見れば見るほどヒトラーに見えてくる、トランプさんの「華氏１１９」
こんばんはー
今日もおうちmovieです。
今日は大統領選も近いということで、トランプ大統領のお話、マイケル・ムーア監督の「華氏１１９」を見ました。
マイケル・ムーア監督といえば、突撃取材で有名なドキュメンタリー映画監督。企業や政権の内幕や欺瞞を暴いて、皮肉やブラックユーモアたっぷりに、笑いを交えて、私たちに嘘をさらしてみせるという手法。
今回も笑えるかなーと思ってみたら、いやー重いです。シリアスでした。笑いとは程遠いですね。もう絶望的な状況。監督も相当言いたいことが溜まっているのか、途中、インタビューシーンやドキュメンタリーシーンがどんどん飛んで（場面がクルクル変わる）、展開が早すぎて、付いていくのが大変だったほど。
はじめは、だから、トランプ政権の暴露や批判というよりは、アメリカの政治システムそのものの批判のように感じたんですよ。ところが、み進めるうちにどんどんトランプ批判の核心に近づいていく。
アメリカの政治システムの欠点がトランプの欠点と結びついて、ものすごい大きな闇になっていく感じが手に取るようにわかってくるんです。怖かったわ。
その中で、ムーア監督は、トランプをナチスドイツのヒトラーと重ねているんです。とても良く似ていると、言葉では言いませんが、「似ている」映像を重ねていく。
私は、批判しやすいヒトラーというアイコンとトランプを重ねて、トランプ批判をするのは安易すぎるんじゃないかな、と思って見ていたんですが、見るうちにぎょっとするほど、ヒトラーとトランプが似ていることに気がついた。なんで今まであまり気にせずにいられたのか、（安易だなどと思えたのか）不思議に思ったほど似ていました。
あの自国ファースト主義、白人至上主義、移民に対する不寛容な政策に人種差別、フェイクニュースと叩いての報道規制、そして何より、民主主義を軽視した独裁制、おかしいなぁ、労働者を味方につけて大統領になったのではなかったの？？ まるでファシストですよね・・
私、こう見えて、トランプ大統領が大統領になったとき、誰よりも喜んだんです。だって、民主党の大統領といえば、新自由主義でイルミナティと相場が決まっていましたから、彼らと対峙する方ならば、敵の敵は味方、というわけで、こちらにしたら味方ですよ。喜ばないわけがありません。
それまで、民主主義を隠れ蓑にした、民主主義でガチガチに縛られた、国際金融資本家達の政治システムにうんざりしていましたから・・日本はそれで多国籍企業にうまいことやられて、国富を散々奪われてきましたから。ああ、トランプ政権が誕生した！ これで日本は救われる、世界も救われる！ と本気で涙したほどでした。
それが・・・TPPを止めて、日米FTAにしたように、トランプさんは新自由主義やイルミナティよりもひどい要求を日本にし始めて来たんです。彼らよりももっと、日本を搾取の対象にし始めたんですよね・・・で、がっかりしてしまいました。
例をあげれば、自由貿易のケツの穴までむしり取る要求の他に、戦闘機の爆買いの要求に、在日米軍駐留経費の５倍要求。ヤクザですわ。ありえない徹底した暴君ぶりです。
いじめっ子が消えたら、さらにひどいいじめっ子がやってきたという感じ。なんだよ、これなら、イルミナティの方がマシだったじゃないか？！ とね・・・
・・・・・・・・・・・・・・。
なので、マイケル・ムーア監督の言いたいことが手に取るようにわかりました。はじめは、政治システムの批判であり、トランプ批判を装った実はトランプヨイショ映画ではないかと疑ったんですが、違いましたね。監督、命がけで批判してますよ。
このままアメリカの政治システムの闇と、トランプ政権の闇が重なれば、この国は終わるとまで予言しています。
ナレーションにラストシーンのカットの瞬間まで重いです。
監督特有の、あのなんでも笑い飛ばす揶揄にブラックユーモアはどこに消えてしまったのか。本当シリアスな映画でした。
ちょっと重いですが、ずいぶん老けたマイケル・ムーア監督の渾身の一作なので、お時間ある方、見てみてあげてくださいませ。
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ところで、次の大統領選挙。トランプさんは落ちるんでしょうね・・・なので、もういいですけれど、本当に・・・期待した分、裏切られた感は今も大きいです。
彼なら世界を変えてくれる！ 何かをやってくれる人だ。と本気で崇拝したものですけど・・・ 映画ではそんなトランプに心中を掴まれる人たちのことも危惧しています。「トランプのからくり、全部見せます」・・・・。
再選したらどうしよう・・・・涙
いや、その前に、日米FTA第二段階をどうにかしてくれ・・・
・・・・・・。
それでは、今日も素敵な時間を過ごせますよう。
願いを込めて。
