トランプ劇場と黒い魔術師。

 

 こんばんは!

 日米交渉も進み、トランプ関税問題が話題ですね!

 それについて、今日は、こんな興味深い記事を見つけました。


 トランプ大統領よ、ありがとう…あなたのおかげで「コメの値段が下がらない」本当の理由が明らかになりました


 そして、記事の締めはこんな感じでした。


 「日本のコメの関税を撤廃することで、アメリカが日本車にかけている24%の関税を撤廃すさせる。これこそが国益を賭けた戦いではないか?」

 「敵はアメリカではない。農政トライアングルだ。」


 日本のコメ政策は確かにおかしいかもしれない。だとしてもです、「日本のコメはロールスロイスなので、皆が好んで選ぶだろう、むしろ関税を撤廃したら戦える」というのは疑問ですが・・


 さて、世界がトランプショー(トランプ劇場)に釘付けになっている間に、私はブラック・ショーマン(黒い魔術師)よろしく華麗に事件を解決してしまうという、「ダークヒーロー」の物語を読みました。

 トランプさんは「トリックスター」と言われていますが、物語の主人公も負けてはいません。詐術や詐欺めいたやり方を巧みに利用し、だけど魅力的で憎めないという「人たらし」的な人物として印象深く描かれていました。

 久しぶりに読みましたが、世界の東野圭吾さんは健在でしたね。




 ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人(東野圭吾)


 【あらすじ】

 故郷で父が殺害された。仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻った真世は、何年間も音信不通だった叔父・武史と再会する。元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を見つけるという。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の同級生の中にいるのか。コロナ禍に苦しむ町を舞台に、新たなヒーロー”黒い魔術師”が手品のように華麗に謎を解く長編ミステリー!(Amazonより)

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 ・ネガティブなドキドキハラハラ感は無くていい

 面白い。というより、本当に自然に、物語に惹き込まれていきます。
 
 読んでいる時間が愛おしくなるほど、素直に物語に没頭し、リラックスして、自分を癒しているように感じられる時間を過ごすことができました。

 物語の魅力に、純粋にハマれる。

 こういうところが、東野圭吾作品の一番の魅力のような気がしますね・・


 ・印象深かった点

 まず第一に、先にも言いましたが、主人公がいい。元マジシャン武史は、大ぼら吹きの食わせ者、人の心を操るようにして情報を引き出すが、どこか憎めなくてうっかり心を許してしまう人物として書かれています。
 ガリレオで長年タッグを組んでいる福山雅治さんから、「ダークヒーローを演じてみたい」と聞いて、作った人物像だそうです。あの人たらしの話術と裏の顔、まさにショーマン!素晴らしかった。

 第二に、コロナ禍に苦しむ人々や町がリアルでした。ありましたね、こんなこと。あった、あった。懐かしいというか、手に取るように思い出されて、恐ろしいというのか、藁をも掴む人々の思いがよく理解できました。

 そして、最後に、コロナ禍の救世主となる漫画「幻ラビ(幻脳ラビリンス)」が深く心に残りました。こんな物語、本当にあったら売れているかも、とつい思ってしまいます。
 同じ頃人気を博した「鬼滅の刃」を思い出し、当時の熱狂や時代感とリンクするものがありました。現代のコナンブームや引退した鬼滅の作者のことも重なって、人気作の儚さや、時代の移り変わりを切なく思う気持ちも、物語とリンクしてしまいました。

 ・おすすめの読者の方は・・

 もちろん東野圭吾ファン、そして、普段小説を読まない方にもきっと刺さる物語だと思います。良質な読書時間を味わいたい時に、ぜひ読んでみていただきたいと思います。
 リラックスして、癒されて、自分を好きになること必至です。
 
 

 ・最初のトランプ関税に戻ると・・・

 日本の米がロールスロイスだとしても・・

 全ての人がロールスロイスを買えるわけではありません。安い輸入米が入ってきたら、価格を下げたい飲食店はまず輸入米を使用し始めるでしょう。選択する余地もなく、輸入米を食べざるを得なくなる状況になることもあると思います。

 車と引き換えに、米の市場を解放するという案は、もう少し慎重にしたほうがいいと思いますが、皆さんはどう思われますか?



 さて、今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。

 素敵な時間を過ごされますよう。

 願いを込めて。



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