今年もありがとうございました。二宮神社でまた来年。
東京駅に向かった。開業100周年の節目に、開業当時の色彩にちなんだ「大正浪漫」カラーのライトアップをするという。これは撮らなくては、と勇んで東京駅に向かった。初めて、わざわざ重たい一眼レフカメラを抱えて満員電車にも乗った。ところが、丸の駅駅舎につく前に、ふぅ、と風船がしぼむように写欲が失せてしまった。飽きっぽいのだ。よくあることだった。どうせショボイに決まってる、と勝手に結論づけてしまった。実際、大正浪漫色の丸の内駅舎は、(後で有志の写真を見たところ)かなりちゃっちい感じはしたのだ。(※)けばけばしい色合いも苦手だ。どこが大正浪漫かさっぱりわからぬ。アナと雪の女王とか、ディズニー・・ というよりディズニーランドか・・ を思い出したのは私だけか。少々幼稚な感じがするのである。良かった。丸の内駅舎をすっとばして、八重洲口で引き返して。八重洲口では、構外からホームへと続くブルーの灯りが波のように点っては、行き交う人々の目を引いていた。
(※)興味のある方はこちらへ
(丸の駅駅舎の大正浪漫のメモリアルライトアップ)
結局一眼レフで撮った写真はお蔵入り、すべてiPhoneで撮ったもの |
翌日は新宿駅南口でミナミルミ(※)というイルミネーションを見る。みんなで見るからミナミルミだそうだ。大正浪漫に負けず劣らず、微妙なセンスのネーミングだ。カップルと女子高生がやたらと多い。
(※)新宿ミナミルミ
イルミネーションの途中で立ち止まり、アイフォンのスキャナー画面を見ようものなら、(カップルと女子高生に)すっ飛ばされそうな勢いである。それでも、彼らの楽しさ、ワクワク感。一時のお祭り騒ぎのような空気に乗って、こちらもいるだけで楽しくなってくる。槇原敬之の「冬が始まるよ」という歌を思い出した。やっぱりいいわ。この時期はゴージャス。まるでバブルの頃のトレンディドラマ。恋人同士の独壇場。彼氏のいない女の子たちもヒロイン。
翌日は仕事帰りに人形町を散策する。甘酒横丁、という通りを歩くと、(本当に甘酒が売っていた・・) 露店が並び、正月の縁起物や餅が並び、何とも言えぬ師走の空気。これはこれでまたいいなぁ。クリスマスが終わってもやはり年末は騒々しい。正月用の食材を買い込むおばちゃんたちに、また、昨夜と打って変わり、こちらはサラリーマンが闊歩するのだ。飲み屋に洒落た小料理屋に、大人の男たちが遊べるところが多いのだなぁ。
翌日・・ 今日は小田急相模原へ。二宮神社に行ってみたかったので、ふらりお散歩。この街はかつて昭和天皇が名付けた「相武台」。日本が本土決戦に備えて、最終の防衛線にしようとしたところ。日本陸軍の士官学校なんかがあった場所だ。ところが今は繁華街で有名。パチンコ屋や居酒屋や、ちょっと品が悪い場所のイメージが定着。陸軍跡地は、キャンプ座間に早変わりで、私はゴルフ場の横を通りながら長々と続く柵を見て、唸っているのだ。
この税金高いだろうなぁ。よく潰れないなぁ。
家帰って、米軍の持ち物だと分かって納得。そりゃ税金もないわ。
二宮尊徳さん、戦後、神社禁止令的な空気の時に、二宮金次郎をカモフラージュにして作られた。日本人は寄り合い所としても神社が大好き。造らずにはいられなかったのだろう。
尊徳さん、薪は重たそうだけど、笑ってるようにしか見えない。今は受験性に大人気の二宮神社さん。受験シーズンには参拝者の大行列ができるそうだ。
二宮神社の角をまっすぐ行くと米軍ハウスだ。そこまでは行かず、ゴルフ場の脇をまた通って帰ってきた。
お正月、また行ってみようかな。
この時期は騒々しくも、楽しい。やはり日本の年末はいい。おもちゃ箱のようなワクワク感もたまらない。あと4日で今年も終わる。
今年も皆様お世話になりました。
また来年もよろしくお願いいたします。