「ミステリと言う勿れ」映画感想。心に残る言葉と、菅田将暉くんの整くん。
「ミステリと言う勿れ」は、公開当時からずっと気になっていた映画でした。
と言うのも田村由美さんの原作が大好きだったからです。
あの物語をどう映像化したのか、とても気になっていました。
探偵役の「久能整(苦悩が整う?)」のモジャモジャヘアも良いし、ぼんやりしているようで信念に貫かれている姿も魅力的。ミステリというよりも、久能整の言葉の深さに心を打たれる作品だと感じています。
今回、Amazonプライムで配信されたのをきっかけに、喜んで鑑賞。
※この後の文章はネタバレを含みます。未見の方ご注意ください。
ミステリと言う勿れ
原作:田村由美
監督:松山博昭
出演:菅田将暉、松下洸平、原菜乃華、鈴木保奈美、松嶋菜々子、永山瑛太、柴崎コウ
【あらすじ】
天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、広島で開催される美術展を訪れるため同地にやってくるが、そこで犬童我路の知人だという女子高生・狩集汐路と出会い、あるバイトを持ちかけられる。それは、狩集家の莫大な遺産相続に関するものだった。当主の孫にあたる汐路ら4人の相続候補者は、遺言書に記されたお題に従って謎を解いていく。やがて彼らは、時に死者さえ出るという狩集家の遺産相続に隠された衝撃の真実にたどり着く。
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・菅田将暉さんの整くん。
久能整というキャラクターが物語の面白さを左右します。
菅田将暉さんは、当初はやや小柄で可愛らしい印象があり、原作の整くんとは少し違うかな? と思いましたが、見慣れてくるうちに彼ならではの整くん像がしっくりと感じられるように。やはり菅田さん、上手いです。
・物語の感想は・・
今回も久能整くんの「弱くてもいい」という言葉が心に沁みました。
汐路への寄り添いが本当に優しくて、ミステリよりも心くというタイトリ通りの良さがありました。
ただ、シリーズものということもあって、少しだけ思想やうんちくに「新しさ」が減った印象もあり、そこはやや物足りなかったです。
もう少し、観るものをあっと驚かせるほどの、奥深い問いが、あっても良かったかな・・
とはいえ、昭和感ただよう雰囲気や、旧家の闇にまつわるゾクッとする展開は十分楽しめました。
原作を知らない方にも、楽しめる作品だと思います。
しつこいですが、やっぱり菅田将暉さんがいい。笑
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今日も心温まる素敵な1日となりますように。
願いを込めて。



