【上高地】白神山地を思う朝から、エメラルドグリーンの奇跡に出会うまで。
こんにちは!
夏休みをいただき、ありがとうございました。
その間に、私は念願だった上高地旅行に行ってきました。
実は私、北アルプスを訪れるのが今回初めて。
「上高地に行くこと」と「上高地帝国ホテルに泊まること」のふたつが、
長い間の夢だったのです。
この度、宿泊代金を聞いて一度は「高すぎる・・!」と諦めかけていたのですが、
AIにそっと背中を押され、思い切って清水の舞台から飛び降りるつもりで、
このふたつの夢を叶えてまいりました。
というわけで、今日は【上高地散策編】です。
良かったら最後まで付き合っていただけると嬉しいです。
ところが、貴重なモルゲンを見たものの、実は私、少しがっかりしていたのです。
早朝に着いたばかりの時はまだ空も曇っていて、
河童橋から見えた景色は、期待したよりもどこか平凡に感じられました。
明神池へと向かう森の中を歩きながら、何度もこう思っていたのです。
「立ち枯ればかりが目立って、随分と手入れのされていない雑な森だなぁ。
これなら、以前訪れた青森の白神山地の方が何十倍も美しい」
明神池までの貴重な湿原を歩きながら、
私はずっと白神山地のことばかりを思い出していました。
あの東北の森の圧倒的な美しさと素晴らしさ。
そのことを長い間忘れて、振り返りもせずに生きてきた自分のこと。
自分が歩んで来た道を蔑ろにして、
まだ見ぬものに非現実的な幻想を膨らませていたのではないかーー。
そんな思いが込み上げてきて、自分の浅はかさが恥ずかしくなったのです。
ところが、朝の霧が晴れ、だんだんと陽が昇るにつれて、
上高地の景色は全貌を現し始めました。
驚いたことに、私が「幻想」と切り捨てようとしていたその世界は、
息をのむほどに本物で、そして本当に美しかったのです。
そのことに初めて気がついたのは、明神池(穂高神社奥宮)でした。
ガイドブックでよく目にしていた、あまりにも有名な景色。
池の向こう側には明神岳が聳えていました。
朝の雲がふと晴れて、明神岳の全貌が見えたその瞬間。
「・・・あまりにも高い」
目の前に現れたのは、これまでに見たことがないほどの、
圧倒的な高度感でした。
その神々しい姿に、私は完全に度肝を抜かれてしまったのです。
挑む登山者たちがたくさんいるという現実。
そのことに信じがたいほどの驚きと敬意を感じさせられました。
明神池から対岸を渡って河童橋まで戻り、
前穂高、奥穂高、西穂高、ジャンダルムなどを改めて眺めた私は、
その素晴らしい光景に言葉を失ってしまいました。
しかも、素晴らしいのは山だけではありませんでした。
河童橋近くのキャンプ場と清水川付近にはたくさんの猿がいて、
親子でくつろいだり、子猿同士で追いかけっこをしたり。
時には木から清水川に落ちて泳いで遊んでいたりと、
なんとも愛らしい姿を見せてくれるではありませんか!
さらに、田代池や大正池に向かう道ではさまざまな蝶が舞い、
「わが国有数の高山蝶の生息地」という碑文通りの感動を与えてくれました。
そして何より、梓川が息をのむほどに美しかったのです。
奇しくもこの日は、現地の方いわく、「1ヶ月ぶりくらいの大晴天」
だったそうで、日が高くなるにつれて青空が映え、
梓川は透明感あふれるエメラルドグリーンへと表情を変えていきました。
どこまでも清らかで澄み切った水面と、どこまでも広がる青空。
その清涼感に包まれるうちに、こちらの心まで洗われていくような、
爽やかで澄んだ心持ちになっていきました。
豊かな天然林、湿原の植物たち、のびのびと生きる動物や蝶々。
徐々に全貌を現した上高地に、私は完全にノックアウトされてしまったのです。
本当は山に登りたかったのですが諦めて上高地散策へと切り替えていました。
朝、私がどこか失望を感じてしまったのは、「登山できなかった」という
悔しさがどこかにあったからかもしれません。
けれど今回、歩幅を緩めてじっくり歩いたからこそ、
この地が持つ本当の美しさに気づくことができました。
そいういった意味では、かえって登山をしなくて正解だったのかもしれません。
(もちろん、白神山地の森の神秘的な美しさも本物で、
そこだけは、上高地も敵わない気がしていますが!)
「自分の歩んできた道は間違っていなかった」という安堵と、
「この世界にはもっと素晴らしい景色がある」という高揚感。
その両方を持ち帰ることができただけで、
この旅には十分すぎるほどの価値がありました。
過去を愛おしく抱きしめ、また新しい夢を胸に。
ここからまた、私の新しい旅が始まります。
来週は、【上高地帝国ホテル編】をお届けしたいと思います。
良かったらまた遊びに来ていただけると嬉しいです。
今日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。
願いを込めて。























