祝日の路線バスと「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」。
こんばんはー
今日は祝日ですがお仕事でした。路線バスに乗ったら、
あら、可愛い。小さな日本国旗がはためいてる。
近づく毎に、ひらひらぱたぱた。
電車ではこういうのもうないですからね。
路線バスっていいな、とほのぼのしました。
多分形骸化しているんだろうけどねぇ、(ただの祝日のマーク??)
それを「可愛い」って思っちゃうこっちも形骸化もクソもないんですが、
それでも、こんなところに日本を背負っているバスが、ちょっと誇らしい。
もう日本なんて解体されちゃってて、何にも残ってないような気分でした。
でも身近にちゃんとあるのね。
いいなー祝日の仕事。最近休んでばかりだったから知らなかったです。
ちょっと可愛い国旗に会えたことがハッピーな1日でした。
で、昨日の夜は、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」。
またまたおうちmovie、しかも三浦さんの映画でした。
【あらすじ】
難病の筋ジストロフィー患者である鹿野は、入院せず、親の介護を拒否し、大勢のボラたちと共に自立生活を送っていた。医大生の田中はそんな鹿野を尊敬し助けているつもりでボラに参加していたが、ある事件をきっかけに、自由で正直な鹿野の存在と比べて、自分が不正直で傲慢な、小さな人間であることに気がついてしまう。鹿野と距離をおこうとする田中、しかし鹿野は田中に執着してこう言うのだった。「俺たち友達だろう」・・・
鹿野が大泉洋さん。田中が三浦春馬さんです。
どちらも上手いですね。最初は鹿野の横暴さに気味の悪さを感じましたが、だんだんと良くなってくる。不思議ね、見ているとマジックに掛かるみたいに、こんな難病者近くにいて欲しいと思ったり。「迷惑をかける勇気」という名言も、ストンと心に落ちるみたいに納得してしまいます。
田中は・・・いやーこれ見る方はみんな田中君の方に感情移入してしまうのではないかしら。普通の、どこにでもいる、障害者と向き合う、男の子です。その彼が、人として潰れていきそうになるところがなんとも言えずに辛い。
難病者・鹿野さんがなんと罪に思えてくることか。
でも好感持てるのだから複雑なんです。余計自分を責めちゃうよね。
最後に、鹿野さんの計らいも手伝って、なんとか田中君は自分を取り戻します。自分に負けるわけにはいかない、と泣き笑いする田中の素敵なこと。見ているこちらもホッとしました。本当に三浦さんは上手い役者さんです。
最後は鹿野の死で終わるのに、ハッピーエンド。
後味のさわやかな映画でした。
難病を患った人がどうやって希望を持って生きていくのか、それこそ迷惑をかける勇気を持てと言いたい映画なのかもしれせんが、私的には、鹿野と田中君の関係性こそが一番胸を突かれましたよ。人はある程度の優越感を持てる場合でない限り他人に優しくはできない。しかし、障害者とボランティアの立場が同等であり友人同士だとしたならば、ましてや障害者の方が器が大きいとしたならば、その優しさはどう変化していくのだろう・・というような。
傲慢なんですよね。結局。はじめはそんなものなのかもしれなくて。それを打ち砕いてくれる鹿野さん、負けずに自分の殻を打ち破った田中君に拍手です。
ブルーハーツの曲がいい。
はちきれそうだ とび出しそうだ
生きているのが すばらしすぎる
ほんと、人生を愛しく感じてしまうような映画でした。
惜しい役者さんを亡くしてしまったので、
当分は、三浦作品を追いかけてみようかな、と思っています。
またお時間あればお付き合いください。
でもちょっと邦画飽きたなぁ・・・
(次は洋画で!!)
ではまた。
素敵な夜をお過ごしください。