社畜、猫を飼う。「ネコナデ」


 こんばんは。地震ありましたね。結構大きかった、宮城県では津波警報も出ました。1mとのことでしたが、ちょっとひやっとしましたね! 無事を祈ります。

 地震といえばですが・・・ 今年で震災から10年が経ちましたね。10年経って、少しは復興できたのかなぁ、と思うと、まだまだなような気がしてなりません。復興公営住宅は震災当時よりも賃料が4倍以上に値上がったと聞きました。なのに行くあてがないのだ、と。

 そんな話を聞くと、なんだかますますひどくなっているような、日本が弱っているところに、復興の追い付かないところが重なって、ますます希望が遠のいているような思いがします。オリンピックなんかにお金かけている場合じゃないんじゃないかなぁ。

 また、自分はどうかというと、10年経っても何も(被災地に)貢献できていない。残念なことです。一つだけ幸いなのは、震災の年に始めた仕事が、10年経ってやっと一人前になってきた、ということくらいでしょうか。僅かながらに10年の重みを感じさせていただいています。震災というきっかけがなかったら始めなかった仕事なので、そういう意味では、感謝しかありません。

 あらためて、犠牲になられた方々のご冥福を祈るとともに、被害に遭われた方々すべてにお見舞いを申し上げます。

 被災地の復興なくして日本の復興なし、だと思いますので、どうか少しでも未来が希望に満ちたものでありますように。もう二度と地震による被害が繰り返されませんように。


 そして、今日も私はおうちmovieです。

 平和で呑気でごめんなさい。

 今日はネコ好きにはたまらない「ネコナデ」という映画を見ました。



 「ネコナデ」

 大森美香監督。大杉 漣、青山倫子、黒川芽以出演。

 【あらすじ】
 倒産寸前の会社、「デジタルドラゴン」の人事部長鬼塚太郎は、社長命令のもと、冷徹なリストラを実行し、その裏で中途入社の社員の教育実習を担当している。去る者からは恨まれ、新たなものからは鬼の研修が災いして疎まれている。胃の痛む毎日。ある夜、公園で猫を拾った。困った鬼塚は、社員研修用のウィークリーマンションでこっそり猫を飼い始めるが・・

 
 



 んー、やっぱり猫ものの映画はいいですね。とにかくネコがかわいくて、癒されます。
 こんな仔猫に見つめられたら、胃の痛む日々も救われるのわかりますよね。




 鬼塚太郎は奥さんと子供に、子猫を拾ったことを打ち明けられずに、社員研修用の空き部屋に猫を連れ込んで、こっそり飼い始めるのです。この辺の行動がちょっと謎なのですが、おそらく、企業戦士なので、(家でも強面のおとうさん)猫にデレデレしているところを家族に見られたくなかったのではないでしょうか。

 ウィークリーマンションに掃除業者が入り、子猫が逃げてしまった時はもう大パニック。必死の形相で探しまくり、見つからないと死ぬほど落胆してしまいます。見ていて可哀想になるくらいでした。ところが、運よく猫は見つかって、安堵のあまりしゃがみ込む(腰を抜かす??)鬼塚太郎。(写真下)この辺りも微笑ましいです。





 猫は人間を変えますよね。
 5カ年計画のリストラを実行するために、冷徹であろうと努め、人間らしさを封印してきた鬼塚が、次第に猫の飼育を通して、元の人間らしさを取り戻していく様子が伺えます。

 猫の交流と同時進行で描かれるのが、若い女の子たちの新入(中途ですが)社員研修の様子です。こちらは、時代錯誤の厳しさ、バカバカしさで、戦前か?? 今時こんなことやっていいのか?? と首をひねりましたが、終わってみると、女子たちこの笑顔ですよ。(写真下)
 



 社畜まっしぐらの厳しくバカバカしい研修の中でも、鬼塚の人間らしさを垣間見た彼女たちは、彼が教えようとすることの本当の意味を見出していくのでした。(多分・・)

 で、ラストシーン。自信を持って、猫を家族として迎え入れる決意をした鬼塚太郎。猫を抱きかかえて、家族の待つ家に帰ります。清々しい笑顔です。
 


 会社もやめちゃったんですよねなんと。5カ年計画のリストラ全てが完了して、任務終了となったと同時に、自分も辞めてしまいました。この辺りの責任感はお見事という感じ。なんだかんだ言って日本の社会人はやっぱり偉いです。よほど嫌な仕事だったんでしょうね。

 どうか、この後の人生は、可愛い猫ちゃんと一緒に、より自分らしい、幸せな日々を過ごされますようお祈りいたします。


 仕事で疲れている方、胃の痛む日々の方はどうぞ見てみてくださいませ。

 それより、猫を飼う方がいいかもしれませんが、笑


 というわけで、まとめです。

 社畜が思いがけず子猫を飼う映画を見たら、やけに猫がかわいくて面白かった!

 厳しい企業戦士の顔と、猫にデレデレの顔のギャップがたまりません。

 また、教育実習の様子から、日本の会社で努めるということは、たとえくだらないと思えることであろうと、それらをいかに真剣に、自分のものとして取り組めるかにかかっているんだなぁ、と実感しました。何事も経験! やってナンボですね。

 猫を飼うのも経験! それを自分のものとしたネコナデ社畜・鬼塚太郎に乾杯です。



 最後に。大杉漣さん最高です。いい役者さんを失くしていまいました。ご冥福をお祈りいたします。



 ではでは、素敵な時間を過ごされますよう。

 願いを込めて。



 


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