人生はまるでクイズ 〜誤答から学ぶ正答〜
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外国人問題、深刻ですね。問題に応えるには一体どうすれば良いのでしょうか。
この本を読めば、何かが見えてくるかもしれない。
そんなふうに思わせてくれる本と出会いました。
小川哲さんの「君のクイズ」です。
君のクイズ(小川哲)
【あらすじ】
クイズ番組決勝戦。僕の対戦相手は、なぜ「ゼロ文字正答」できたのか?
『君のクイズ』は、早押しクイズ番組「Q-1グランプリ」の決勝戦で、対戦相手の本庄絆が問題が読み上げられる前に正解し優勝するという不可解な出来事から始まるミステリー小説です。主人公の三島玲央は、この出来事を不審に思い、本庄の過去やクイズの謎を解き明かすために調査を始めます。その過程で、三島自身の記憶も掘り起こされ、クイズの世界と自身の人生が交錯する物語が展開されます。(Google検索のAIによる概要)
こんなに興奮する謎に出会ったのは久しぶりでミステリーとしても最高。小川哲さん、本当にすごいな。(伊坂幸太郎・作家)
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・はじめは退屈するも・・・
最初は、クイズの説明ばかりが延々と続くので、少々飽きてしまいそうに。クイズの解説本のように感じたのです。
私はクイズには興味がありません。このまま、この形式で物語が続くなら読む価値がないな、とさえ感じられました。
ところが、途中から俄然、面白くなります。
人はなぜ、問いに答えられるのか?
あっ、と思いました。
そして、問いに答えることには、正解と不正解が必ずあり、いつも正解とは限らない。
これが人生と重ねられた時に、思わず、先が気になって仕方がなくなりました。
私はクイズに失敗(誤答)ばかりして、不正解を重ねている人生だからです。
・人生はクイズだ! 〜誤答から学ぶ正解〜
クイズというものは、人生で経験していないことは答えられないそうです。
そう、経験していないことは、正解しないのです。
しかし、間違った経験からも答えが導き出せることがあります。
そして、それが正解になることも・・・。
それがわかった時、ちょっとニヤリとしてしまいました。経験は正誤関係なしに、クイズの正解の要因になってくれるわけですね。
また、問題には傾向と対策が必ずあります。
「なぜ、この問題が生まれるのか」。それが分かれば、答えは自ずと出てきます。
そして、その答えは、学習によって、前もって知ることができる場合があります。
正確に答えるにはコツがあり、なぜその問題が生まれるのかを知ることが、何より大切なのです。
小説から得たこれらの気づきを、自分の失敗人生と重ね合わせてみました。
すると不思議なくらいに、人生がすっと見えてくるのです。
なるほど、クイズは人生だな、と感じました。
小説はこれらのことを、物語として、とても読み応えのあるストーリーと共に私たちに教えてくれます。
謎を追うように、最後まで読み進めてしまいました。
ミステリーとしても秀逸だったと思います。
最後のどんでん返しも良い。
(主人公と読者が学んできたことを軽く覆してきます)
面白い小説を求めている方、人生を知りたい方に、ぜひお勧めしたいと思います。
・最後に冒頭の外国人問題に戻ると・・
冒頭のニュースに小川さんの本の趣旨を当てはめてみましょう。
正解に辿り着くためには、問いを知る必要があります。
なぜ、その問題が生まれたのか。
どうやら、少子化による国の政策をもっと考えなくてはいけないかもしれませんね・・ 税収が減ることが問題なんだろうなぁ、と感じています。
ただし、外国人の方々は、所得税などの面では貢献が限定的になる場合があるようです。消費税以外では、国財政面でのメリットが見えにくいという声もあります。それどころか生活保護なのでメリットの方が増えているのが実情です。
また、外国人移民問題は、多くの国が直面している課題であり、先進国や安全な国ならば、国際社会から、ある程度の受け入れを求められるという圧力もあると思います。
紛争、迫害、極度の貧困、気候変動などにより、母国を離れざるを得なかった人々も多くいます。彼らの背景を理解することは、冷静で現実的な議論を行う上で、欠かせない視点だと感じます。
これらを総合的に鑑みると、移民を受け入れない、もしくは移民に人権を与えないなどという選択肢はもはやないと言っても過言ではなくて、日本人がこれから茨の道を進むであろうことは想像に難くありません。
ただし、なんでも誰でも良いから受け入れるとか、受け入れのルールを他国より緩くするとか、そういうことは決してないように、その手続きの正当性だけは国として死守していただきたいと切に願います。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
あなたの1日が心あたたまるものとなりますように。
心を込めて。