不朽の名作、「東京物語」で胸が熱くなりました。
こんにちは!
暑い日が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか。
私は元気です。夏に北アルプスデビューをする予定です。
その件はまたあらためてご報告しますね!
さて、週に一度のアマプラ鑑賞会。
今回は、小津安二郎監督の「東京物語」を観ました。
観るのはこれで2回目か3回目・・なんですけれど、
名作は何度観ても面白いです。
「東京物語」
監督:小津安二郎
出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子
【あらすじ】
名匠・小津安二郎の代表作で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作。ローポジションやカメラの固定といった“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に上京する。しかし医者の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男の妻・紀子だけが彼らに優しい心遣いを見せるのだった。(映画.comより)
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東京物語が公開されたのは1953年。
翌年から日本は「高度経済成長」と呼ばれる時代に突入します。
尾道から上京する老夫婦は、
経済を重視して慌ただしくなっていく都会の東京から、
いつの間にか「忘れ去られた地方の田舎や自然」を象徴しているように感じます。
もちろん、人の情や親子の絆といった大切なものも、
それ(経済成長の代償として忘れ去られたもの)に含まれているのかもしれませんが・・。
しかし、そういった映画の意図する背景を一度横に置いておいても、
笠智衆さんと東山千栄子さんの、
まるで掛け合い漫才のような夫婦の姿が素晴らしいのです。
夫も妻も田舎の朴訥な人として描かれていて、
どこまでも人が良く、心底優しそうな笑顔を浮かべます。
特に笠智衆さんは、あえてなのか棒台詞のような喋り方をされるのですが、
それなのに、笑顔の裏にある繊細な哀しみが痛いほど伝わってきて、
妻が亡くなったあとの演技には思わず胸が詰まりました。
このような素晴らしい「人の良さ」や「人徳」が表す温かさを、
日本は豊かさと引き換えに置き去りにしてしまったんだと思うと、
切ないというか、もったいないという思いが拭いされません。
東京の喧騒と対比されるように描かれる、どこまでも美しい尾道の風景も、
観るものの悲哀を誘うには十分過ぎます。
また、都会で暮らす息子や娘たちも、
決して「悪人」として描かれているわけではありません。
ただ賢くて合理的なだけであり、冷たいと一概に非難できるほどではないのです。
誰も悪くない。誰も悪くないのに、
どこまでも人が良い老夫婦が静かに追いやられていく様を観るのは、
本当に切なく、辛いものがありました。
東京物語、やはり時代を超えた名作ですね。
また何年後かに、何度でも観たいと思います。
最後に・・
原節子さんの笑顔が、本当に美しかった。
戦後日本に残された「唯一の良心」や、「一縷の希望」のように心に響きました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
今日も心穏やかで素晴らしい一日となりますように。
願いを込めて。


