シニアと若者の友情、クラシックは不滅の「マイ・インターン」。
こんばんはー。
人生100年時代、定年したあとどう生きるのか、考えることがよくあります。
何かしらしないと生きていけないですからね・・・でも、ですよ。
そのときに、現役世代の若者たちと関わっていかなければならないとしたら、今でさえ人付き合いのうまくない私はどうやって彼らと接していったら良いでしょう。
そんな疑問に答えてくれた、今日のmovie、「マイ・インターン」。
いやー、良かったです。
歳を老いた人間はかくあるべき、若者たちと接するべきスタンスや距離感を見事に教えてくれています。ロバート・デ・ニーロが指針となる人間像を好演。これは彼ならではなんだろう(他の人が演じたらこうはいかない)と思うものの、自分もこのような定年世代になれるような希望を感じさせていただきました。
「マイ・インターン」
ナンシー・マイヤーズ監督。ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ主演。
定年後、時間を持て余し生きがいを求めていたベンは、福祉事業の募集枠として、ニューヨクファッション業界のインターンとして現役復帰することとなる。社長のジュールスはベンの40歳年下の女性。ベンはジュールスの専属として働くことになるものの、ジュールズから厄介者扱いされて・・・
やっぱり気になるのは、ベンとジュールズの距離感ですよね。それから、ベンがどうやって、華やかなファッション業界の最先端の職場に馴染んでいくのか。私だったら三日でやめてるわ・・・・
しかし、生きる化石、ベンには、今までの人生で積み重ねてきた経験があります。どんな環境に放り込まれても、その培った経験と人格は色褪せることがありません。徐々に若者たちと心を通わせ、次第に肩を並べて歩いていく姿は爽快。圧巻。
彼を厄介者扱いして放置していた社長のジュールズも、少しずつ、現代の若者とは違うベンの素晴らしさに気付き始めます。
特に印象深かったのは、このセリフ。
若者に、カバンを褒められて、ベンが返す一言。
「クラシックは不滅だ」
そうなんですよね。どんなに時代が変わっても、日々その流行は変わっていっても、物や人の基本は変わらない。良いものは不滅なんです。ジンときました。
次第にベンに感化されて、クラシックを好み始める若者たち。ジュールズしかり・・
アン・ハサウェイ演じる女社長のジュールズがまたかっこいいんです。私が15年くらい前にいた会社の女部長によく似ている。あの霞ヶ関ビルを闊歩していた最先端の会社の若い彼女の、強さやしなやかさを思い出しました。
私は自分をベンに投影して、彼女に好かれたいなぁ、と思いながら見ていたのですが、そのジュールズがベンに次第に好意を寄せ、リスペクトしていく様はもう胸が熱くなるものがありました。
クラシックは不滅です。
問題は、私が定年するまでに、クラシックに通じる人間になれているかということですが・・・、笑
それでも、なんとなく、不安だけではなくて、明るい未来も見えてきた引退生活。何より、指針がはっきりしたことは大きいですね。こんなスタンス、こういう距離感は私の理想とぴたり重なります。ロバート・デ・ニーロならではだろう、と思うものの・・・・
そして、心が暖かくなる映画。年代が違っても、お互いを認め合い、友情を築くことはできるんですね。
人生100年時代の現代人にぜひ見ていただきたい一作です。
目まぐるしく移り変わる現代。私たちはどんな老人になっているでしょうか。
・・・・・・・・。
お互い、クラシック目指して頑張りましょうね。
さて、今日も良い1日だったでしょうか?
素敵な時間を過ごされていますよう。
願いを込めて。