本を読む、燃える森を思う。


 こんにちはー!

 最近、ニュースを見て驚いたことがあります。

 大船渡の山火事、恐ろしいですね。大規模な火災で、1200ヘクタールもの山林が焼失したそうです。山に住む動物たちはどうやって逃げたのか、それとも焼け死んでしまったのか・・・ 想像すると胸が痛みます。昔見た「バンビ」の物語を思い出しました。あの山火事のシーンは子供心に強烈に焼き付いています・・。


 さて、最近読書づいていて、3冊ほど読んだので、感想文を少し書いてみます。

 


 「重力ピエロ」伊坂幸太郎

 軽妙洒脱な文章が魅力的。主人公が物知りで、参考文献が多いので、作者の博識さに驚かされました。遺伝子や血のつながりを扱った物語なのに、最後には「軽々とそれを超えていく」という親子の絆が描かれていて最高でした。まるで青春小説のように爽やかで、重いテーマながら読後感が心地よかったです。



 「告白」湊かなえ

 人を更生させることと、人に復讐をすること。一見、相反するもののようですが、この小説だと同じベクトルで進んでいきます。その構成がとても興味深かったです。衝撃のラストは深く考えさせられ、読後も余韻が残りました。「身勝手な人間には、これくらいの裁きが必要なのかもしれない」と思わされるほど、圧倒的な物語でした。一気読み。



 「火の粉」雫井脩介

 昔読んだような気がしますが、何度読んでも面白い。犯人のキャラクターが怖いけれど、いそう。こういう人って、人の懐に入るのが上手いですよね。気づいたときには手遅れになっているような・・。人との距離感について改めて考えさせられました。クライマックスの対決シーンは、「黒い家」(貴志祐介のホラー小説)並みに恐ろしく、読んでいて手に汗を握りました。ラストの決着が「私刑」ではなく、「遅すぎた判決」と思えたのは私だけでしょうか?



 この他にも、「コンビニ人間」を読んだのですが、それについてはまた別の機会に。


 それにしても、人間はこうして本を読んで日常を送っていられる。でも、焼け焦げた木々や動物たちのことを思うと、心が痛みます。

 どうか、一刻も早く鎮火しますように・・。



 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


 今日も良い1日をお過ごしください。

 願いを込めて。




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