久しぶりにそれに嫉妬した? ロリータとヤンキーの友情物語「下妻物語」。
こんばんはー。
GoToトラブル・・もといトラベルキャンペーンが、話題を振りまいていますね。東京外しだとか、利権がらみだとか。「旅行行け」という命令口調が嫌だとか。1.7兆円の税金の配分がおかしいとか。
なんでもいいけど、(よくはないだろうけど)旅行、行かないから。いくら安くても、みんな恐くて行かないよね。ブレーキ踏みながらアクセルみたいな微妙な政策を余儀なくされる大変さも分かるけど、実際、旅行行きたいとは思わないから行けと言われても困る。コロナになっても政府が責任を取ってくれるわけでもあるまいし。私が行きたいのは近場の不二家くらい。十分ですよ今はそれで。
というわけで、今日もお家movie。
正確に言うと先週の月曜日だけれど、「下妻物語」を見ました。
「下妻物語」
中島哲也監督。深田恭子、土屋アンナ主演。
【あらすじ】
ロココ時代をリスペクトするロリータファッションにハートを射抜かれた桃子は、嘘をついて親からお金をだまし取っては、代官山に洋服を買いに行くど田舎の高校生。根性ねじ曲がっている、と自分で認めるほど、友達のいない、自立できないくらいなら人間でなくてミジンコでいいとまで公言する冷めた少女。そんな桃子がある日、特攻服に身を包んだヤンキーのイチゴと出会い、なぜか付きまとわれるうちに、心に温かいものが芽生え始めて・・・
ロリータ深田恭子とヤンキー土屋アンナの対決がお見事でした。すごいね、この二人。圧倒的な存在感。目が離せません。
物語的には、接点のない二人・・と言いながら、若さと美しさという最強の共通点があるんですよ。
そして、その二つの絶対的な価値観が、社会や世間的な常識やしがらみを見事に蹴散らしていくの。もう爽快というか、最高です。
本人たち(特にロリータの深田恭子)は、そんな自分をダメ人間と認定しているけれど、それさえも、皮肉のように映る。世の中の事象をすべて笑い飛ばしているかのように達観しています。
すごいね、初めて、というか久しぶりに、若さと美しさに嫉妬しました。若い時はそんな価値観が絶対だけれど、歳とると全く違うから、忘れていましたけどね、久しぶりに思い出して、ああ、若いっていいな、と。綺麗に生まれてくるって、やっぱりすごいことだな、と死ぬほど思った。自分の今の生活の問題とか、すごく馬鹿馬鹿しく小さく感じましたよ。
特に、特攻服に原チャリのイチゴ、土屋アンナ、綺麗ですねー もう女が見ても惚れそう。笑えるキャラなところも嫌味がないですね。
「ありとあらゆる日本の事象を笑い飛ばして、皮肉って、それでいて人と言うものの本質をとらえています。」アマゾンのレビューより。
未熟な二人の成長物語という体を取りながら、人間の本質を晒して見せ、全ての事象を揶揄して笑い飛ばしていく物語(監督の手腕?)はお見事でした。若さと美という絶対的な価値観が全てを凌駕していく様が小気味いい。若いとき見たらもっと違っていたかもしれませんが、まぁ美少女じゃないから関係なかったかもしれませんが、笑
あと、ロリータやヤンキーのファッションも良かったですね。海外に向けても、ちょっと鼻が高いというか、日本のこういう文化を発信していただけて嬉しい一作でした。
感動する・・・ということは、まぁ難しい作品でしたけれど、(元が凌駕しちゃってるから!)それでも、心温まる映画ではありましたよ。
人間ってこんなだよね。自分の悩みを小さく感じたいときに見るといいかもしれませんし、それでも、友達はいいものだ、と思いたいとき見るといいかもしれません。
そして、何より、やはり、ロリータ深田恭子とヤンキー土屋アンナが最高です。
日本の映画もいいのありますね。
どうも邦画はイマイチだなぁ、と思っていましたが、この映画はかなり気に入りました。お時間ある方にオススメです。
では、今日も素敵な1日を過ごされますよう。
願いを込めて。