世界一銃犯罪の多い国アメリカと、国家蔑視と戦うロシア。

 

 こんにちはー。

 先週土曜日夜から熱を出してしまい、火曜日の朝まで下がりませんでした。なので、初めて、PCR検査なるものを受けて参りました。

 結果は陰性でしたけどね、コロナ疑惑というだけで会社には行けなくなるし(陰性とわかっても行けない!)、発熱外来の診察代と(PCR以外の)検査代が思ったより高いし。たかが発熱に高い代償を払った1週間でした。

 コロナの時代になってから熱を出すのが初めてだったので、よく分かっていませんでした。今ってこんなに大変なのね、まず、病院(発熱外来)の予約を取るのが一苦労でした。いやぁ、本当にコロナに感染していなくて良かったけれど、それにしても、たかが熱に大げさになったものだと思いました。


 せっかくのシルバーウィークなのに、熱があったり待機したりでどこにも出かけられなかったので、映画をせっせとみました。

 一時、病気鬱になった時は、映画を見る元気もありませんでしたが、最近はだいぶ落ち着いて、また映画ブームなんです。

 


 今日見たのは、「ボウリング・フォー・コロンバイン」という、マイケル・ムーア監督の懐かしのドキュメンタリー映画。昔見たような気がするけれど、全く覚えていませんでした。

 その中で、「なぜアメリカは他国に比べてこんなに銃犯罪が多いのか?」という疑問を解いていたのですが・・・



 最後の方でね、全米ライフル協会(NRA)の会長のチャールトン・ヘストンさん(当時)がこういうわけですよ。「なぜ、アメリカは他の国よりも銃犯罪が多いのか?」という問いに対して。

 「アメリカには流血の歴史がある。この国はどの国よりも暴力の歴史が深いんだ」

 そういった後に、付け足すんです。「ロシアと日本よりは浅いが」と。


 それで、わたくし、ぎょっとしてしまいまして。

 ええっ? 日本より浅いの? 


 ウィキペディアには映画のことをこう書いています。
 つまり、なぜ「アメリカに銃犯罪が多いのか」という答えとして・・

「アメリカ建国の経緯に大きくまつわる先住民族ネイティブアメリカンの迫害・黒人奴隷強制使役以来、アメリカ国民の大勢を占める白人が彼らからの復讐を未来永劫恐れ続ける一種の狂気の連鎖が銃社会容認の根源にあるという解釈を導き出す」


 ですよねー 先住民族を皆殺しにして手に入れた土地で、アフリカから人をさらってきて奴隷にしてこき使って、反乱されたらまた皆殺しにして・・そういう歴史があるんですよねぇ。

 で、日本より浅いって何?? とね。

 日本には、先住民族を殺した歴史も、人さらいして奴隷にした歴史もないですよ。

 ふざけんな、おい。とね。

 散々、コロンバイン高校の悲劇とか、見せられた後で、どんよりしている時に、日本より浅い、と言われると、暴力の歴史が浅いというよりは、罪が浅いと言われているように思えてきまして。(実際言っているんだと思いますが)

 アメリカは罪が浅い。ロシアと日本よりは。ロシアと日本は罪深い。

 これ、一種のいじめですよね。ロシアと日本は罪悪人にしてもいいという、どこか根幹にそういう国家蔑視の認識があるから、つい口走ってしまうんですよね。こういう公の映画として放送されるとわかっているインタビューでね、そういうことを言っても、ロシアと日本なら害にならないって、わかっているんですよね。他の国だと問題にされるかもしれないけれど、ロシアと日本なら怒らないし、怒らせても罪にはならない、とね。どうせ敗戦国だからと。仮想敵国だからと。そう言っているんだと思いましたよ。

 でね、なんだか、銃社会の問題よりも、若くして殺されてしまった少年少女に対する問題よりも、悲しいやるせない気持ちになってしまいました。

 こんなことがゆるされる世の中なんだなぁ、未だに・・・ アメリカという国は。


 と、一頻りがっかりした後にですね、よくよく考えてみると、思い出したんです。

 なにって、「鎌倉殿の13人」というドラマですよ。

 最近エグくなってしまったので見ていませんが、そういえば日本はけっこう暴力の歴史が深かったなぁ・・・とね。あのドラマ知ってます? 鎌倉幕府を築いたあとに、身内で殺し合うんですよね。弟を殺したり、側近を殺したり、味方を疑っては次々と。敵ではなくて、内部のね・・味方をですよ? 次々と殺していくんです、1話ごとに。

 ああ・・・日本人、流血の歴史深いかも。あんなに非情に味方を次々と粛清しませんよねぇ。あれを見る限りでは、「ロシアと日本より浅い」と言われても仕方ないような気がしてしまいました。

 おまけに、先住民族って、アイヌ人とか琉球民族とか追い出してますよね。おまけに、戦時中は、朝鮮半島の方々を連れてきて働かせたり兵隊にしたりしましたよね。

 インディアンみたいに残虐に殺していませんし、朝鮮半島の方々は好んで日本に来た方も多かったので、黒人の奴隷と一緒にはできませんが、まぁ、言われても仕方がない歴史ではあるな、とね。

 反省しました。

 映画の中のNRAの会長の発言に「ふざけんな」と悲しくなったりしましたけれど、まぁ、まぁ、諦めがついたというか、自分のことをわかっていないのは自分が一番だったりするのかもしれないな、と思いましたね。

 

 日本・・ ボウリング・フォー・コロンバインよりも暴力的な国なのか・・・


 その認識を潔く受け入れて、一頻り反省した後で、それでもね、きっと歴史が証明してくれるだろうと。

 日本の銃犯罪は昨年で78件のみ。アイヌ人や琉球民族の復讐を恐れて銃を持つ方なんて、日本中には一人たりともいません。そして、日本人を非難して像を立てたり判決を下したりする隣国(韓国)はありますけれど、彼らを犯罪人に仕立てて溜飲を下すようなテレビ番組を国民が好んで見たことなど一度もありません。むしろ韓流ドラマを好んで見ているくらいです。

 日本には、銃社会が身近に存在したことはありません。

 いにしえから和を尊び、平和を愛する日本というこの国を、そのうち、アメリカも正当に評価してくださると良いな、と思います。

 

 そんなわけで、ボーリング・フォー・コロンバイン高校の流血事件から、日本を引き合いに出されてちょっとムッとしたというお話でした。

 ちなみに、マイケル・ムーア監督は、NRA会長が「ロシアと日本より(暴力の歴史が)浅い」と答えた後に、「ドイツよりも?」と突っ込んでいました。

 ヒトラーの存在したドイツならば、言ってもいいと思っているんでしょうね。アメリカより暴力的だと。

 ロシア、日本、ドイツは怒っていいと思うんですけどね・・・

 いや、ロシアは怒ってますね、だから今戦争中でしたね、笑 しかし、また負けたら何世紀も言われ続けるでしょうけどね。「ロシアは暴力的」だと。この国家蔑視(と私は思う)を覆すために、ロシアは今戦っているのか、と思ったりもしますが。



 追記

 人類の中で一度の攻撃で殺された人数最悪記録トップ3

 1位、広島原爆(14万人)

 2位、東京大空襲(10万人)

 3位、長崎原発(7.4万人)




 ということで今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。

 素敵な時間を過ごされますよう。

 願いを込めて。





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