なんだ、偽装・隠蔽は万国共通なんですね。「あまくない砂糖の話」
こんにちはー
75年目の夏、明日は終戦の日ですね。
毎年この時期になると、しんみりしちゃうんですよね。お盆のせいというのもあるんですけれど。霊を身近に感じる時期ですからね。そして、それと重なるように日本では終戦記念日が訪れる。戦争の悲惨さを思い出してやるせなくなります。多くの日本軍の方々が、特攻隊等でお亡くなりになった。多くの一般市民の方々が、原発や焼夷弾で無差別的に殺された。運よく生き延びた方々も、皆生き地獄を味わってお亡くなりになった。お盆は、そんな彼らが戻ってくる時期なんですよね。
今年も靖国神社にいけないことをお詫びしたいです。多くの、戦争のためにお亡くなりになった方々に、心より御冥福を申し上げます。
どうかあの世で、心安らかに過ごされていますよう。
この今の国の礎を築いてくれた方々のためにも、これ以上この国を弱体化させるわけにはいきません。売国政策の日米FTAやTPPがどうか阻止されますように・・(これ以上は!)
というわけで、今日のおうちmovieは「あまくない砂糖の話」。
これ、驚愕の食による国や地域の人々の支配の話でした。もう戦争と同じくらい怖かったわ。(やってること同じじゃないの・・)
「あまくない砂糖の話」
デイモン・ガモー監督、主演。オーストラリアのある俳優が、体を張って、加糖中毒の影響を調査したドキュメンタリー映画です。
デイモンは実験を始めます。現代の人間が1日に摂取する砂糖の量「スプーン40杯分の砂糖」を毎日摂取したらどうなるのか。運動量は減らさない、摂取カロリーは増やさない、ヘルシーな低脂肪食品だけを摂る、とルールは決めるんですが、それでも太っていく。
怖かったのは、脳や腎臓の機能の低下や脂肪や、体重の増加という体の変化よりも、心の変化が際立ったことです。思考力が低下したり、躁鬱が激しくなる。砂糖を摂ったときは気持ちが落ち着いてハイになるが、しばらくすると倦怠感が出て鬱になる。また砂糖が欲しくなる。
砂糖は麻薬と同じ、中毒性があるものだと証明してくれているんです。
まぁ、それは薄々知っていることだから良いとしましょう。怖いけど。さらに恐ろしいのが、その中毒性を利用して、地域ごと支配されてしまった人々の話です。
たとえば、アボリジニ保護地区のアマタという民族は、古くから自給自足をしていた。そこに西洋の食文化が入ってきた。人々はスーパーマーケットから100%の食糧を買うようになり、まず食糧源だった在来種の動植物が途絶えた。腎不全や糖尿病といった病気により、若くして死ぬ人が増えた。
デイモンは加工食品と砂糖産業の本場、アメリカにも赴いて突撃調査をします。ケンタッキー州のバーバビルでは、幼い頃からペプシの主力商品マウンテンデュー(1.25ℓのボトルに37杯分の砂糖が入っている)を飲んで歯がボロボロになった少年たちがいた。
ですが、アメリカの博士たちは砂糖が慢性疾患や代謝性疾患の原因となる明確な証拠はないという論文を書きます。研究成果を宣伝するシンポジウムのスポンサーはコカ・コーラだったりするんですね。
加工食品と砂糖による支配がアメリカはさらに進んでいるんです。昨日見た日本人のDNAとやらと同じですよ。砂糖産業による、偽装隠蔽が行われているとデイモンは悟ってしまう。砂糖は脂肪より健康にいい。悪玉は脂肪と摂取カロリーで、砂糖は悪くない、といった・・・ ですが、人々の心と体の健康はボロボロです。
この映画、本当は、個人の加糖中毒に気をつけましょう、という教訓としてみるべきなのかもしれません。砂糖はヤバい! と思うだけでいいのかもしれない。
ですが、本当に恐ろしいのは、企業と産業による偽装・隠蔽。それにより、中毒を起こす危ない食品が巷にあふれて、食料自給率が減り、地域独特の食文化が壊滅に追いやられて、企業産業による(強いてはその企業の国の)食による支配が起こる、という点では、日米FTAやTPPの未来形としてみるべきなのではないかなぁという気がしました。
まぁ、私は砂糖の摂りすぎなので、自らを戒める映画としても面白かったことは面白かったのですが。
希望としては、脂肪やカロリーは健康とはあまり関係がないとわかったことですかね。むしろ砂糖よりも善玉かもしれない。(これも証拠はないですが)
もしもそうならば、私は来年の蛭ヶ岳登山について、悩むことがあったんですが、つまり、来年は体力が減るばかりでもっとしんどくなる・・トレーニングする時間はないし、今と同じように生きていたらもう登山は無理だな、というような・・・でも砂糖を減らすだけで、トレーニング云々関係なしに、健康は保てるかもしれない。
砂糖を減らせば、どうにかなるかもしれない、とふと思ったんですよ。
さらに健康的な食生活にするだけで、まだまだ山に行けるかもしれないとね。
そう思わせてくれた・・一縷の希望を与えてくれただけで、この映画を見てよかったかもしれません。
日米FTAやTPPという自由貿易への多大なる絶望も感じさせてくれましたけどね!
英霊の方々や、犠牲になられた一般市民のたくさんの方々に対しても、何としてもこれ以上この国が弱体化する・・食による支配を受けるのは遠慮したいところです。
希望と絶望と、複雑な思いを抱いた砂糖によるドキュメンタリー映画。
ちょっと怖いですけど、興味深い、俳優さん命懸けの実験でしたので、よかったら見てみてくださいね。
では、今日も素敵な時間を過ごせますよう。
穏やかな終戦記念日を過ごせますよう。
願いを込めて。