谷川岳、リベンジ登頂。〜山の概念を覆される「魔の山」〜

 

 こんにちは。

 最近、真夏なのに、ちょっと朝方に涼しい日があったりします。

 みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。


 私は、谷川岳にリベンジしてきました。

 先週、やっとの思いで登山口に着いて、登ろうとした瞬間に、

 雷雨に見舞われて断念した「魔の山」、谷川岳。


 登山口まで新幹線で行ったといういい思い出にするのは忍びなかったので、

 翌週、もう一度登山口まで行ってみました。


 天気予報は無料サイトがA判定、有料サイトがC判定。


 上毛高原駅からロープウェイ駅に向かうバスの中で雨が降り始めて、

 登山口についた頃にはすっかり空はどんよりして、谷川岳の山頂も見えません。


 登山口に行ってみて現地の様子を見て、ダメそうなら帰ろう。

 そう思っていました。





 ・半信半疑のスタート


 2週連続で見てしまった、天神平のシンボルの鐘。

 この鐘の向こうに、至仏山や朝日岳が見えるはずなのですが、今日も眺望はなし。


 先週と違う点は、今回は眺望ははなから望んでいなくて、

 強風や雷に遭わずに、無事登れるかだけが焦点でした。


 だから、登山口からたくさんの人たちが山頂を目指している姿を目の当たりにして、

 「今日は登れる」とはっきりわかった時は、

 神様に感謝したいほどの安堵感を覚えました。 

 




 雨降りのスタートなので、レインウェアの上下を着込んで、

 リュックカバーも付けました。

 満を持しての登山開始です!


 それでもこの時点では、途中で雨や雷がひどくなるかもしれませんし、 

 稜線に出た後で、強風に吹かれて進めなくなるかもしれないので、

 山頂に行けるかどうかは半信半疑でした。 





 ・必死で登り続けた岩場

 タイムテーブルでは、樹林帯の「熊穴避難小屋」まで約1時間、

 稜線に出て山頂ほど近くの「肩の小屋」まで約1時間。

 「肩の小屋」からトマの耳、オキの耳という二つの山頂まで30分。

 2時間半という、今までの登山経験からすると割と楽な行程でした。


 避難小屋までは30分ほどで、すぐに着きました。

 今まで積み重ねてきた登山の経験を活かして、難なく登れたと思います。

 ところが、「魔の山」谷川岳は、そう甘くはありませんでした。


 避難小屋を過ぎた後、鎖場と岩場が続いて、

 それが丹沢のように時々ではなくて、行けども、行けども、

 鎖場と岩場が連続する急な登山道なのです。


 体は全身運動を強いられ、息は上がり、

 苦しいのに、急な岩場ばかりで体を休めるところも少ない。

 人が多かったせいか休みたいのに道を譲られてしまい、

 ペースが掴めず無理をして、また息が上がる・・・

 結果、1時間20分ほどかかるというかなりの苦戦を強いられました。

 

 無事に肩の小屋に着いた時は、

 楽勝だと思っていた行程が、「今までで一番しんどかった登山経験」

 に変わっていました。 





 ・自然の摂理に励まされる。


 そんな辛い登山の中で励まされたのは、花たちです。

 眺望が叶わず、ガスに覆われたモノクロの寂しい景色の中を、

 ぽつりぽつりと彩って、時折心が折れそうになる私を励ましてくれました。

 ニッコウキスゲも初めて見れましたし、小さなクルマユリ(コオニユリ)

 がとても鮮やかで綺麗でした。







 花々は、険しい岩場の途中に健気に咲いているのです。

 どうしてこんな岩場に花が咲くのだろうと不思議でしたが、

 その理由は山頂近くの稜線で見つけました。

 胸元がふさふさのマルハナバチがお花畑を忙しそうに飛び回っているのです。

 その可愛らしい姿を見て、思わず自然の摂理の偉大さや大切さを実感しました。



 ・雨風に合わずに、無事山頂に立てた!


 そして、山頂のトマの耳とオキの耳。


 山頂近くの稜線は、心配していた突風もなく、

 白い霧に包まれた静寂の中に、

 頂の木標がぽっかりと浮かび上がり、私を出迎えてくれました。

 その光景には胸を突かれました。

 無事登り切ったことを神様に感謝しました。






 谷川岳、天神尾根コース。

 クライマーの聖地の一ノ倉沢や、日本三大急登の西黒尾根に比べたら

 下に見られることも多い初心者向けの登山道ですが、

 雨の日の滑る岩場と鎖場は難易度が高かったし、

 眺望を望めなくても黙々と登り続ける忍耐力も問われた気がします。

 

 そして、終わってみて実感したことは、

 コース定数が丹沢の大山より低いのはおかしいということ。

 (ロープウェイで距離や標高差はコンパクトに抑えられていても、

 岩場の険しさや体力の削られ方は段違いでした!)


 それからこれは、丹沢の山々とは別の種類の山だということです。


 八ヶ岳でも思いましたが、岩だらけの道なのですよね。

 山そのものが岩でできているのです。


 山というものは本来こういう姿なのだろうか。

 これが、山というものだろうか。

 今までの私の思う「山」の概念が、180度覆るような登山経験でした。


 もしもこの険しい山が本当の山ならば、

 山と人生はリンクするといつも考えているので、

 自分の生き方や考え方を、少し変えないといけないような気がしてしまいました。



 最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 今日も心穏やか素晴らしい一日となりますように。

 願いを込めて。





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