2024年8月12日、富士山頂上踏破。
こんにちはー!!
夏休みの山の日に、富士山に登って来ました!
4度目の富士登山です。今回は人気の吉田ルートから登りました。
今日はその富士登山の話をざっくりお届けしたいと思います。
何かの参考になるかと思いますので、ぜひ読んでいってくださいね。(5分程度の記事です)
富士山というと、山の装備を持たない方々の弾丸登山で有名ですが、私も過去3回は山小屋に泊まらない弾丸登山、3度目に至っては、弾丸ソロ登山でした。
今回はそれから12年が経っています。年も取っているし、どうなることかと思いましたが、前回の教訓を活かして、準備だけは万端にしました。
そのせいもあったのか、少し頭が痛くて、吐き気がした程度。結論から言うと、無事に登ることができました。
6合目までは比較的歩きやすい平坦な道が続きますが、何が印象深かったって、馬がね・・。たくさんいるわけですよ。登山者を乗せて歩いているの。そう言う商売なんでしょうが、動物虐待にしか見えなかった。帰りのお土産屋では名物品として、桜肉を使った佃煮?のようなものが売られていましたしね。石段や坂道を登る馬がとても哀れに見えましたっけ。
あんなことしていいんでしょうかね? ところが、動物虐待!とあれほど鼻息も荒く憤りを感じていたのに、帰り道になると疲れが思考を鈍らせてしまい・・・ 同行者が足が痛くなり帰りのバスに乗れるか怪しくなったわけですよ。そうしたら、「お馬さんに乗せてもらおうか」と本気で提案すると言うね・・・ なんとも利己的な心持ちになってしまいました。(動物虐待サービスを)利用する方の気持ちが痛いほどわかってしまいました。
写真下、ツアーの行きのバスの中で見た富士山。これから登ってやるぞー!
吉田ルートは一番初心者向け、と聞いたので選んだのです。と言うのも同行の方が、山に登ったことがほぼない、登山初心者です。その方とのパーティだった。なので、一番簡単なところを・・ と思ったんですよね。
ところが、吉田ルートはコース定数で言うと、富士宮ルートを上回っている。山頂の剣ヶ峰も遠い。(お鉢巡りをしないといけない)そして一番混んでいる。
これはちょっと私の選択ミスでしたね。富士宮ルートにしてあげるべきでした。
前情報では富士宮の方が岩場が荒くて登りにくいと言うことだったんですが・・・吉田ルートの岩場も結構なものでしたから。そう変わらなかったのではないかと思います。
7合目から8合目。何がいいって、段々と雲を追い抜いていくわけですよね。雲より高い位置にどんどん上がっていく。もう爽快でしたね。普段の低山登山では味わえない恍惚感がありました。(雲を超えていく様子は写真をたくさん貼り付けておきますね)
そして7、8合目辺りから、団体さん(ツアー客)との確執が生まれてくる。ガイドさんはツアー至上主義なので、もちろんですが自分のところの団体さんだけを守りたい、一般客は邪魔な素人という思想が根本にあるのだと思います。なので、ちょいちょいちょっかい出してくる。
言わなくていいような一言を言って、(自分たちの邪魔にならないように)注意してきます。それが有益な情報であるときもあります。でも根本はやっぱりツアー至上主義ですよねぇ。
・休憩するときはライトは消せ。(俺らが眩しいだろう)
・(団体を追い抜いたら)小股で少しずつ歩いた方がいいよ。
・(団体を避けて谷側に行ったら)谷側に行ったら危ないよ!
・(団体が途切れないので団体の後ろを歩いていたら)「間に入らないで!」
・(自分たちの歩くペースが早いので前を歩いている私たちに)「そこどいてー!」
また、外国人登山客がとても多い。外国人の方々と競り合って、追い越したり、追い越されたりすることも多々ありました。(アラブ系?の外国人、とにかく道の端でよく寝てます)
どちらが欠けても面白味がないのかもしれませんね。
ところが、ここでYAMAPを見て、愕然としてしまう。まだ800mしか登っておらず、雲の上なのでてっきりもっと運動したような気分になっていたんでしょう。ところが、800m登って5km歩いただけで、いつもの累積標高差のある登山よりも運動量はかなり低かったわけです。消費カロリーも450程度でした。
あらら、これは調子に乗って食べ過ぎたら太るな、と予感した筆者。案の定帰ったら、2.5kgも太っていました・・・
もう少し登ると、下山ルートと交わる地点があるので、そこで下るか? (だから起きるのは遅くでいいか。山小屋で日の出を見て帰る?)と提案しましたが、行けるところまで行きたい、とのこと。それで、では、私たちのタイムから予想して、翌日の深夜12時にリスタートしましょう、ということになりました。
ちなみに通常は、8合目の山小屋を2時半ごろ出れば、山頂のご来光には間に合うそうです。
さて、ここからがドラマの本番という感じでしたね。夜明け前の山の美しさと団体との確執の融合=イコール富士登山の醍醐味、がヒートアップして来ます、笑
皆苦しいから自分のことで精一杯になってくるんですよね。
そこに富士山の指導員みたいな方が乱入してくる。
「そっちはだめだよ、岩場になってから追い抜いて!」なんてたしなめていたり、ノロノロ歩いているツアー客や一般客に喝を入れている。
「止まるなー!!」
「歩け、歩け! もっと詰めろー!」
「止まるな、行けー!!!」
もう必死で歩きましたね。9合目から岩場になるんですよ。ストックもしまった方がいいと指導されます。グローブをつけて、全員で必死に岩場を登りました。
そう、山小屋を出た後、下山道と交わるところを見逃してしまって、結局降りるわけにもいかなくなり、登ったんですよね、不思議なものだな、と思いました。もう悩む隙もなく、登るしかない、という状況になることもあるなんだな、と思いました。もう登るしか道がない。だから必死で登りましたよ。同行者も、岩場に倒れて死にそうになっていましたが登っていましたね・・・。
「水を飲ませた方がいいよ」と通りすがりの登山者の男性がお声をかけてくださったり。
狭い岩道では避けて通ってくれたり。自分のことで精一杯の筈なのに、何気に皆さん協力してくださって。(人間って意地悪いのだか優しいのだか・・・)お陰で、無事、登り切ることができました。
私は本当にリタイアする気でいたので・・・というか、リタイアやむなし、と考えていましたので、思いがけず彼女が頑張って、山頂まで二人で登れたということに感動してしまいました。
登る前は剣ヶ峰に行かなければ富士登山ではない、くらいに思っていたのですが・・・
人は誰かを導いているように思えて、実はその誰かに導かれているのだ。
ということを痛いくらいに実感した富士登山でした。私は24時間TVのマラソンの伴走者くらいの気分でいたんですよ。励まし導く側の方だと。ところがそうじゃない。励まされ導かれたのは完全に私の方だと気が付きまして。傲慢になってはいけないですよねー
相方のおかげで、山頂にいることの幸運を痛感した私。
写真下、太陽の上になんか妙な虹彩がある??
いやぁ、美しい日の出でしたね。新しい人生の幕開けという感じでした。
と感動巨編で終わるかと思いきや、
帰りの1400m近い下りがまた一苦労でしたね・・・こちらも帰りのバスに間に合わないんじゃないかということになり、ドキドキハラハラのひとドラマがありました。
無事、間に合ったときは、もうほっとして・・・涙が出そうでしたね。
同行者の「手を挙げたゴール」も感動的でしたっけ・・・
写真上、長い長い下山道。
写真下、ついに6合目付近まで来ました。落石を避けるシェルターが多々あります。
というわけで、富士山報告は終了です。
重ねて言わせて貰えば、もう今回は山頂に行けないかと思ったので、思いがけず山頂の地を踏めたことが神様からのギフトのように感られました。
思いがけない幸運をいただいたような、本当に感無量でした。
頑張った同行者の方に感謝です。
私、最近、山頂の山荘で買える山のバッジを集めていまして、富士山でも売っていたので買いました。同行者と一緒に。そうしたら、登った日の刻印を入れてくださいました。
6年8月12日。頂上踏破。
バッジの裏にはそう書かれていました。
剣ヶ峰にこだわっていた私ですが、ちょっとこれにはじんとしましたね。頭をハンマーでガツンとやられた気分でした。
山頂の浅間大社奥宮が私の山頂だったのか。それとも剣ヶ峰がまだ待っているのか。
来年また登るかどうするかはこれから考えますが、それでも今日の時点では、私の山頂はここで良かったのだと感じます。
どうでしょう。皆様も富士山に登ってみませんか?
山に登ったことがない方でも、トレーニングすればいけるみたいですよ。
(同行者の方が)証明してくださったので。
では、今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。
素敵な時間を過ごされますよう。
願いを込めて。