自己中男の成長ストーリー「Viva! 公務員」。


 こんばんはー

 先日、不二家のLINE公式アカウントを友達登録したんですが、これがなかなかいいんですよ。ペコちゃん、とか話しかけると返事をしてくれて、いろんな絵柄の壁紙をくれるんです。早速、その一つをロック画面にしました。仕事中でも、パッと見ると癒されます。よかったら試してみてくださいね。


 さて、今日のおうちmovieは、公務員天国を皮肉ったイタリア映画、「Viva!公務員」。

  本国イタリアでは、スター・ウォーズ(フォースの覚醒)の興行成績を超えて大ヒットしたという、喜劇俳優ケッコ・ザローネ主演のコメディ映画です。



 Viva!公務員
 ジェンナーロ・ヌンツィアンテ監督。ケッコ・ザローネ、エレオノーラ・ジョヴァナルディ、ソニア・ベルガマスコ出演。

 【あらすじ】
 子供の頃からお役所のゆるい空気にあこがれて、念願の公務員になったケッコ。当たり前のように終身雇用と決め込んでいたら、ある日、政府の方針で公務員が削減されることになりリストラの対象に。対象者は早期退職か僻地への移動かを迫られて、皆、泣く泣く退職していく中、ケッコだけは「聖職を手放すか」とばかりに公務員にしがみつく。鬼のリストラ担当者(女部長)も最後には白旗を上げるほど、どの僻地に飛ばされても、順応して、それなりに楽しくやっていくのだったが・・
 



 いやー、イタリアのコメディって初めて見ましたけど、面白いですね。
 植木等の無責任男シリーズみたいだ、と書いていた方がいましたけど、確かに! でもああいう感じに軽くないのね。覚悟がないというのかな。このケッコ、どこでも順応していくわりに、最初は意外と重たいの。うつ病になりそうな暗い顔をしている。(そこが面白くて・・)でも、途中からそれなりに楽しみを見つけちゃって、最後には破顔の笑顔。
 鬼のリストラ担当部長の必殺切り札、北極圏の離島の観測所では、美人のパートナーと出会い、動物たちと楽しんじゃう。アザラシや白熊とふれあって、大自然の中で生き生きと生活してしまうんです。その楽しそうなことと言ったら!




 おかげで、鬼のリストラ担当者(美人の部長)は窮地に陥ります。出張手当や危険手当が加算されてイタリアにいた時よりも経費がかかるケッコ。退職手当を断り続けます。ならば、もっと危ない土地に行かそうと、今度はど田舎の山奥のカラブリアへ。でも、ここでも危険な野生動物たちとSNSや社会奉仕活動を楽しんじゃう。おまけに美人パートナーヴァレリアと子供達を引き連れて、「楽しい仲間たち」とご一緒に。



 僻地・・・この各地の景色がまた絶景なんです! 本当に地球上には自然の美しい場所がたくさんあるのねー
 で、僻地の旅の途中で、ヴァレリアと恋に落ち、人種の違う三人の子供たちの父親代わりになって、大所帯がまた楽しそうなんです。
 最後には彼女に逃げられてやって、イタリアに戻ってくるのですがね。
 「粘り勝ちだ!」
 やっと自分のデスクにまた出会えた時のあの幸せそうな顔と言ったら。




 旅をしても楽しそう。戻ってきても大満足。
 それでも、やっぱり、何かが物足りないといった感じになるんですよね。

 ヴァレリアと子供たち、そして、大自然の旅は、鬼の担当者の意に反してケッコには最高の人生の冒険になってしまったみたいでした。

 それまでは典型的なイタリア男、父親の生活費に母親の手料理、運命に守られて、何不自由なく暮らしていたんです。それが僻地へ飛ばされて、いろんな国や地域の価値観を知って、いろんな意味で成長していくんですね。
 もう、左遷さまさまですよ。人間を一回り大きくさせてくれて、大自然の美しさやありがたみを教えてくれた。
 だから、やっとイタリアの自分のデスクに帰ってきたというのに、物足りなく感じてしまうんです。

 皮肉ですよねー 人生何が幸いとなるのか、蓋を開けてみないとわからない。

 最後にはケッコはアフリカに行きます。ヴァレリアの待つ地。そこで、ついに愛に目覚めて公務員を辞めることを決意する。あれほど固執していたのにですよ。愛の力って大きいんですね。そして、リストラ担当者からもらった退職金の一部を地域の子供達を救うワクチンに使ってしまうんです。
 もうセイブ・ザ・ワールドにまで発展してしまったケッコの自我。
 自己中なイタリア男だったのに、あらあらまぁまぁ、的な驚きがありました。

 こんな映画を見ると、私もまたいろんなところに働きに行きたくなってしまうから困ります美しい大自然とたくさん出会いたいものですね。

 それにしても、各国の公務員を見ると、その国が理解できる? 
 「ケッコ」の映画を見れば、イタリアが理解できると言われているそうですが、(ケッコさんは映画業界に一目置かれている喜劇俳優で、主演だけでなく、共同原案、共同脚本、劇中歌作詞作曲もやっているそうです)外国の公務員のゆるさといったら、なかなか感動的ですねー

 日本はああはいかないけれど、あんな感じの国もいいなぁ、としみじみ思ってしまいました。
 
 ではでは、素敵な時間を過ごされますよう。
 願いを込めて。



 
☆出展☆




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