天皇陛下万歳、の違和感。
天皇陛下の即位礼正殿の儀が行われました。
心配していた天気も・・・中継では降っていたようですが、うちの地方は晴れて・・
そう酷い降りでもなかったようで、安心いたしました。
やはりおめでたい日ですから、できれば天気は良い方がいいですよね。
皆さま、中継見ましたか?
私は少し疑問に感じたことがあり・・・
いえ、天皇陛下のお言葉はいつもの通り、平和を強調されていて、とても日本人であることが誇らしいものではあったんですが・・・・
そのあとが何か違和感なんですよね。これが日本の伝統だと言われればそれまでですし。天皇陛下がいらっしゃった高御座が、昭和天皇と上皇さまの儀式の際に使われたものと同じだということと同様に、おそらく、昭和天皇の時も、上皇さまの時も同じようにしたのだとは思いますが・・・どうも時代と違うような気がしたもので・・・
何かと申しますとね・・・
その前に、順を追って話しますと、・・・今日の舞台は皇居宮殿の松の間でした。
まずは、天皇陛下と皇后さまがそれぞれ高御座、御帳台に上がれました。それから、高御座、御帳台の扉が開かれて・・・
天皇陛下と皇后さまが現れます。
そして天皇陛下が国内外に即位を宣明されました。下記のようなお言葉がありました。
さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。 上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。 国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。
強調の太字は私がいたしました。じん・・とするお言葉でしたよ。日本は今、災害や経済なども含めて辛い時期ですので、国民のたゆみない努力で一層の発展を遂げ、是非とも世界平和に貢献したいものだと思わされました。
ところが・・・・なぜかこの言葉の前に、安倍首相が天皇陛下の前に立たれて・・・
祝辞を述べる前に国民の代表として、出て来たのかもしれませんけれど、国内外への宣明なので、・・国内だけではないですから・・・ 天皇の言葉の際に、わざわざ目の前にいなくてもいいのになぁ、と思ってしまいました。
安倍首相は、売国法案ばかり決めている方なので・・ まさに日本がいま吉凶なのは、半分以上この安倍首相の責任です。戦争を叶える憲法改正も進めておりますし、お言葉の内容とは対極にいる方です。このおめでたい席に、しかも天皇のお言葉の際に、その安倍首相が目の前にいられるとどうも・・・・・ 縁起が悪い気がするのです。
それで、天皇陛下のお言葉の前に、ちょっと不穏なものを感じていたんですけれど、案の定、安倍首相は祝辞が終わると・・・
万歳三唱を始めました。
天皇陛下バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ!
天皇陛下バンザーイ!と万歳三唱ですよ・・・
そして、安倍首相が万歳を言い終わった瞬間に、ドッカーン!!!
陸上自衛隊の第1特科隊の隊員70人が即位の礼のために礼砲を打ち、4門の大砲で5秒間隔で空砲を撃ち続けました。計21発を発射したのです。安倍首相だけが万歳三唱をしたわけではありません、念のため、参列の方全員がしたのですけどね。
ですが・・・ この礼砲の間に、194カ国の各国の要人の顔が映し出されました・・
みなさん、このしとしとと雨が降る中での地味な式典の最後の最後に、大砲でドッカーン!! と急に派手にやりだしたところで、目が点になっていたように見受けられました。
もちろんこの礼砲は先日スペイン国王の来賓の際にもやっているそうで、珍しいものではないとのことですが、どうだったでしょう。私的には、様々な目や肌の色の要人たちが、きょとんとしているようにも見えましたし、かなりの違和感でしたよ・・・
えっ!! 平和とか、友好とかの言葉の後で、これやる??!!!
天皇陛下バンザーイ! (戦争を連想)
大砲ドッカーン!!!(軍国主義を連想)
心なしか、天皇陛下のお顔が、とほほ・・・・となっているような。
なんですかねぇ。時代が違んだから、もう少し考えてもよくなかったですか。こういう式典なんだとしても、どうも違うような気がします。
国民の叡智とたゆみない努力・・・(お言葉)が、一気に吹っ飛んでしまったような気がしました。
天皇陛下、・・・大丈夫ですかね。
そうそう、その前に長周新聞でこんな言葉を読んだばかりなんです。れいわ新撰組の山本太郎氏が九州の講演で発した言葉です。彼は日米FTAが国を売り渡すものだとして、また国家私物化の民営化にも怒りを感じているようでした。そして、このように述べていたのです。
「政治はあなたの首を絞め、本気で殺しにきている。それに抗うのは当然だ。あなたを守らない政治ならば、存在する理由などない。何のために税金を払っているのか。」
天皇陛下・・・何となくお寂しそうな、とほほ・・・という顔に見えましたよ。繰り返しますけど・・・おめでたい儀式なのに、涙目になっておられた。幸せそうなお顔にあまり見えませんでした。
国民の象徴ですから。国民の今の生活や状況・・・国民の辛い思いが御心に映っているのかもしれませんね。
ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。 国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。
果たして、今の政治でできるものなのか・・・憲法にのっとり・・・が特に皮肉に感じました。
縁起でもありませんが、天皇陛下が、ラストエンペラーにならないことを切に祈ります。
天皇陛下。万歳。
天皇陛下万歳、の違和感。その2に続きます。