近くて遠い、私の湯河原町。

 

 湯河原町。

 温泉で有名な、神奈川県南西端の町。

 神奈川県で最も高齢者の割合が高い町でもあります。

 

 GW、近場でどこかに行きたいな、と思ったとき、ふと頭に浮かんだのがこの湯河原町でした。

 グリーン車に乗って、少し贅沢な小旅行のはじまりです。

 



 湯河原には、以前半年ほど出張で住んでいました。

 その頃は、猫のミーちゃんも元気で、3人家族のような日々を送っていました。
 
 今、キーちゃんと二人暮らし。恋人のような、戦友のような、そんな日々です。

 だからこそ、あの頃の湯河原には特別な懐かしさがあります。




 よく通っていた喫茶店、WESTさんにももちろん立ち寄りました。

 ここのカキフライとナポリタンスパゲッティは絶品で、行けなくなったあとも夢に見るほどでした。

 この日は到着してすぐにカキフライ、午後にはナポリタンと、欲張りなコースを堪能。

 当分行かなくてもいいくらい、満足感でいっぱいになりました。

 駅前と本店、2店舗あるWEST さん、湯河原に行かれる方にはぜひおすすめです。





 そして、もう一つの目的地、五所神社へ。

 湯河原屈指のパワースポットで「明神の楠」は必見です。

 根回り15.6m、樹齢800年以上の大木。

 その根本の窪みには小さな鳥居があり、どこか神聖な気配を感じます。

 この町を静かに、力強く、そしてやさしく見守ってくれているような存在でした。






 そして、千歳川沿いの散歩道も外せません。

 川と海が交わる場所まで歩くと、せせらぎと波の音が混じり合うな、水のせめぎ合いが見られます。
 
 自然に包まれて、心がじんわりほぐれるような時間でした。


 
 
 そのあとは、エスポットで少しお買い物。
 
 (このあたりは小さなショッピングモールのようになっています)
 




 14時の午後のメニューを狙って、再びWESTさんへ。

 昼と夜の間の時間だから空いているかと思いきや、地元の方で賑わっていてびっくり。

 あらためて、愛されているお店だなぁと感じました。





 湯河原を満喫したあとは、ちょっと熱海へ足を伸ばし、お宮の松やサンビーチを散策。

 青い空が広がる良いお天気で、とても気持ちよかったです。




 そのあとはホテルに戻り、温泉でひと休み。

 ちょうど17時半、防災行政無線定時チャイムで、「アヴェ・マリア」が流れてきました。

 この音楽、湯河原らしくて本当に大好きです。

 普通はチャイム音だけなのに、こんな素敵な音楽を流してくれるなんて、行政のセンスの良さを感じます。




 湯河原は、私にとってとても親しみ深い町。

 老後に住めたらどれだけいいかとも思いますが、また高齢者を一人増やしてしまうのも・・と、ちょっぴり遠慮してしまう気持ちも。


 でも、だからこそ「近くて遠い町」のまま、時々通って、特別なひとときを味わうほうがいいのかもしれません。





 翌朝は早朝に帰宅。

 本当はWESTさんでモーニングを・・と思っていましたが、家が心配で、(ちょうどミーちゃんの月命日だったこともあり)猫も恋しくなってしまって。




 駅前には、湯河原の歴史を紹介するポスターが貼ってありました。

 (写真下は一世代前の湯河原駅舎です)

 知らないはずなのに、なぜか懐かしくて、しばらく見入ってしまいました。





 懐かしい町、湯河原。

 近くて遠い、私の町。

 また、遊びにきますね。それまで、さようなら。





 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 あなたの時間が、あたたかいものでありますように。






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