こんにちはー
こっちに戻ってきて2週間、行きたいところがたくさんあるんですが、なんとなく猫が病気だと行く気にならないですね。終末期だから少しでも長く一緒にいたいし、私だけ遊び歩くのもなぁ、などと思って、ついついおうちmovieしてしまいます。
先週ですが、ちょっと面白い映画を見ましたよ。リュック・ベッソン監督の「ANNA」。
これは久々のヒット。アクション映画としても、推理ものとしても、女スパイ映画としてみてもとても良くできていて、健康的なエロさが美しく、ラストもスカッと爽快、万人ウケしそうな映画でしたので、おうち時間を持て余したときは是非是非見ることをオススメします。
「ANNA」
リュック・ベッソン監督。サッシャ・ルス、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィ出演。
【あらすじ】
男を信じてクソみたいな人生を味わうことになった天涯孤独のアナ。その経歴と資質の特出さから軍の組織に目を付けられ、KGBのスパイとして再生を果たす。男ではなく、今度は自分を信じるんだ。その言葉を胸に何があっても生き残ることを誓うが、自由になりたいという夢とは裏腹に、KGBからの要求は容赦なくさらにはCIAに正体がばれ二重スパイになることまで要求されて・・・ANNAは自由を手に入れることができるのか?
ANNAというのは二重スパイの回文ですがね、
この主人公のANNAがね、もうめちゃくちゃ綺麗なんですよ。最初はブスな人だなぁ、と思って見ていたんですが、次第とね、顔の造作よりも全体の雰囲気とか仕草、その生き様なんかからもう美が溢れ出てくるんです。
その美しいANNAが、KGBとCIAという二大組織・・・というよりロシアとアメリカね、その大国2国を、自らの頭と腕を頼りに追い詰め出し抜いていく・・という、なんとも小気味のいい作品に仕上がっています。
ANNAはチェスの達人、というエピソードがあるんですが、「チェック(王手)」と一声とともに、相手を追い詰めるシーンにはもう感嘆のため息。
馬鹿でない主人公というのは見ていて本当に気分がいいです。しかもそれが女性、男も組織も手玉にとるただの一人の女性。こういうと、虐げられた女ウケの映画かな、なんて思ってしままうかもしれませんが、いやいや、男性が見てもニヤニヤしてしまうんじゃないかなぁ。あんな美しい女性に手玉に取られたら最高ですよ。
男だけでなく、ANNAさんはバイセクシャル、その辺も美しくてよかったですねぇ。
それにしても、リュック・ベッソンってこんなだったかな??
こういうスカッとした普通に面白い映画を作る方でした??
なんとなく、昔流行ったときは暗いイメージがありました。独特の泣きのある世界観というのか、暗部が映画の底辺を支配していたような。
ANNAにはそういう暗い部分が殆どありません。若干過去のシーンにあるくらいかな? ロシア版ニキータとも言われているそうですが、私的にはこちらの方が断然良かった。
リュック・ベッソンも歳をとって映画を自己表現の手段だけではなくて、見るものをより満足させるエンタメとして作ってくれるようになったのかなぁ、なんて。上から目線で言っているようですみませんが、そんな風に変わってくれたような気がしてしまいました。
あとね、ロシアの街並みがほんと綺麗なのね。ついついロシアに旅行に行きたくなってしまうようなロマンチックな、歴史的な感じの町並みでした。(たぶん古いところを映しているんでしょうけれど、それでもいいものはいいよね〜)
あ、パリの景色ももちろん素敵でしたけどね。ストーリー良し、ビジュアル良し、とこの映画、ほんと見所多いです。
脇役も良かった。ANNAと恋仲になるロシアとアメリカの二人の男、(ルーク・エバンスとキリアン・マーフィー、どちらもカッコいいのですよねぇ・・・ため息)と、KGBの女幹部のヘレン・ミレンさん、女版ウッディ・アレンみたいな顔してて陰湿めいた才女の雰囲気が最高です。
ラストのどんでん返しも予想はしていたけれど、やはり小気味よく痛快に感じてしまう仕上がりとなっておりますので、是非、見る映画に迷ったときにお勧めしたい一作です。
というわけでまとめです!
リュック・ベッソンのロシア版ニキータを見たら、作風が以前と変わっていて驚いた! ロシア人はこんな風に、ベタベタしていないサラッとした気質なのかと思ってしまう。その痛快さと、世界観の美しさは特出すべきものがあるので、女スパイ物やアクション物が好きな方なら・・ いや、それ以外の方々も、文句なしに楽しめると思う。
女性が知性と女の武器を頼りに、2大大国を代表する組織を出し抜いて自由を手に入れるまでの過程が、時系列を前後させる推理物風に描かれる面白い作りになっている。謎解きも楽しめるエンタメなので、是非見てみることをお勧めしたい。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
素敵な時間を過ごされますよう。
願いを込めて。