伊勢神宮から熊野古道へその①  ~自然崇拝のメッカ、紀伊山地の霊場、参詣道を行く!~ 伊勢神宮外宮編





お伊勢参り(おいせまいり)と熊野詣で(くまのもうで)に出かけてきました。

パワースポットに興味のある方は、今後出かける時の参考になると思うので、ぜひ読むことをお勧めします。

ちなみに、お伊勢(お蔭)参りとは、伊勢神宮をお参りすることです。本来は集団参拝のことを言うようです。
熊野詣でとは、熊野三山にある三社一寺、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ) 熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ) 熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)、那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)をお参りすることです。



お蔭参り (ウィキペディア)
熊野詣で3分間講座 (熊野大辞典)



津駅からスタート。近鉄で宇治山田へ向かう。

宇治山田到着。赤福の椅子がずらり並んでいる。

お洒落な駅の外観。外宮はここから行くのがお勧め。




なぜお伊勢参りと熊野詣でかと言えば、きっかけは、昨年の台風12号です。
もともと自然信仰の宗教観と、アニミズムの思想観が強い性格です。
自然があるところが大好きです。
特に紀伊半島は、神々が宿っている、日本の聖地だと思っています。
それがあの大災害です。

頭に血が上りました。日本の神々が侵されたと思いました。
それで、いつか行こうから、落ち着いたら必ず行こう、に変ったわけです。



アニミズム (ウィキペディア)
紀伊半島12号台風の水被害 (動画)




旅行中に男の人が、
「やっぱ伊勢はパワースポット?」
と大きな声で会話しているのを聞きました。「人気あるよね。人がいっぱいだね~」

見ると30代くらいのいい大人で、背が高くガタイのいい一人です。
隣りの女性に言い訳するように語りかけているのです。

なんで伊勢神宮に連れて来たのよ、という女性の視線が痛かったのでしょうか。
それとも逆に、伊勢に行きたい!という彼女の思いを代弁したつもりだったのでしょうか。
どちらにしも、女子供ならともかく、大の男が「パワースポット」ブームに右往左往しているような台詞を吐くのは似合わないと思いました。
いくら日本が不況と不景気のどん底でも、です。

で、その違和感と、努めて平静を装った明るい男の口調から、
「パワースポットというのは照れ隠しなんだなぁ」
とふと思ったわけです。

日本人はシャイだから。
巡礼とか聖地を巡るとか、それどころか今現在、有名な寺社にいる、というだけでも、
お尻がむず痒くなってしまう、などという輩(やから、人々の意)が多いのかもしれません。



そんなむず痒くなる人たちのために、本ブログが伊勢神宮と熊野詣での仮想体験か
もしくは予習となれば幸いです。


まず、伊勢神宮に行くには東京から3時間半くらいかかります。
新幹線で1時間、名古屋から電車で1時間半です。
降りるのは伊勢市駅か宇治山田駅です。
車だと伊勢自動車道の伊勢インターか西伊勢インターから5分です。


ちなみに、私は東京都民ではないので、新幹線を使いませんでした。
深夜高速バスで行きました。
江戸時代からお蔭参りは庶民には高根の花でした。
旅費が工面できなくて、行きたくても行けない人が多かったのです。
豊かな日本はもう去りました。今は江戸時代に良く似た、(一部を除いて)人口が総貧乏な時代です。いくらパワースポットに行って運を付けるため、といっても、旅費で散財する必要はないと思います。
安くて、寝ているうちに長距離を移動してくれる夜行バスは便利です。

1ヶ月前の高速バスの事故のお陰で、今、安全規制が強化されています。貸切バス事業者、旅行業者もピリリとした空気の中で懸命に頑張っている最中です。安全面でも当面は問題がないと思います。




伊勢神宮 交通機関のご案内 (伊勢神宮ホームページ)
高速バスドットコム (好きなバス会社が選べてお勧めです)
国土交通省 報道発表資料 高速ツアーバス等貸切バスの安全規制の強化について





深夜高速バスで、津駅に到着してから、近鉄名古屋線特急に乗って、宇治山田へ向かいます。
伊勢神宮の参拝の順路は、まず外宮(げくう)をお参りしてから内宮(ないくう)を廻るのが古来からのならわしのようです。
外宮に向かうならば、伊勢市駅の方が近い(徒歩8分です)のですが、あえて私は宇治山田で降りました。ここから外宮は徒歩15分か、駅前からバスに乗ります。
それでも、伊勢市の駅よりも、断然、雰囲気が宜しいので、多少不便ではありますが、宇治山田駅からスタートされることをお勧めします。







外宮の停留所を降りると横断歩道の向こうに何やら大きな燈籠が登場する。

表参道の生垣からズーム。外宮の第一鳥居が見える。

木々が立派。宮崎アニメっぽい雰囲気が漂い始める。





まずはならわし通りに外宮からまわります。
外宮は天照大神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る神の豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。
衣食住をはじめとするあらゆる産業の守り神です。




なお、伊勢神宮に行くときに、外宮のマップを印刷していくと便利です。
神宮の案内所でも配布していますが、予習を兼ねて電車の中で見ておくと迷わずにさっくり回れると思います。



豊受大神宮 外宮 (便利マップです。見た目もわかりやすいです)





外宮の神楽殿。

正宮へ誘う立札。後ろの木がまた見事。

行在所。斎館の横にある。天皇陛下が神宮参拝の際、お泊りになる場所。

外宮・正宮





外宮も内宮も正殿が造り替えの最中でした。
伊勢神宮では、20年に一度、社殿を造り替えて、ご神体を遷すという大祭の「式年遷宮」があります。
持統天皇の頃から1300年にわたって続けられ、平成25年に62回が予定されています。
それで、正宮の隣りの新御敷地で、すでに新造の作業が行われていました。

外宮の参道から第一鳥居、第二鳥居と過ぎると、正宮から儀式の音色が聞こえました。
撮影禁止の正宮の中から、朝靄の残る、静かな雨の森に響いていました。

ちょうど正宮の御垣内で特別正式参拝を行っていました。正装の年配の夫婦の方が神主とともに進み、参拝している最中です。
腹に響く、和楽器のような音が神秘的に聞こえたものです。


さすが伊勢神宮だなぁ・・


唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)といわれる、建築様式のご正殿ともなると、御造営に使う道具も異なるのでしょうか。
大工さんの立てる物音を、勘違いして、神聖な、儀式の音だと思い込んでいたのです。
何のことはない、正宮の隣で、コンコンカンカン新しい正宮を造っていたのですね。
(それと正殿の内外を奉飾する御装束と調度の品々の神宝など・・)

大工さんが作業する時立てる音に感じ入って伊勢参りを実感したとは、少し恥ずかしいような気もしないでもありません。

勘違いもおかしいです。
が、あの大工さんの音が綺麗だったのも本当です。
昔の建築物はみんなあんな音を奏でて造られていたのでしょうか。
今の住宅の工事現場では耳にしたことのない音です。
遷宮の伝統儀式でしか残っていないのだとしたらもったいない話です。

伊勢に行ったら、あの神の宮を造る聖なる音をぜひ聞いていただきたいと思います。





豊受の大御神(外宮) (伊勢の神宮)
神宮式年遷宮 (伊勢の神宮)
伊勢神宮のご祈祷の料金と申し込み (伊勢神宮へ行こう!)





正宮です。

こんな宮崎駿アニメみたいなすごい木がいっぱいあります。






風宮(かぜのみや)です。
風を司る神である級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸辺命(しなとべのみこと)をお祀りしています。








多賀宮(たかのみや)です。
御衣祭(おんぞさい)ともよばれ、毎年5月14日と10月14日、内宮の御正宮と荒祭宮に和妙(にぎたえ・絹織物)・荒妙(あらたえ・麻織物)の2種の神御衣を奉る祭りです。



伊勢神宮百科事典








土宮(つちのみや)です。
大土乃御祖神(おおつちみのおやのかみ)をお祀りしています。







下御井神社(しものみいじんじゃ)です。
外宮の南側の、風宮と多賀宮と土宮と同じ一画に建っています。古来もっとも神聖視された水の神様です。小さな社殿の中に井戸があるそうです。
一般参拝は禁止されていますが、外から神社を見ることが出来ます。








せんぐう館と勾玉池です。

大庭(おおば・白石の敷かれた広い空間のこと)と九丈殿、五丈殿です。

外宮北御門口側の鳥居、北御門鳥居です。

御厩です。白い馬を見ることが出来ませんでした。

亀石です。カメの形をした外宮の御池に掛けられた自然橋です。

外宮前から内宮行きのバスに乗ります。外宮から内宮は410円です。




外宮をざっくり見たので、内宮に向かいます。
良く写真で見掛ける伊勢神宮の鳥居(朝日が昇っているもの)は、内宮の宇治橋鳥居です。

内宮も一緒に巡ってみましょう。


(続く)





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