神の使いの猫の話。


 こんにちはー

 うちの猫、慢性腎不全末期のミーちゃん、今年の1月に余命1年と言われて、10ヶ月が経ちました。

 7月頃に、飲まず食わずで吐いて下痢して、これは1年もたないか? という危機的な状況になりましたが、その後持ち直して、元気に過ごしていたところ、またしても12日の火曜日の夜に吐いて下痢をして、そうして、緩やかに症状が悪くなっていきました。


 飼い主的にショックだったのは、おやつを食べなくなってしまったこと。

 今まで、食欲がなくても、おやつは食べてくれたのですが、




 いなばの「ちゃおちゅ〜る」、同じくいなばの「焼きかつお」、銀のスプーン三つ星グルメの「クッキーサンド」、モンプチの「クリスピーキッス」

 神おやつのこの4点なら、今までどれだけ食欲が落ちた時も食べてくれていました。ご飯を食べないときは、これらのおやつをせっせと与えることが、介護の一つとなっていました。食べてくれるととても嬉しかった。ところが今は、かろうじて口をつけるけれどすぐに食べるのをやめてしまう。特にひどいのが焼きかつおで、ついこの間まで丸っと一本食いをしていたのに、昨日はあげるとそっぽを向いて匂いを遠ざけるという忌避ぶりです。



 写真上下、ミーちゃんにつきっきりなので、機嫌の悪いキーちゃん。悪い顔してます。



 困ったときの神頼みのおやつを食べなくなってしまった。

 もちろんご飯は食べない。夜中に少しだけウェットの水分を飲みます。カリカリはほとんど食べません。

 そして、点滴は嫌がって逃げるので、かわいそうなのであげるのをやめました。お水はせっせと飲んでくれているので、脱水は大丈夫みたいですが・・

 でも、こんな状態が続くと、年内まで持たずに死んでしまいそうです。何も食べないで寝ているミーちゃんを見ていると、怒りが湧いてきて、ミーちゃんがわざとやっているわけではないというのに、

 なんで食べないの? ママとキーちゃんと別れ別れになっていいの?
 食べなかったら死んじゃうでしょう。なんで食べないの?

 と、病気で苦しんでいるミーちゃんに、腹をたてるという鬼畜ぶり・・・


 ごめんね、ミーちゃん。


 不思議なもので、ミーちゃんがいるだけで、私は幸せな気持ちになる。ミーちゃんはおとなしい猫で、ほとんど泣かないし、一緒に暮らしている間、ほとんど一人で寝ていたような猫なんですけれど、それでも、私に与えてくれた幸せは計り知れないほど大きかった。

 いるだけで、人を幸せにする存在って、もう天使のようですよね。

 私なんて、いるだけで、誰かを不快にしたり、不幸にしたりするのにね。

 私なんてというより、人間がそういうものなのかもしれませんが。でも、猫は違う。猫がいるだけで、不快になるという人は(たまにはいますけれど、)ほとんどいないと言っていい。人間のそういう人ほど多くはない。人間ならば、いるだけで人を幸せにするというのは、とてつもなく難しいことで、何かしら相手や全体の利益になること、役に立つことをしなければならない。いや、義務ではないでしょうが、相手を思いやる気持ちを、何かしら行動をもって、示さなければならなかったりすると思うのですが。

 ミーちゃんは、生きてくれているだけで、幸せにしてくれるんですよね。かわいい寝息や、いびきを聴いているだけで、満たされてしまう。

 猫は人間よりも低俗な生き物のように語られていますが、(人間のペットという・・)もしかしたら、人間よりも神聖な、神の領域に近い動物なのかもしれないなぁ、なんてミーちゃんの寝顔を見ていて思ったりします。

 どう見ても、天使さんにしか見えません。



 ※植物連鎖で、人間は一番下の階層なのではないか、と考察するブログ。植物連鎖のみならず・・?


 

 私も次に生まれてくるときは、人間として修行を積んで、猫として生まれて来られるように、徳を積んで、頑張ろう。なんて思いました。


 偶然の出会いがあって、天使のミーちゃんがウチに来てくれて、7年間一緒に過ごして生きてきたことは、人生の奇跡でしかないような思いがします。

 ありがとうね、ミーちゃん。

 もう少し一緒にいたいから、ご飯食べてね。



 というわけで、今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。

 素敵な時間を過ごせますよう。

 願いを込めて。



 

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