天皇陛下万歳、の違和感。その2 平和の祭典から戦争へのミスリード



 えーこんばんは。

 今日こそ私は、安倍内閣の企みを確信しましたよ。


 んっ? 唐突になんですか?って?
 ほら、先ほどまで、「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」が行われていたんです。
 天皇陛下はそこに招待された格好で、とても恐縮されておりました。

 が、この招待が怪しい。誰から担ぎ出されたんですか? と思わず聞きたくなりました。主催は誰かと申しますと・・・

 おっと、そうそう、この記事は、以前書いた「天皇陛下万歳の違和感」の、パート2であります。


 まずは、初めから説明します。今夜行われた天皇陛下の御即位をお祝いする国民祭典での出来事です。女優や歌舞伎俳優の挨拶から始まり、祭典中盤、人のいい天皇皇后両陛下が、ニコニコ笑顔で登場しました。


 カメラは引きになり、国民が日本国旗を振って、大歓迎をする絵が映し出されます。


 お優しい天皇皇后両陛下さまがこれに応えないはずもなく・・・素直にお手を振り・・・「国民に」の気持ちに応えます。



 そして、恐縮のお言葉↓ 登場です。(太字、フォント拡大は筆者による)

 先に、即位礼正殿(せいでん)の儀を行い、即位を内外に宣明しました。そして、今日ここに集まられたみなさんから、お祝い頂くことに感謝します。即位から約半年、多くの方々から寄せられる気持ちを、うれしく思いながら過ごしています。また、この間、さまざまな機会に国民のみなさんと直接接し、みなさんの幸せを願う思いを、私たち2人で新たにしてきました。  その中にあって、先月の台風19号をはじめ、最近の大雨などによる大きな被害に、深く心を痛めています。亡くなられた方々に哀悼の意を表しますと共に、ご遺族、被災された方々にお見舞いを申し上げます。寒さが募る中、避難を余儀なくされ、生活再建が容易でない方が、数多くおられることを案じています。復旧が進み、被災された方々が安心できる生活が1日も早く戻ることを心から願っています。  ここに、改めて国民の幸せを祈ると共に、わが国の一層の発展と世界の平和を願います。今日は寒い中にもかかわらず、このように大勢のみなさんが集まり、即位をお祝い頂くことに、深く感謝いたします。




 本当に・・・ 天皇のお優しい御心がにじみ出るようなご挨拶でした。

 でも、そんなお優しさを利用しようとする悪い奴らはいつの世もいるもので・・・


 そもそも、この祭典を主催したのは、「天皇陛下御即位奉祝委員会」です。なんじゃ、それ、と思ってみたら、令和になってできたものなんですね。 「日本経済団体連合会(会長中西宏明)」「日本商工会議所(会頭三村明夫)」「日本会議(会長田久保忠衛)」の3団体で、新天皇ご即位奉祝事業を新元号元年~2年にかけて実施する組織の設立が合意されれたというのです。

 そう、元年から2年だから、まだまだこの組織、天皇を担ぎ出しますよ。


 なぜ担ぎ出す、などという言い方をするのかといえば、このあとが不吉だからです。

 例えば次のシーン。


 国民的アイドルの嵐に祝曲を歌わせたかと思うと、次に縁起の悪い面々が登場。思い切りモノクロです。

 特に胸に赤い花をつけていらっしゃる安倍首相。五輪マラソンやこういう祭典の陰に隠れて、彼がやっていることと言ったら・・・もうびっくりですよ。
 天皇陛下が訴える国際平和とは真逆のことです。
 時事やスキャンダルに隠れてこっそりと、安倍内閣は、我が反戦国家の自衛隊に、武力行使をさせようとしているのです。しかも、国会の論議も承認も得ずに、特別措置法等の整備もなく、ましてや国民に何も知らせぬままに、・・・自衛隊を海外派遣し、武力行使を(後付けで)認める、という「海上警備行動」を発令しようとしています。(その可能性について言及しています)その布石としての、国会承認が不要である「調査、研究」目的の自衛隊の中東派遣なのです。(※)

 ※詳細はこちら(長周新聞)をご覧ください。


 だいたい、令和の時代以前に、このような経済連らが主導するあからさまに天皇を応援する組織なんて存在していたでしょうか? 天皇陛下お出になる式典ごとに、天皇陛下への万歳三唱なんてあったでしょうか?

 そうです。前回に続いて、またしても、不吉なモノクロの彼らは、「あの」戦争や軍国主義を連想させる万歳三唱を始めたんです。


 天皇陛下。
バンザーイ!!


 バンザーイ! バンザーイ!!!


 そこに大勢の人々の日本国旗がまた映し出される。

 国民的アイドル嵐を使っての祭典や天皇万歳、この国旗の絵、もう完全に誘導されていますよね。これが何でもないただの祭典であり、天皇陛下万歳だと。
 

 しかし、明らかに異常なんです。嵐と政治家による万歳三唱が終わった後も、以前から録音されていたような、万歳三唱がずっと続いたんですよ・・・ 3回か、4回くらい。もう三唱どころか、九唱、一二唱・・万歳三六唱ぐらいずっとですよ・・


 その間、国民は、ずっと日本国旗を振り続ける。

 そして、人のいい、陛下と皇后さまは、提灯を振っている。

 そして、あの黒い軍団はどうしていたかというと・・・




 なんと、放送の万歳の時は、彼ら、棒立ちなんです。国民が旗を振り、天皇が提灯を振っている姿を、起立して、他人事のようにじっと眺めていたんです。

 (残念ながら、あまりにも驚いてその絵を撮り忘れました。思わず戦慄しましたよ・・・天皇をバカにしているだけかもしれませんが、なぜお前らだけ棒立ちで冷静に見ているの??と・・・この時私は確信したのです・・)




 日本国旗は、天皇皇后が立ち去るまで、ずっと振られておりました。
 そして、その間、天皇陛下万歳!の放送もずっと続いておりました。


 何のためにここまで盛り上げる? 
 わざわざ嵐を使って。御即位奉祝委員会を設立して。

 なぜ、天皇陛下万歳を繰り返す? 国民が熱狂する絵を見せる続けるの?


 やはり答えはこれしか思い浮かびません。天皇を政治利用するつもりなんです。



 天皇陛下万歳!!!!(前回同様、戦争を連想)


 悪魔が出てきたのかと思った。(伊吹さんですか?)


 天皇陛下万歳!!(前回同様、軍国主義を連想)

 ちなみに大砲が出てこなかっただけマシでしたが・・・出てきたらどうしようかと思った。

 
 天皇陛下万歳!!!



 うひー。しつこい。もう、悪魔の団体みたいに見えましたよ・・ 嵐のファンの方、失礼。利用されているんではないかなぁ・・・嵐→国民も、天皇陛下万歳に親近感、という感じですよね。


 ちなみにこちらの記事によると、国民が天皇陛下万歳というときは、天皇を最後の
人と考えているそうです。自分を救ってくれる最後のひと。こんな自分(国民)にでも、 一人でいいから、ほんとうにたった一人でいいから、国民のことを考え、想い、祈り、図ってくれる人がいてほしい。そのような幻の人を思い描いて、(中略)最後の光を求めるように、天皇陛下バンザイというのではないか、と語っています。


 私のこれらの天皇を応援する式典が、今の経済や自然災害等で苦しんでいる人々が、天皇を「最後のひと」と、「必要以上に」崇拝するためにミスリードするように作られていると感じているのです。

 なぜ、象徴としての天皇をそこまで、盛り立てたいのか。
 答えは、戦争を目論んでいて、その時に利用したいから、としか思えません。

 私は今こそ、安倍内閣の企みを理解しましたよ。


 お優しい天皇陛下。水の研究をされているそうです・・・ 私は天皇陛下万歳の放送の際も(政治家は黙って見ていたのに!)バンザイに合せて提灯を振られていたあの心優しい天皇と皇后さまが、どうか政治利用されないことを切に願います。

 もしくは天皇政治を利用されないことを・・・



 
苦しむ人々が口にした「天皇陛下万歳」に込めた本当の意味