【実践編】泉の森の異変。干上がった池と、希望の桜。

  

 こんにちは。

 恒例の「泉の森」へ、お散歩に出かけました。

 あいにくの冷たい雨で、心まで少し凍えそうな寒い日でしたが、

 森の入り口を入ると、鮮やかな新緑が!



 雨に濡れて輝く若葉に「今日はいい写真が撮れそう」と気を良くして、

 そのまま遊歩道を進みました。

 すると、いつも森の向こう見える水源地が、なんと空っぽになっていました。

 泉の森は名前の通り水が豊かな場所なのです。

 いつもは森にたっぷりの水が貯水されて満たされています。

 ところが今日は、「みずがめ」の底の泥が広々と横たわっていました。

 異変に気付いて、一気に胸がざわつきました。

 まず、何かの工事中で、貯水池の掃除をしているのではないかと考えました。

 次に、市が公園の(水源地が枯れたから)

 みずがめを処分しようとしているのかと疑いました。




 私は悲しい思いで、枯れた水路をつたって歩きました。

 幸いなことに、水源近くの小川からは、ぼこぼこと水が湧き出していました。

 まだ水は枯れていない!!

 ほっとしました。

 小川の下流を少しずつ流れていくのを見ながら先へ進みました。




 公園の中心部にある水車小屋は、以前と同じように勢いよく水が流れています。

 しかしそこで完全に水の流れはストップしていて、

 その先の小川はもう水がほとんど枯れていました。


 小川の先には公園最大の池があります。水鳥たちが集う場所です。

 池にたどり着いたとき、私は自分の目を疑いました。




 いつもなら豊かな水面が広がっているはずの場所が、

 ところどころ無残に干上がっていたのです。


 カピカピに乾いてひび割れた泥の地面が、冷たい雨に打たれている…。

 その光景はあまりにもショックでした。


 ここで私は、公園の管理事務所に電話をしました。

 

 「池が干上がっているようですが・・」

 管理事務所の担当の方は教えてくれました。

 「この冬の降水量が足りなかったのです」 

 水量が絶対的に足りなくて、どうしようもないとのことでした。

 「そうですか。こんなことは初めてなので、驚いてしまいました」

 「はい…」

 

 その言葉の重みを噛み締めながら池を見つめると、

 鴨たちがトコトコと歩いて餌を探していました。

 



 その姿が、健気でもあり、どこか寂しげにも見えて…。

 池の下流の小川は、他から合流した水のおかげで水が満ちていました。

 けれど、逆流して池に入ってくれるわけではないので、

 下流が満たされていても、水鳥たちへの影響は変わらないのです。


 このまま完全に水が枯れたらどうなるだろうかと考えました。

 水鳥たちはどこかへ引っ越すだろうか。

 初夏の菖蒲は咲かないだろうか。

 葦は枯れるだろうか。

 虫は生きていけるだろうか。

 そして、水がないまま夏になったらどうなるのだろうか。




 真夏日の暑い一日を連想して、森の未来を思っては顔を顰めました。

 でも、そんな暗澹たる思いとは裏腹に、
 
 自然は逞しく生きていました。
 
 池の周りの桜たちは今にも弾けそうなほど大きな蕾を膨らませて

 春の準備を整えていたのです。





 そして、桜の木を整備されたふれあいの森では、

 小川沿いに並んだ桜が、小さな花を咲かせていました。

 その清らかな白さに、凍えていた心がすうぅと軽くなるのを感じました。





 心なしか、冷たい雨の雫が大粒になり、雨は本格的に降り出し始めたようでした。 

 もっと降れ。

 雨よ、降れ。


 まるで渇望しているように唱えている自分に驚きながら、

 それまで「寒い、冷たい」と疎ましく思っていた雨のことを、

 森がどれだけ待ち望んでいたことか。

 自分のことしか考えていなかったことを申し訳なく、

 そして愛おしく思う気持ちでいっぱいでした。






 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 今日も心穏やかな一日となりますように。

 願いを込めて。


 

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