 で、こちらが、何度見ても衝撃的な大槌町旧役場。



 
 どうみてもユートピアの大槌町に突如現れるディストピア思想、といった風情。




 今思うと暢気なものですが、岩本町の最終日に食べた海鮮丼。翔さんで。

 それでも、愛すべき土地の最後の日だったから、大切な時間です。




 岩本町ポータルの視座未来。この像のポータルが青いと、未来が明るいと言われているようで嬉しかった。

 いつもここからリンクを飛ばしていた。




 大槌町に戻って、ユートピアドライブの帰りに食べた定食屋さんのお茶碗。

 食べ終わったら、こんな模様が出てきた。みんな仲良し。福をよべ。ふくろう。




 わかめかりんとうも美味しかったです。




 大槌町は神社が多い。山をバックに鳥居が彼方此方に出現する。




 こちらは最後の横浜で食べた生クリームたっぷりのパンケーキ。大槌町でも食べたいな。出店しないかな??





 大槌町のイングレス研究会にて。




 鳥居の向こうに石碑あり。馬頭観音ではなくて、馬魂碑でした。




 写真上、岩本町のファミリーセールで木の食器を買いました。

 こういうのも大槌町の方が似合う気がする。




 「ぼくの夏休み」的な田園風景が感動的。

 ここ住みたい! と思った矢先に、たくさんの仮設住宅を見つけてしまう。





 岩本町・・ 正確にはこの神社の境界から岩本町(千代田区)じゃなくなる。のだけれど、岩本町の思い出とセットになってる稲荷神社。

 ビルの上にも神社があった東京。



 天照皇大明神。@大槌町。


 宇宙飛行士。大好きだったポータル。@岩本町。



 海の日だからということもないけど、少しだけ青くしてみました。


 八幡宮。@大槌町。


 焼肉会。(美味しかった!!)



 岩本町の道端にぺたりと座り込んでいた猫。


 大槌町ドライブの最後に千勝さんでサバの味噌煮定食を頂きました。






 こんな野菜販売所があちらこちらに点在する。朴訥で長閑。薪も、どの家の庭先にもたくさんある。今から冬に備えているようだ。

 大槌町は、まさに、私の理想だった里山資本主義的なユートピアの生活。

 に、見える。


 なのに、ディストピアを象徴するような仮設住宅がいっぱい、ある。


 









 漆で塗られた木のスプーン。父と母と自分の分、買いました。

 (自分の分は)こっちに持ってきた。




 写真上、花は販売用に育てているのか、小さなベコニアの株が並んでいる。何となく、健気で可愛らしい。頑張ろう、岩手県。











 「これが私の夢だ」。で終わるエンディング。たとえすべてのローカルな共同体が破壊されたとしても、もしも大槌町で見たように、たとえば皮肉的に。そこにユートピアの入り口が存在するとしたならば・・

 第三の答えを見つけたい人は必見の(日本人)かっこにっぽんじん。ディストピア思想と対決できるのは、日本人特有の使命なのかもしれない。