感動できないのに心が納得した超リアル映画「チョコレートドーナツ」
こんにちはー
種苗法改正案、今国会改正審議見送り! 良かったです!
種苗法改正案、今国会の成立見送り。柴咲コウさんのツイートがトレンド入りし注目集める。問題点は?
先ずは一安心です。食料自給率をあげなきゃいけない局面の時代に、この法改正はないだろう、と思いますので、これを契機に、様々な問題点が浮上して、国民一人一人がきちんと考えるようになってくれると嬉しいです。
柴崎コウさんありがとうございます。
さてさて、今日のmovieです。
チョコレートドーナツ。
トラヴィス・ファイン監督。アラン・カミング、ギャレット・ディラハント主演。
タイトルからして、安手のハッピーエンドムービーにしか見えない。米映画にありがちな。ですが、これがなかなかリアルでした! 久しぶりに映画らしい映画を見た。
物語は、ゲイにまだ偏見のある時代、ゲイのカップルがひょんなことから育児放棄されたダウン症の少年を引き取ります。三人は新しい形の家族になり、幸せに暮らしました、めでたしめでたし・・・・が。
が?! そうそう、が?! なの。ハッピーエンドじゃないんですよね。ありがちなハッピーエンド作品だと思い込まされていたし、(伏線として、少年がハッピーエンドの物語が大好き、というエピソードが何度も出てきます)良い意味で期待を裏切られ、ラストがより切なく、衝撃的に感じました。
終盤で、こんなセリフが出てきます。映画を象徴するような言葉。
「正義なんてないんだな」
またその返事が振るっています。
「法律学校でまずー そう教わらなかったかい?」
正義が存在しない、というのは、当たり前の大前提なんですね。もうぐっと納得してしまいました。そしてそのあとに、「それでも、闘うんだ」と続く。
ああー、そうかあ・・・
私たちは正義が存在しない世の中で戦って生きていかなくてはいけません。「法律」という武器は味方になってくれません。世知辛い世の中ですよね。
でも、この映画は古い時代設定(ヒッピーの頃かな)なので、希望としては、未来は変わったと思って、観られる点でしょうか。闘いの末に、きっと私たちなりの正義を取り戻すことができるんだ、とね。現実は、まだまだ、正義が存在しない出来事ばかりがある世の中だし。古い時代の話ではないとは思いますが。
何度絶望しても、諦めずに、闘うしかないですよね。
あとね、この役者さんがいい! アラン・カミング、なんとTVドラマの「グッド・ワイフ」に出ていたユダヤ人役ではありませんか。あの時は、ゲイになんてこれっぽっちも見えませんでしたが、この映画ではハマリ役、もう仕草からまばたきから生まれついてのゲイにしか見えなかった。とってもチャーミング! 目が離せません。セクシーで切ない歌声も素敵でした。
この彼が最後に、大切な息子と引き換えに、シンガーとしての夢を手に入れるところも、皮肉的でなんとも言えませんでした。だから歌声が切ないのね。
総合的になかなか良い映画だと思いました。ありがちな感動路線にまとめないで、しっかりと人生のリアルを描いてくれているように思います。良質の映画に出会いたい方に、是非是非、オススメいたします。
チョコレートドーナツ(アマゾンプライムで無料です)
さてさて、わたしたちも「それでも闘って」いかなくてはいけませんね。
まずは、種苗法改定が見送りになってくれて嬉しい! コロナとの戦いもまずは終わりが見えてきました。第二波が来ると思うけれど、とりあえず一休み・・できるかな。長い戦いになると思いますが、諦めずに闘っていきましょうね。
ではでは。
今日も、素敵な時間が訪れますように。
願いを込めて。