選択すべきことと自らの使命を問う三部作「マトリックスリローデッド」「マトリックスレボリューションズ」



 こんばんはー
 なんかコロナまたしても盛り上がってきましたねぇ・・ なんてしぶといんだろう。もう終わったかと思っていましたが、第6波突入?? ああ、こわい・・
 というわけで、またしてもおうちmovieモードに突入です。
 時間があると見ちゃうよねぇ、映画・・

 お正月休みと今日のお休みで、マトリックスの続編、リローデッドとレボリューションズを見ました。例によってネタバレ感想文なので、まだ見ていない方はご遠慮お願いいたします。

 結論から言うと、面白かったんですが、マトリックスの世界観とは無関係なアクションシーンとSF戦争のシーンがやたらと多くて、ちょっと肩透かしを食らった気分でした。
 これ、本当にマトリックス?? と何度も思った、笑
 
 続編のリローデッドは、ついにマトリックスの秘密が明かされる、けれど、ほぼアクション映画。
 完結編のレボリューションズは、マトリックスの世界観はおまけでしかない、ほぼ人類とAIの戦争映画。という感じですが。

 まぁ、でもよく創ったよね・・・完結編のマトリックスでの決闘シーンも落としどころとしては、巧くやったなぁ、というか・・・



 マトリックスリローデッド

 マトリックスレボリューションズ

 ウォシャウスキー兄弟監督。キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス出演。

 【あらすじ】
 プログラムを拒否した人類はシステムそのものの脅威になる。コンピュータはザイオン(人類の住む都)を壊滅すべくロボット25万体を送り込んで総攻撃を仕掛けてきた。人類に残された時間は72時間。救世主ネオはそれを阻止するために、マトリックスのソースにたどり着かなくてはならなかった。案内人のキーメーカーはソースの扉を開いて殉職する。おかげでついにネオはマトリックスの設計者、アーキテクトと対面する。彼はネオに告げるのだった。マトリックスの歴史は意外と古い。救世主は過去に5人存在した。人類(ザイオン)を破壊させるのはこれで6度目であると。実はAIと戦う人類でさえ、設計者によりマトリックスの破局を予防するためにプログラムされた存在でしかなかったのだった・・ネオはザイオン(人類)を救うために、今度はマシンシティーに行き、支配者のデウスと対面する。システムさえ制御不能となった不正プログラムのスミスを倒す代わりに、人類に平和を与えてくれることを頼むのだった。お互い共通の敵を「俺なら倒せる」。そしてスミスとの最後の決戦が始まる・・・

 




 なんていうんですかねー 設計者との対面で、ネオは人類を救うことを放棄しちゃうんですよね。トリニティーを救う方を選んでしまった! 
 なんちゅー救世主だ・・・

 しかしね、この映画では選択の大事さを訴えてるんです。
 選択・・・ それが一番重大な問題なんだ、と。人類は、選択する余地さえ残っているののならば、マトリックスのシステムを受け入れて調和を生み出すことができたのだとか。
 それがマトリックスという仮想世界(今の世界と同じ場所ですよね)の破滅を予防する上での一番大切な要素だった・・

 うーん、そうだったのか、と思わず納得してしまいました。調和された世界を維持するために一番大切なことは、人類が自ら選択を出来るという自由があること。なんかちょっと哲学っぽいですよね。

 そして、ネオも最後まで選択の連続を重ねます。


 ラストはネオの選択により、リアル世界の人類(ザイオン)と仮想世界の人類(マトリックス)の両方に平和が訪れるんですが・・・




 その辺はさすが救世主よね、と納得させられるラストにはなってはいるんですが。
 問題は、その手段というのか。
 AIとのハルマゲドンは無関係で、共通の敵の不正プログラムのスミスを倒すという・・・
 なんか巧いところに逃げたなぁ、という気がしてしまいました。

 まぁ、AIと人類の共存を目指したという点では、その選択もありなんでしょうが・・・



 スミスこそは好い面の皮よね。
 まぁ、あれだけシステムの手に負えなくなってしまったら、致し方ないのかもしません。


 印象に残ったのは未来都市ザイオンが、古代の聖書の神の都市にそっくりだったことでしょうか。鍾乳洞に松明やろうそく持ってね、またちょっと卑猥で、ほぼ裸の服装でダンスしていたりするんですよねぇ。(あれ聖書ファン怒るよね??)



 あとは、この物語の登場人物が、キーメーカーにしろトリニティにネオしろ、皆、使命を終えると命が尽きるところ。
 つまり、人間には必ず使命があり、それをするために生まれてきた、ということがとても強調して描かれている点です。

 うーん、私にも使命があるのかなぁ、そのためにプログラミングされてマトリックスのような現代の世界に生まれてきたのだろうか、なんて思いました。

 そう、この映画を見ていると、本当に私たちの住んでいる世界がマトリックスのように思えてくるんですよ。預言者やアーキテクトやデウスという支配者は別にいるような気がしてくる。
 不思議な映画ですよね。まぁ、そう思えたら、この映画を作った方々や監督の思うつぼ・・・もとい、意図するところには無事はまっているんでしょうが。




 いろいろツッコミどころや不満な点もあったりしますが、いやぁ、でもやっぱりこれだけの大作を1990年代から2000年代初頭に作ったのはあらためてすごいと思います。
 新作も期待しちゃおうかなぁ。なんて。


 ということでまとめです。
 マトリックスシリーズをまとめて見たら、自分の生きている世界が仮想世界に思えてきて面白かった! 映画の名台詞、「選択、それが問題だ」と、生まれてきたことの「これが使命だ・・」は、自分の生と照らし合わせても考えさせられるものがあるので、その映画が強調する二点については特に興味を持って見ていただけるともっと楽しめると思う。
 続編ではアクションシーンが、完結編では戦争シーンがちょっとくどいが、それを差し引いてもマトリックスの世界観はやっぱりカッコイイ!! 新作を見る前のおさらいとして見ておいても良いのではないかと思う。


 今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
 素敵な時間を過ごされますよう。
 願いを込めて。





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