映画「銀魂」に救われた日。
こんにちは、ららです。
私がまだうら若き少女の頃ーー、
進路を考えていた頃の話を、少しだけ振り返らせてください。
専門職であった父は、私にも専門職になることを勧めました。
けれど私は、それが私の生き方を支配しようとしているように感じて、
強く反発しました。
父の価値観、「一つの分野にだけに秀でていれば良い」
という生き方にも抵抗がありました。
私はもっと人間としての成長や広がりを求めていたのです。
ただ、その選んだ道は、専門職に就くよりもはるかに険しく、
のちに私は自分の理想を反省することになるのですが・・それはまた別の話。
そんな私の若い頃の記憶をふと呼び覚ましたのが、
今回観た映画「銀魂」でした。
「銀魂」
監督:福田雄一 原作:空知英秋
出演:小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、新井浩文、吉沢亮、岡田将生、堂本剛
【あらすじ】
「週刊少年ジャンプ」連載の空知英秋原作による大ヒットコミックを、小栗旬主演で実写映画化。テレビドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一がメガホンをとり、宇宙人に支配された江戸で万事屋を営む侍・坂田銀時と仲間たちの活躍を描く。
江戸時代末期、宇宙から襲来した「天人(あまんと)」が日本を開国。天人の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途を辿っていた。そんな中、未だに侍魂を堅持する風変わりな男・坂田銀時は、廃れた剣術道場の息子・新八や、戦闘種族である夜兎族(やとぞく)の少女・神楽と出会う。彼らが営む万事屋の周囲では、次から次へと事件が巻き起こり……。(映画.comより)
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・コスプレの水準が世界最高レベル!
映画を観た後、原作漫画「銀魂」も試し読みしてみました。
その実写化の完成度に、驚かされました。
キャストがとにかく豪華!
しかも皆さんが、漫画の世界観にぴったりのビジュアルと演技で、
まるでコスプレイヤー顔負け。
特に小栗旬さん、堂本剛さん、最高でした。
彼らの存在感とこだわりの衣装だけでも、
この映画は一見の価値ありです。
・王道のストーリーが胸に沁みる!
一見、くだらないギャグ(褒め言葉です)
が連発されるコメディ映画と思いきや・・
物語は後半、ぐっと王道の感動路線へ転じます。
刀鍛冶の兄は、「最高の刀と作る」という信念のもと
それ以外のことは無駄なものだとして切り捨てようとします。
しかし、どうしてもただ一人の妹だけは捨てきれなかった。
小栗旬さんが言うのです。
「お前が捨てなかったものは、くだらないものなんかじゃない」
「一つのことに秀でて、他を切り捨てて生きるより、
すべてを抱えて、守るものを持って生きる方が、
どれだけ強いか」(大意です)
その妹の守るべきものを作りたいという想いが込められた剣で、
主人公・坂田銀時は、兄の刀を持つ異形との戦いを制するのです。
自分の昔の思いと重なって、
思わず救われたような気持ちになってしまいました。
・どうやって生きるべきかを問いかけてくる映画
この映画を観終わって、私は改めてこう思いました。
人間として、どう生きるべきか。
たとえ遠回りでも、
シンプルではなくても、
人間として複雑で豊かな道を選ぶこと。
その先にしか得られない「深み」がある。
それを、銀婚はコミカルな仮面に下に隠しながら、
まっすぐに教えてくれたように思います。
「くだらないものなんかじゃない」
この言葉が、今の私にとって何よりの贈り物になりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
どうか今日も、心穏やかな素晴らしい一日となりますように。
願いを込めて。



