吉本襲撃事件を思う。〜松本さんの性加害疑惑についての哀しみ〜
松本人志さんの性加害疑惑について。
最近よく考えるのですけれど。
王座から転がり落ちた松本さん。いやぁ、突然それはないわー と思いつつも、性加害やSEX上納システムが本当にあったとしたら、キモすぎますよね。
なので、どうしたものか、と解決策を探しては、web記事をよく読んでいます。
正直言いますと、最近の松本さんって、少し気持ちが悪かった。
筋肉ムキムキになったり、金髪だったり。60近くなってあれだけ自分の肉体や見た目に固執するというのは、逆に内面が乏しいことの表れではないか、と思えたりしたものです。
ところが、私は若い頃に大好きだった会社から落ちこぼれ退職し、その際に多大なる挫折感を味わいまして。味わっただけじゃ済まなくて、ポッキリ折れてしまって。
その際に、ダウンタウンの漫才やコントにものすごく救われた経験を持っています。
ちょうど彼らがものすごい勢いで王座に上り詰めていく時期と重なるんですよね。当時の彼らのパワーといったら、もう半端なくて、その類稀な才能といったら、なかった。
輝いていました。
当時の松ちゃん、浜ちゃんがいなかったら、恐らく私は多分二度と人並みに浮上することは叶わなかったかもしれません。
最近の松本さんと彼の疑惑はキモい。ですが、彼は恩人であり、神のような存在であった。
彼に救われた過去をないものには出来ない。
そんな複雑な思いの中で、印象に残った記事を二つ見つけましたので、何かの解決策につながればと思い、抜粋して紹介させていただきたく存じます。
一つは週刊文春オンラインから
(引用開始)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
松本の誘いを断ると小沢からの連絡が途絶えた
苦悩した末、B子さんは恐怖の一夜を交際相手に打ち明けた。当時を振り返るのは、交際相手本人である。
「芯が強くて涙を一度も見せたことのなかった彼女が、ずっと電話口で泣いていました。『松本さんと体の接待みたいなこともしないといけないらしい』と。彼女は、こういう事態が普通に起こってしまう芸能界にも絶望していました」
(中略)また、彼女は『小沢さんから捨て駒のように扱われた』と話していました」(同前)
B子さんが松本の誘いを断った旨を小沢に報告すると連絡が途絶えたという。小沢の知人が言う。
「頂点に君臨する松本さんに取り入るため、小沢は女衒に徹している。彼らの“部屋飲み”は、後輩芸人が松本さんに女性を献上する場。芸能界に憧れを抱いた女性を選べば、無下には断れない。もし断れば、彼らから“ない女”と認定され、捨てられるのです」
〜〜〜〜〜〜〜〜(引用終了)
女性なら誰でも経験あるかと思うんですが、この、SEXを断ると、「用無し」にされる現象。これは、私が思う限りで最悪の男性の態度ですね。
これね、50歳すぎてもあるんですよ。
いや、マジで。ほんとです。(最近少し婚活したからわかるのです)
何が悲しくて、人間としての自分を磨いて生きてきたんだ、と思いますよね。
性がなければ、私は用無しの人間、と認定されるんですよ。
いやはや、もはや最低です。
B子さんももしもそのような思いを味わったとしたならば、これは「疑惑」であったとしても、ちょっと気持ちがわかってしまいますね。そんな最低な男は相手にすなー!! と叫びたくなりました。
スピードワゴンの小沢さんがこの際は悪いですよね。松本さんをB子さんが断っても、フォローするべきだったのではないでしょうか。連絡を断つというのはあまりにも酷いです。
そして、もう一つは北原みのりさんという作家の方が書いた文章です。下に少し長いけれど引用します。
(引用開始)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(前略)「女の子」は、酒や食べ物と同じように、厳選し、準備し、用意するものなのかもしれない。こうやって後輩芸人が先輩芸人に女性をセッティングしてきた長い歴史の結果が、今回の性被害報道につながっていったのだろう。当事者の男性たちからすれば、「今まで問題にならなかったし、女性たちだって楽しんでいたはずなのに、今になってなんで?」と青天の霹靂かもしれない。
でも、“私たち”は知っている、のだと思う。この国を生きる女ならば、その「合コン」の空気を知っている。男性が“シモ”で連帯するときの羽目の外し方のようなもの、そのなんとも言えないはしゃぎ方が醸し出す威圧的な空気というのを、この国を生きている女であれば。
それをカジュアルに言えば、“キモくて怖い空気”である。
上沼恵美子さんは、今回の週刊誌報道を受け、松本さんの芸能活動休止を惜しみながらも「(報道が事実だとしたら)私も、一応女やっているんで、吐きそうになった」と話した。元カレが松本さんを性接待していたと報道された鈴木紗理奈さんは、テレビで「キモい」と表現していた。まさに「女やっているんで」わかるキモさである。
男たちが“シモ”で連帯するキモさ。そういうキモさが権力を持っているふうのキモさ。
松本さんの番組では「森三中」も出演していたが、全く存在感がなかった。男性の“シモ”の連帯には女芸人がどんなに媚びても入れないのだ。
ただ、そういう女芸人の惨めさを見せられることも含めて、この現象は「お笑い業界」に限ったことではない。はっきり言って、日本中、隅々どこにでもこの空気はある。ビジネスの世界でも、政治の世界であっても。
特に政治やビジネスの世界など、「いつ暴かれるのではないか」とひやひやしている人は少なくないのではないか。大手銀行が大蔵省の役人を「ノーパンしゃぶしゃぶ」で接待していたことが問題になったのは26年前の話だが、昼間の会議ではなく夜の男たちの性接待込みの密談で決まる風習は、決して今だって廃れているとは言えない。
学生時代の女友だちが、取引先の男性をソープランドに連れていき、終わるのを待合室で待っていたことがあると話してくれたのは、2000年代に入ってからだ。女性議員がゼロの町議会議員の新年会で浴衣姿のコンパニオンがお酌をするのが当たり前だったというのを聞いたのは、平成後期の話。これは1990年代の話だが、地方議員の海外視察の際、空港に現地の女性が一人一人につき、夜の部屋も一緒だったことがあると証言してくれた女性議員がいた。有名ジャーナリストが、「○○議員(←超大物)にソープランドをおごってもらったことがある」と自慢気に話していたのを耳にしたという国会議員もいる。
ちなみに、海外視察時に買春を拒否した議員は、その後、派閥の役職から外されたという。男性の中にも、性接待を好ましく思わない人もいるが、男性の“シモ”連帯に入らない男は男性でも男性社会から排除されるのである。男の“シモ”の連帯はかくも強い。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(引用終了)
なるほど、と思います。
松本さんを頂点とする芸人のヒエラルキーには、この「シモの連帯」があったのかもしれませんね。だから女衒に徹してしまった芸人さんもいたのかもしれません。
松本さん自身も、「シモの連帯」を王座を維持するシステムとして利用していた節もあるのかもしれません。
私、それ自体はいいと思うんですよね。いや、語弊がありますけれど、男の人はシモの問題がとても大切なようなので、その価値観を利用されてもいいかと思うんです。
ですが、素人の女の子をにする理由がありましたでしょうか?
玄人の女性や性のシステムも日本にはたくさんあり、その世界で生き抜いている逞しい女性たちもたくさんおりますが。なぜ、そのシステムは無視されたのでしょうか。
そこが疑問です。ぶっちゃけ、松ちゃんはとてもケチだった、だから玄人にお金は使いたくなかった、というところではないかと想像しています。
女性のシステムにお金を落とさず、男性にとって都合の良いシステムをただ同然で作り出そうとしていた。
そこが最大の問題点だったのではないかなぁ、という気がしています。
しかし、その問題を踏まえた上で、私はこの北原さんというライターさんが書くように、松本さんはシモの話だけで王座に君臨したお笑い芸人ではないと信じています。
松本さんのBが答えのAというツッコミに対して、BともA’とも答えずに、Zという答えを生み出して見るものを驚かせる漫才やトークの才能を持つ芸人は、稀にしか存在せず、あの島田紳助さんを持って「ダウンタウンの漫才を見て漫才引退を決めた」と言わしめた独特の才能は、決して侮って良いものだとは思いません。決してシモの連携だけでは済まされないものです。
その才能を、欲望で潰してしまった松本さんが悲しくてたまりません。
迫り来る老いの恐怖から逃れることが難しかったのかもしれません。だからシモに身を投じたのか。そう思うと何ともやるせない限りです。
願わくば、もう一度ダウンタウンのトークが聞きたいです。
あのチンピラの与太話みたいな、二人のトークが聞きたいです。
ガキ使の二人のトークを聞いて、終了としていただきたいです。
時間的なことを考えると、もう松本さんが復帰することは叶わないかもしれませんが。
あれほど輝いていた、才能豊かなダウンタウン。
ダウンタウンの二人の姿を見ることが二度と叶わない、ということが、なんとも切なく、哀しく感じさせられる今日の私です。
何も解決にはならなかったのですが、哀しいですねぇ。
あとご家族が可哀想ね。
娘さんとか、今までクラスとかでカースト上位に君臨していたと思うのですが、一体どうなったかと想像すると、不憫で仕方ないですね。
では、今日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。
素敵な時間をお過ごしくださいますよう。
願いを込めて。